また桜の咲くころに
心を落ち着かせ、無心で読むことをお勧めします。
「また・・・桜の咲くころに・・・」
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桜の咲き乱れるその日。僕はあなたと出会った・・・。
それは運命である。
そう直感した。
君はずっと変わっていなかった。
・・・ずっと、そこに立ち続けていた。
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桜が満開に咲き誇り、多くの人が入り乱れる中。
君は其処に居た。
私は君を見つけると嬉しくなる。楽しくなる。そして・・・
君は私を見つけると優しく微笑んでくれる。
優しい人。そして一番大切な人。
私の。
・・・彼はもうここにはいない。
・・・いや。私がいない。かな
※ ※ ※ ※
彼女の姿を探すのはもう慣れっこだ。
いつだってどこにいたって僕はあの子の場所を見つけだす。
それは昔からの事。
あのころから君は君だった。
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私はいつだってあなたを探している。
あなたも私を探していたんだね。
私も探していたから入れ違いの時も多かったね。
忘れられない。この記憶・・・
あのころから、あなたはあなただったね。
※ ※ ※ ※
月日は過ぎていく
止められない
時間は、過ぎていく。
そして。
僕の・・・
※ ※ ※ ※
私の・・・
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「「時間を止めた・・・」」
※ ※ ※ ※
「もうすぐ行かなきゃ。」
「ありがとうね。ばいばいね。」
僕は立ち上がりその場を後にする。
君は、まだそこに居続ける。
「僕が行くまで待っててね・・・」
僕は最後にこう告げた。
※ ※ ※ ※
彼は私に別れを告げた。
まだ行って欲しくない私とそれを許さない私。
そのうちに、彼はもっと遠くなる。
私は最後に告げるのです。
目を閉じるとあなたの視界が共有される。
そして、最後にもう一度。
※ ※ ※ ※
僕は本当にすべてをやり残すために。
色々な思いはある。しかし、すべてを表せない。
だから。精一杯。気持ちを込めて贈ります。
「「また・・・桜の咲くころに・・・」」
読んでくださった、心優しき皆さま(方)。
ありがとうございます。
結局彼とは”誰”で、彼女とは”誰”だったのでしょうか
一応作者としましては2つの解釈を入れたつもりです。
が、結構描写が少ないので、読者様が想像された通りの物だと思われれば。
それが真実だと思います。
それでは!A_Aでした
(※なお、誤字脱字がありましたらメッセージ、感想なんでもいいので要らせていただけると編集いたします。ちなみにどんな罵詈雑言愚痴文句その他諸々もお気遣いなく。)