第一楽章 【夢】
お越しいただきましてありがとうございます。
Rainbow project キコです(^^)
私の小説第2弾であるこの「黒髪のマキ」ですが、
最初に思い浮かべたのは中学2年生のときに学校行事で参加した、
「コーラスコンクール」がきっかけです。
それぞれのクラスが合唱を披露します(^^)
生徒が指揮とピアノを担当するのですが、その時ピアノを弾いていたかっこいい先輩がいまして、
その人が主人公「マキ」のモデルとなりました(笑)
私自身も4歳の頃から18歳頃までピアノを習っていました。
たくさんの曲に出会ったり、自分の演奏を聞いてもらったときの感覚を上手く表現できるといいのですが・・・。
この場をお借りして、中学校のときに書いた小説を編集しながら連載させていただきます。
文章力が無く、拙いですがみなさんの評価も受け入れながらより良いものを目指して書いていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、いってらっしゃい★
2015.8.12
黒髪のマキ
気がつくと私は
ピアノの前に座っていた―
・・・これは夢?
ホールにいた。
木でできた壁の色が、あたたかい。
周りには誰もいなくて、
ピアノと私だけが
ポツリとそこにいた。
―ピアノに手を伸ばし、
ドの音を押すと
ずっしりとした音が出た
これは・・・
これは何?
自分でもよく分からなかった。
「・・・不思議。」
―その時私は思い出した。
初めて母にキーボードを買ってもらったときのことを。
「真ん中のド」の位置に、猫のシールを貼ってもらった。
ああ、あれって何歳の頃だったっけ。
―そんなことを思い出していたら、すうっと
視界が明るくなった。
マキ 「・・・朝、か」
―やっぱりアレは夢だったんだ。
でも、何だろう。いつも見る夢と少し違う。
マキはベッドから降りて、窓を開けた。
今日もまた、朝がはじまる。
―まだ時刻は5時半。
マキは部屋にあるグランドピアノを見つめた。
そしてゆっくりと手を伸ばす
―昨日の夢みたいに。
ドの音を押した。
♪~・・・
マキ 「・・・。」
鳥のさえずりの中、ポーンとしたひとつの音が、優しく、でも深く響いた。
マキ (何だったんだろう、あの夢)
マキは夢の事を思い出しながら、学校の支度をした。