姫と私の不埒な関係
閲覧注意
女の子同士に耐性がないかたはご注意くださいませ
ぶっとび母娘LOVEコメディです
私が目覚めたのは、忘れもしない十年前の私の誕生日。あの日は娘の姫子の通う幼稚園の参観日だった。
一人一人将来の夢を発表していく。そしていよいよ姫子の番が回ってきた。姫子は私の方を向いてにっこり笑い、『わたしの将来の夢は、お母さんのお嫁さんになることです』と答えた。なんでも、夫を早くに亡くした私が苦労してるのを見て、『助けてあげたい』と思ったらしい。私は感動してその場で泣き崩れてしまった。その時の姫子の慌てた顔は今でも忘れられない。私はその日から、姫子を一人の女としか見れなくなってしまった。
「姫、姫ぇぇぇ! あぁ、姫の美しい御足が私を踏んで下さるぅぅぅ!」
あの日から十年。今、姫子は私を踏んで下さっている。あの細くしなやかな究極の美脚で踏んで下さっているぅ!
「あふぅ、もっと、もっとぉぉぉ!」
「あはっ、お母さんたら面白ーい。実の娘に踏まれて興奮するんだ? 変態さんだねぇ」
姫子が私の背中を爪先でグリグリと踏みつけて下さる。その快感、もとい痛みに情けない声が漏れ出てしまう。そんな私の姿を、姫子は楽しそうに目を爛々と輝かせながら眺めていた。
姫子が目覚めたのは忘れもしない、彼女が小学三年生の夏休み。あの日はとても暑い日だった。茹だる様な暑さの中で五月蝿く騒ぐ蝉の声を聞きながら、私は一人灼熱のキッチンに佇んでいた。そこへまだ幼さの残る姫子が走ってやって来た。どうやら料理の練習がしたいらしい。その旨を私に伝え、そして……姫子はとうとう禁断の言葉を発した。
「背が届かないから踏み台になって!」
理性では……理性では分かっていた、もちろん分かっていた! 叱らなければならないと! しかし……本能が勝ってしまった。私はつい「喜んで、いや寧ろ悦んで!」と答えてしまっていた。しまったと思った時にはもう遅い。私が四つん這いになった姿を見て、姫子はこの世のものとは思えないほど光輝く神々しい満面の笑みを浮かべていた。
その日以降、姫子は事あるごとに私を踏んで下さるようになった。ある時はマッサージだと言い、ある時は機嫌が悪いからと言い、またある時は機嫌が良いからと言い……。やはりお互いに素質があったのだろう。もうとっくに引き返せないところまで来てしまっていた。
そんな状態のまま成長されて中学生となられた姫子がこちらになります。無邪気サドとでも言いましょうか、嫌味な感じは全くなく、心の底から楽しそうに私を踏んで下さるようになったのです。
「あぁ、私は駄目な母親です。実の娘に踏まれて興奮してしまう駄目な母親です。ですからどうか私めに罰を、罰をぉぉぉ」
私の言葉を耳に入れ、それが期待通りだったのかにっこりと笑う。踏まれているのを忘れてしまう程魅力的な笑顔だった。そして一言――
「じゃあ、踏んであげない」
「…………え?」
私は耳を疑った。
姫子も私を踏むのが大好きなはずなのに、私が踏まれるのが好きだと知っているはずなのに踏んで下さらない。
徐々に遠ざかっていく、神のごとき美脚。私は慌ててすがりつく。
「な、なぜ!? なぜ踏んで下さらないのですか!?」
姫子は私のその慌てようをじっくり楽しんで、散々焦らしに焦らしまくった後満面の笑みで答えた。
「踏んであげない、っていう罰だよ?」
「せ……殺生なぁぁぁ! ど、どうかこの哀れなる私めに御慈悲をぉぉぉ!」
「だぁめ。これからお風呂の時間だから、今日はおしまぁい」
「あ、あ、あぁっ」
姫子が立ち上がり、私から離れていく。絶望が私を支配する。その残酷な現実に耐えられず、崩れ落ちてしまう。私の瞳からは涙がこぼれ落ち、現実を曖昧にさせる。見たくない現実は見なければいい。私の世界がぼやけ、くすんでいく。
「お母さん、何してるのぉ?」
「……え?」
姫子の言葉に導かれ、視線を前に向ける。
視線の先には姫子が立っていた。わざわざ引き返してきたのだろうか。
「お母さんも一緒にお風呂入るんだよ?」
「っ! よ、よろしいのですか!?」
「あはっ、変なお母さん。親子なんだから当たり前でしょ?」
「み、身に余る光栄!」
世の中はなんと光り輝いているのだろうか! 思わず感動で再び涙ぐむ。まさか姫子とお風呂に入れる日が来るなんて夢にも思わなかった!
「じゃあ、先に行ってるから準備できたら早く来てねぇ」
その言葉を残し、姫子はクスクスと笑いながら脱衣場へと入っていった。
扉を開けると、そこは綺麗な雪原でした。
いやいやいや、別に私の頭がおかしくなった訳じゃないですよ? こらそこ、『いや、おかしいだろ(笑)』とか言わない!
