8話
私立プロミネンス学園
私立プロミネンス学園は連盟最古の高等教育機関で世界を幅広い分野で活躍している。貴族院からは多大の資金の出資がなされている。それぞれの宿舎には、専攻、学年、人種の違う学生が1500人ほど集まり、専任の教員がいて指導が行われ、同窓会組の組織互助会も強い影響力を発している。、スポーツから芸術まで優秀な教員組織も有名だ。後、私立カーズマイン校とも単位交換などができる姉妹校として基本的に協同的な運営が行われている2年から通常授業とは別に専攻事に区別された。
専攻(人類学、応用数学、生化学、生物学、化学、化学物理、古典、コンピューター科学、ロボット工学、地球惑星科学、東アジア研 究、経済学、工学、英米文学と言語、環境科学と公共政策、伝承と神話学、政治学、歴史学、文学史、科学史、芸術史、言語学、文学、数学、音楽学、中東言語 文化、哲学、物理学、心理学、宗教比較、ロマンス語と文学、社会科学、社会学、特別専攻、統計学、視覚環境 学、女性・性に関する研究)
多岐にわたる専攻は同学園の隣接する同大学にも渡る。広大なん面積を要したマンモス校だった。学生達はこれを活かし在学中に少ないながら修士号をも取っている学生もいた。
その後の、研究機関の就職斡旋には、熱が帯びた・・・。
「ふぁー、暇だね」
校舎屋上、見晴らしいのいい場所に寝ていた、屋上には園芸部が屋上園芸園ガーデニングをしており、広々と花が植えられていた。所々から蝶が舞っていた、芝生も作業用ドローンでキレイに刈り取られていた。
誰かが小走りに走ってくる足音が聞こえた。バンッと扉が開きこちらに向かって来ていた。
「やっと、見つけたわ、授業に出ず、どこに行っていたと思ったら、こんな所にいたのね。」
「こんないい天気だ、昼寝ぐらいさせろ」
寝返りをうった。
「もう、いいですわ、この後も授業がありますから、ちゃんと来るんですよ、」
聞いちゃいない、そういって俺を起こして引張っていた。
なぜこんな事になったんだろう、前略の事を思い浮かべた。
俺は、あの日、某研究施設の防衛依頼を受けていた、研究施設から発見された、『月の遺産』とやらを襲撃者から守る仕事をだ。戦果が大きくなり敗走仕掛けたが、偶然通り合わせた出会いから可笑しくなった、今更だが、何を間違ってか『月の遺産』、を搭乗し、敵を殲滅せしめたまではいい、しかし、その後、気絶し気づいたら独房の中に缶詰にされ、はては、テストパイロットとして連盟本部まで同行しろとは、どういう事だ。果ては、学園に通えだと、
今まで、教育の学び舎の1つも受けていない俺が通うとは。
「聞いていますの、行きますわよ」
サテラはしのごを言わさず俺を立ち上がらせ腕を引きずっていた。
「どうも、苦手だ、この手のタイプは遠慮が無い、他にもすることがあると思うんだが」
何をしているんだろ、俺は、外は、陽の光で照らし、とても暖かく、春の兆しを見せた
ホントはもう秋だが。
教室に入ると、すぐに窓際にある自分の机に座った。
そして、寝た。
「待ちなさい、寝るな、何度言わせますの」
チラリの振り返るとサテラはプンプンッと怒っていた
「だらしない、そんな事では、立派な学園生活を遅れませんわ、」
プンプンッとほおを膨らませた、
まだ子供だな
今だ、かって学校とか通っていなかったレネが立派な学園生活とはなんぞやと思った。
窓の方を向けると広大な敷地を面した学園だとわかった。そこには噴水があり、池がありモニュメントがありと色々とあったが整然としていた。
「飽きもせず、やってるな」
笑って近づいてくる人影がある
「ロイか、眠れないんだ、眠いのに、こいつをどうにかしてくれ、此処に来てからゆっくりと眠れないんだ」
こいつは「ロイ・キンブル」と言って同じ学び舎に通う学友だった。
長身で中肉中背の好青年だった。スポーツも1年でバスケットボールのレギュラーを取り
期待の新人だとか。
「悪いな、そりゃ、無理な相談だ、他を当たってくれ」
レネとサテラを見ていった。
「それは、どうゆう意味ですの、そもそも、寝むるのは夜だけでは」
「昼寝が入っている」
「入っていません」
「サテラ、あまり怒っては血管が切れてしまいますよ、ここ最近こんな事ばかりやっていて、疲れませんか」
こちら側に来た女生徒が言った
確か名前は
「フローダ、そうはいいますけどね」
そうだ、フローダだ、サテラとは、学校ではよく一緒にいて友達なのだろう。
容姿は小柄でキツくない目をして緩やかな長髪の髪をしていた美少女だ。
現状を見て、今は、困った目をしていた
「フローダ、丁度いい所に来た、サテラをどうにかしろ、五月蝿くて集中できない。」
「なんですって、集中とは、寝ることではないでしょうねえ、それは集中とは言いません。あしからず。」
館内放送からチャイムが鳴った
「そろそろ、授業が始まる時間だぜ、席に付くぞ」
サテラはまだ、なにか言いたげそうだったが、何も言わず、自分の机の方に向かった。
