その5 迷子と友達とヒロインと
稚拙な文です。次回から攻略開始!
よろしくお願いします。
うん!迷った!
玄関を出てはや1分。知らない場所すぎて右も左もわかんねー!
肝心のなびは(ワシもわからん。)と言って手提げ鞄の中に入って、(ガンバ!)と言って出てこない。
うん!やべーーーーー!
ちなみに学校には8時40分までに教室に入る必要があるらしい。
現在8時07分。時間はあるがここから何分かかるかわからないため、はやく学校に向かわなくてはならない。
ガッコウドコデスカ?
・・・・誰かに聞くか。そう考えて周りを見ると近くに背骨が曲がったおばあさんがいた。
「あのーすみません。恋して高校はどこにありますか?」
「あん?アンタは誰だっけ?たけしか?いや剛史か?武史か?健史だっけ?」
どんだけたけしなんだよ!
「違うわ!たけしでも剛史でも武史でも健史でもないは!俺の名前は一だわ!」
「おやソウカイ。じゃあなんだい?ナンパはお断りよ
」
「・・・恋して高校を探しているんです。どこか知りませんか?」
「恋して高校?・・・・・・・・・・アンタたけしかい?」
おばーーーちゃん!頭大丈夫か?もしかしてボケ?そうかぼけか!大丈夫かな?そんな心配をしていると、
「ここから右、左、右、右、右。そしてまっすぐ行けば着くぞ。」
急におばあさんの道案内が始まった。たけしのくだりはいったいなんなんだろう?
「あ、ありがとうございます。」
そして俺とおばあさんの会話は終わりを迎えた。
「気をつけていきな。タケ子。」
おばあさんの間違い続けた名前を最後に。
それから道を進んで5分程、県立にしては綺麗な校舎と広い校庭。そして大きな体育館がある、県立恋して高校に着いた。うん綺麗だ。だけど、
「ここが恋して高校。恋要素は?」
(おおーーー!着いたか!)
急になびが喋り出した。
「・・・・おい、なび。いまさら喋るか?」
(・・・すまん)
・・・・・割とガチで後で怒る気だったが、なびの声は本当に反省している様子だ。だからだろうか、
「・・・・・・はあーーーーー!許す」
(へっ?いいのか。)
許してしまうに決まってるじゃないか。
「いいよ。だからできればクラスはどこか教えてほしい」
(そ、そうか、わかった。教えるとしよう。)
許したら、なびはいつも通りに元気になった。良かった。そしてそれと同時に
ピロン!
謎の電子音が鳴った。・・・・・・なにいまの電子音?
(ガーーーーーーー!よしまずは校舎に入って3階に行け!)
「え?いきなりだな?それよりさっきの電子音はなんだ?」
(ほらほら早くしないと遅れるぞ)
「あ、ああ。」
なびの反応に疑問を抱きながら俺は校舎に入っていった。
教室に向けて歩いていると、
(よいかはじめ。いまワシの究極魔術その29[頭の連結]で、はじめが喋らなくても頭で考えたことがワシに伝わるようにした。)
急にそう言われた。
「うん?つまり」
(こう言うことか?)
(そういうことじゃ。)
なるほどな。つまりこれで教室でもなびと喋ることができるということか。
・・・・・・(いまなび、俺のことを貴様からはじめって言ったか?)
(ガーーーーーーーー!別にいいだろう貴様よりはじめの方がいいやすいだろ!)
(え、そうか?)
(そうじゃ!)
急になびがおかしくなった。風邪か?いやでも元気か。そう思っているとついに教室についた。なびは心配だがとりあえずは。
(行くかなび!)
(うむ!はじめ!)
そしてドアに手をかけ勢いよく開けた。
ガラガラガラ。
扉の開く音がする。目の前に広がる教室はどこにでもあるように黒板が前。30ほどの机が並んでいる。そして、
「はよー。は、じ、め。」
知らない人に話しかけられた。急すぎる!ていうかだれ?
話しかけられた方向を見るとイケメンがいた。凄いイケメンだ。
髪は金色で、体全体が焼けており、長身に爽やかなイケメンフェイスが見る人をキュン死にさせる。
すげーーーーーーかっけーーーーーーーーー
いやでも何でこんなイケメンが俺みたいなブスに話しかけてきたんだ?・・・・・もしかして!
(察しが良いのーーーこやつは中村ごん。貴様の唯一の友達じゃ)
(マジでか!?こんなイケメンがおれのともだ・・・・あれ?確かこいつって、)
(そうじゃこいつは重度の熟女好きの変態じゃ)
あーーーーー!残念イケメンかい!
「はじめ、なんかすげー顔だけど大丈夫かい。」
「え?ああ大丈夫です。心配してくださりありがとうございました」
「いや、何で敬語なんだい?しかも言葉少しおかしいし」
しまったーーーー!緊張して敬語になっちまった!
「大丈夫大丈夫。ちょっとふざけただけだから」
「そうか?」
「うんそれよりも、・・・・俺の席どれ?」
「本当に大丈夫かい?」
それから俺とごんは自分たちの席で話を始めた。俺の席は教室の真ん中。ごんは右側だが俺の席にやってきて、前の席の椅子を回転させ向き合う形をとっている。
話してわかった。中村ごん。お前は、
めっちゃいいやつだな!
だって仕方ないーーーーーーだろ。
こいつの熟女についての話はいちいち面白いし、クリスマスの熟女パンツ事件はやばいぐらい面白い!
「それでね、華子さんは僕のエクスカリバーを見ながら、」
「どうしたん、」
ピッピピーーー。
ごんの話の続きを聞こうとした時電子音が頭に鳴り響いた。
(きたぞ、第一のヒロインが。)
真面目ななびの声が響く。
(きたって?)
だれが?そう聞こうとした時、俺の目には1人の少女が写った。
教室の扉を開けて入ってくる1人の少女。
肩まで伸ばした桃色の髪に、制服の上からでもわかる大きな胸。そして整った顔立ちに桃色の目。身長は少し小さくそれが子供のような幼さと愛らしさを醸し出す。
その少女はあまりも可愛いかった。