表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒髪のマキ  作者: Rainbowproject
9/18

第九楽章【幸せ】

―次の日・・・


キーンコーンカーンコーン・・・


生徒 「マキちゃんおはよ~」


マキ 「おはよー」


先生 「はい皆席について~」




今日もHRが始まった。



先生 「んじゃ、今日も十分ほど読書の時間ね」


みんな 「はーい」




生徒たちは皆、本を取り出し読み始めた。

小鳥のさえずりをBGMにして、静かにそれぞれ好きな本の世界へと入っていく。




― 十分後・・・


学級委員 「それでは読書を終えて、授業の準備をしてください」


生徒 「ふ~」


生徒 「おい、昨日の『ビバ☆ロック』見たか~?」


生徒 「おう見たぜ~」


生徒 「ねぇ前回の社会のノート写させて」


生徒 「いいよん♪」


生徒 「おい放課後カラオケ行こうぜ!」


生徒 「OK~!」






ガラガラ・・・


キーンコーンカーンコーン・・・




先生 「はい一時間目やるよ~」


高野 「先生っ!宿題やってきました!」


先生 「おお珍しいですね、高野さん」


みんな 「あはは・・・」


先生 「じゃあ前に出て黒板に書いてください!」


高野 「はいっ!」


ガタ・・・



高野 「うお!」


生徒 「あはは・・・」


高野 「いってー転んだ!(笑)」


生徒 「高野ぉ~!」


生徒 「あはは・・・」


マキ 「ぷっ・・・」


高野 (マキが笑ってる・・・?嬉しいような、悲しいような・・・)





先生 「大丈夫?高野さん(笑)」


高野 「あ、はい!」


高野はチョークを手に取り、自分のノートに書いておいた答えを黒板に写し始めた。


カカカ・・・


カレン (高野が自分から答えるなんて、ちょっと珍しいな)



高野 「うし!できたっ」


先生 「はい、正解です♪」


みんな 「わー!」


パチパチ・・・








―放課後・・・



カレン 「今日帰りさ、コンビニ付き合ってくれない?新商品チェックしたくて♪」


マキ 「うん、いいよー」


カレン 「ありがと!」


マキ 「高野君も誘う?」


カレン 「やだ、やめてよ(笑)」


マキ (めっちゃ照れてる(笑))


カレン 「・・・(照)」


マキ 「・・・分かった、私が声かける」


カレン 「え!」


マキ 「ねぇ、ちょっと高野」


高野 「お?」


マキ 「付き合って」


高野 (「付き合って」って!?え!)


カレン 「よろしくねっ」


高野 (なんだ・・・!?カレンにも言われるって・・・まさかそっちの「付き合う」じゃないってことか!ああああ!)


マキ 「・・・どうしたの?今日も部活?」


高野 「あ、いや!部活じゃないよ!」


マキ 「よかった」


カレン 「ありがとーマキちゃん♪」


高野 「期待した俺がバカだった・・・」


カレン 「ん?」


高野 「い、いや!なんでも・・・」








―3人は学校を出た。


生徒 「あ!黒川せんぱーーい!」


生徒 「きゃーーー!」


生徒 「きれいーーー!」


生徒 「マキ様―っ!わーーーー!」


マキ 「・・・」


高野 「うおお!すげーな」


カレン 「さっすがマキちゃん♪」


マキ 「いつもコンサートの後はこうなる・・・(苦笑)」


カレン 「いいじゃない♪」


生徒 「さよならーマキ様~!」


生徒 「お気をつけて先輩!」


マキ 「はいはい、さよならー」






― 五分後・・・


3人はコンビニに入った。


ウィーン・・・


店員 「いらっしゃいやせ~い」



カレン 「おお!新商品たくさん出てるじゃん!私限定ものに弱くてさ~」


マキ 「まあ気持ちは分かるよ。」


高野 「お菓子買いすぎてデブるなよ!」


カレン 「もうっ!分かってるもん!」


マキ 「はは・・・」


店員 「ありがとうございましたーっ」


3人はコンビニを出た。





高野 「・・・って、めっちゃ買ってるし」


カレン 「これはちょっとずつ食べるから問題ない!」


高野 「本当かよ!」


カレン 「うん!」


マキ 「・・・(笑)」






―マキは思った。

毎日本当に騒がしい。

だけど、それこそが幸せなんだということを。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