とにかく私の目の前には今、絶景が広がっていた。穢れを知らぬまっさらな粉雪の如き輝きを放つ姫子の背中が私を心地よい禁断の世界へと誘っていた。私はその誘惑に耐えられず、フラフラとまるで焼け死ぬと分かっていても明るい光りに寄り付かずにはいられない羽虫の様に近付いていく。
「おかぁさん、鼻息が荒いよぉ?」
いつの間にか私の息は「むふぅ、むふぅ」と音を立てていた。不可抗力。
「もう、お母さん。そんなところに立ってないで体、洗ってよ!」
「わ、私ごときが、触ってもよろしいのですか?」
「優しく、シテね?」
あ、は、鼻血が。
なんだか今、姫子から衝撃的ないかがわしい言葉が聞こえてきた気が……。
「優しく、洗ってね?」
チキショー、やっぱり確信犯だ! だがそれがまたいい。
私は動揺を押し込めつつ、タオルにボディソープを馴染ませて泡立てる。そしてひ、姫子の穢れを知らぬ柔肌に当てて……。
「あぁぁ、姫の背中が私の手で汚されていくぅ」
「ちゃんと綺麗にしてネ?」
「は、はひぃ! 勿論ですぅ!」
一所懸命に、それでいて傷付けることのない絶妙な力加減を意識しながら姫子の背中を洗い続ける。泡だらけになってきたので洗面器にお湯を汲み、流そうとしたのだが……。
「お母さん、まだおへその周りとか洗ってないよぉ?」
「は、は、は、はひぃぃぃぃ!」
私の返事とも悲鳴とも嬌声とも取れる声が、淫欲の風呂場に響き渡る。それもそのはず。私の両手は、姫子によってお腹周辺に回されていた。
「フォォォォォ!」
「あはは、お母さん、くすぐったいよぉ」
ヤバイヤバイヤバイ。これ以上は理性がもたない。このままじゃ私どうなってしまうか、
「つ、ぎ、は、あぁし」
目の前には艶かしくも美しい御足がそこに鎮座なされていた。触れることすら躊躇われる完成された芸術。それは人の手では決して作り出すことの叶わぬ神のもたらした奇跡。私は言葉もなく、ただただ頭を垂れる。
「あれ? お母さん、タオルなんか何に使うつもりなの?」
「え?」
訳が分からず聞き返す。このタオルは姫子の足を綺麗にするために他ならない。寧ろタオルを使わずにどうすればいいというのだろうか?
「足もちゃんとお願いね? お母さんの……し、た、で」
「かしこまりました誠心誠意尽くさせて、イタダキマス!」
姫子の足にむしゃぶりつく。ただし綺麗にするという目的は忘れてはならない。もし我を忘れて欲望のままに貪ってしまえば、姫子は即座にこのご奉仕を取り止めることだろう。それだけは避けなければならない。例えこの身が朽ち果て舌だけになろうとも、私はこの美しき御足をなめ続けてみせる!
「お母さん、ワンちゃんみたいでかわいぃ!」
「あ、有りがたきお言葉! 私めは姫の忠実なる犬。それは揺るぐことはありませぬぅぅぅ!」
「私も、ずっとお母さんのご主人様でいてあげるからね?」
突如、鳴り響いた電子音によって我にかえる。
どうやらご飯が炊けたらしい。目の前の目玉焼きも完成間近だ。
「お母さん、お味噌汁できたよ?」
「あ、そう? じゃあよそってテーブルまで持っていってくれないかしら」
「うん、分かった!」
無邪気ににっこり笑って、朝食の準備を手伝ってくれる。こんな素直な姿を見ていると、さっきの無邪気サドが夢の様に思えてしまう。これはこれで可愛い過ぎて辛抱たまらんのだが、僅かに寂しさを感じてしまう。
「もうこんな時間だ! 急がないと学校に遅れちゃうよぉ」
姫子が泣きそうな声で叫んでいるのが聞こえて、軽くゾクリとしてしまう。
「はいはい、もう出来ましたからちょっと待ってなさい」
「早く、早くぅ」
姫子に急かされて、私も席につく。
二人で手を合わせ、「いただきます」と唱和する。これは夫が生きていた頃から続けている日課だ。愛情を深めるにはこれが一番なんだそうな。私も同感だ。だからこそ、姫子との『愛』を深める為に利用させていただいております。夫、ゴメン。
「ごちそうさま! じゃあ学校行ってくるね」
「あんまり慌てちゃダメよ。ちゃんと気をつけてね」
「分かってる! いってきます!」
「はいはい、いってらっしゃい」
私は寂寥感を抱きながら、玄関を飛び出していく姫子の背中を見送った。この瞬間が一番苦手だ。『一人になる』という感覚を嫌でも意識してしまう。
多分姫子はそれが分かっているんだろう。
「お母さん」
「あら、どうしたの?」
「愛してる!」
私の心の穴を埋めてくれる
「私も。愛してる」
私達の関係は周囲に知られてはいけない。でもそれでも、私達は幸せに暮らしている。
いやはや
足フェチなもので思わずぶっ飛んでしまいました(汗)
これは読む人を選ぶでしょうねぇ
筆者は楽しく書かせて頂きました♪
皆さまにも楽しんでいただけると嬉しいのですが