先生が来て、授業のカリキュラムを毎日の様に受けた。
サボりたかったが、ここしばらく毎度の事、サテラがサボる俺を見つけては教室に連れて来ていた。
今は、社会史の授業だった
ロイは隣の席に座っていた、携帯デバイスでTV番組を見ているようだがこちらからはよく見えなかった
サテラの方を見ると真面目に授業を受けていた
近代戦争史
当初、軌道エレベータの事故からいさかいへと始まり戦争までこじつけた・・・
戦争とは、些細な事で大きないさかいが起こる、昔では、国境を隣接している者同士のにらみ合いで一本の矢が片方の領内に入った、それが戦端となり争った事もあった。
恒星間戦争の記述抜粋
頭に霧がかかり、うつらうつらと体が湯船に入っていた。
授業が終わり、先生は退出した。次回の課題を乗せて
「はぁ、やっと終わったぜ、俺、あの先生苦手、何度も当ててくるんだからよ」
ロイが話しかけてきた
「前に掃除していた時だな、花瓶を持っていたら、先生とぶつかって、頭から水びだしにして一張羅台無しにしたからかもな」
「そんなことがあったのか、だけど、違うと思うぞ、それは、それよりも、授業中に別の作業をしているお前が悪い、何度か注意を受けていただろ」
「大使館人質事件の続報を見ていたんだよ、気になっちまってな、今もやってるし」
携帯デバイスをこちらに見せた
特番番組は、連盟政府とテロリストとの交渉再開の報道がなされていた。
上空のヘリから大使館の建物が映った、建物屋上にはテロリストグループの一員と思われる覆面の男が2人、自動小銃を片手に警戒していた。外の敷地内には「Rago」のルシールが並んで鎮座していた、他にも自走戦車があった、なかなかの装備が整っていた。
「この後どうする」
「さっさと帰宅するつもりだけど、生徒会にいくと、面倒だからな、厄介ごとを毎度任される。」
「生徒会か」
「ダメです、来てもらいますからね」
サテラが俺とロイの会話に割り込んできた
「やっぱ行かなきゃダメか、この後、用があってね」
「ダメです」
「ご愁傷様、頑張ってね」
ロイは手を振って答えた。
サテラは此処に来てから何かと俺に突っかかる、なにか恨まれることでもしたのかな、皆目検討がつかずじまいだ。とにかく俺がやる事なす事世話を焼きたがり、お前は俺の母親か、と言いたくなる
そうこうしていると、誰かが背後から近づいていた。
相棒が来ていた、なぜか、先生をしていた。教員免許を持っていたらしい。お互いに近くにいれば無いかと都合がいいと言う事で少し強引だが学園に潜り込んでいた。それと、なざ、教員免許を持っていたかと言うと、教員になれば、若い子と不埒な事ができると踏んで前に、取ったとのこと。
邪な事には、力を使いやがって、軽薄だが、以外に頭がいい相棒だった
『スミス先生』ここで、こいつはこう呼ばれた、ちなみに偽名だそうだ。俺は出会ってからこの方、相棒の名前を知らない、特に面倒ではなかったため、このままになっていた。だから、俺はいつでも相棒と言う、それだけでいいと思った。
そして、生徒会の顧問と、いつの間にかなっていた
こんなだが、ルックスが良く長身なので学生達からはチヤホラされていた
「おう、やってるな、元気にしてるか」
「スミス先生、こんにちは」
「はい、こんにちは、それで、何してるんだ」
「何って、レネが生徒会に顔を出さずに困っているんです」
「何、それはいかんな、レネ、ちゃんと出ないとダメだぞ」
この野郎、先生ズラしやがって、女性をみればさかりのついた猫の様な男が何を言う。相棒を見て次にあったらぶん殴ってやると密かに決意した。
「いえ、実は気分が悪いのでこのまま、宿舎に帰ろうかと」
「うーん、それはいけないな、だが、見た感じとても元気そうだが」
「いえいえ、見た目では、どうとでも取れますから」
レネはとても傷心そうに答えた
「仕方がないね、サテラ今回だけは私にめんじ「さっき、めんどうだから行かないとか言ってたぞ」
ロイが答えた
「ははは、どうやら気のせいだったようだな」
やはり、つぎにあったら殴ろう
「ご愁傷様、他人の不幸は蜜の味ってね」
「ピッピッピッ」と通信デバイスから音がなった
どうやら、呼び出しがかかったらしい
件の為、テストパイロットとして、出頭しろとの事だ。
「悪いな、野暮用ができた」
これを気に早々と立ち去る事にした。
「逃げられた」
「そう言うな、レネは軍から出頭命令が来ているんだろ」
「私はお目付け役なのに」
少し残念がった。
そしたら、「ピッピッピッ」と音がなった、今度はサテラの方だ、
「あらどうやら私もお呼び出しがあるようだわ、レネ待ちなさい、一緒に行くわよ」
とても、嬉しそうだ
「ゲッ」
「何よその言い方、まあ、許してあげるわ、さあ行くわよ」
レネの腕をを取って連れ立って歩き出した
「青春だね、あぁー、俺もあんなのがあればな、忘れない夜を満喫させたのに」
連れ立って歩いていく2人の姿を見てつぶやいた。