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テコンドーも空手も日本一の女の子が15年越しに俺に助けを求めてきた話  作者: koruta5


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3/5

ほっとけない存在




 3週間後

 なぎささんから着信が来ていた

 仕事で気付かず、仕事終わりにかけ直す

「折行ってご相談がありまして……」

「またですか?」

「はい、こんなこと航さんにしか相談できなくて」

「仕事終わりに通るので家の前にいてください」

「……はい」


 職場からすぐのところなので

 車を職場に停めたまま歩いて向かうことに


「こんばんは」

「こんばんは、すみません、呼び出して」

「どうされました?」

「実は婚活で知り合った人と意気投合してすぐ結婚という話になったのですが、大丈夫な人か相談したくて」

「……俺はどんなポジションで物言えばいいんですか?笑」

「厳しく、異性のお友達のポジションとしてお願いしたいです」

「…………はい」

「職業はサラリーマンで年齢は私より1つ上です

 結婚願望が特にお有りで、少し強引というか目が怖い時があります」

「んー、その人後半につれてアウトかなぁ笑」



 

「こんばんは〜!なぎささん!」

 

 ギョッとした。暗闇でなぎささん家の近く、

 スーツ姿の男性が急に話を遮るように話しかけてくる


「……こんばんは、三宅さん」

「危ないですよ、夜道で男性と2人っきりで話されては、僕たち結婚するんですし、相談事は僕にお願いします!」


 どうやら、その怪しい結婚相手のようだ


「こんばんは、なぎささんの友達の吉木です」

「あなたも、なぎささんの家の前まできてなんですか?

 常識というものが欠落していませんか?」


 まじ、こいつ目が逝ってる……

 しかも、さっきから話を聞いていたような口ぶり、

 相談事、家の前、なぎささんは自宅まで教えてんのか?

 怖すぎるだろ、


「三宅さん、私が呼んだんです、

 航さんは何も悪くないです」

 

「なんでこいつの名前は下の名前で呼ぶわけ?

 なぎささんの結婚相手は俺だろ?

 俺以外の男庇うんじゃねーよ!」

 

 声を荒げて結婚相手の男性が怒り出す

 こいつ、まじやべーやつ!!


 なぎささんの手を掴んで近くの交番まで逃げれるかな……

 どうしたらいいのか、何が最善の策なのか

 頭の中はフル回転で動き出す


 そいつがなぎささんに手を上げようとするので

 阻止しようと近付くと、

 阻止する前になぎささんがそいつを蹴り飛ばしていた

 


 ……あ、そう言えばテコンドー日本一取った人だったな、、


 見事にそいつが地面に倒れる


「……っ!な!!何が起きたんだ?!」

 そいつがめちゃくちゃパニクってる


「……なぎささんってテコンドー日本一取ったことあるんですよ、知りませんでした?」

「……っ!ママに言いつけて訴えてやるからな!!

 結婚の話もなしだ!!!こんな強い女こっちから願い下げだよ!!!!」


 …………やべぇ奴だったな……



「なぎささん、大丈夫、?」

「……やっと、はぁ、結婚できるかもと思ったのに……」

 

「あの人が結婚相手だったんでしょ?」

「……そうです、航さんを悪く言う上に

 女性に手を上げる人だったなんて、、

 私に見る目が全然ないってことですね……ははは……」


「……なぎささん急いで結婚しないといけないんですか?」

「…………おばあちゃんが倒れてしまって、、

 私の結婚を見届けてやってくれっておじいちゃんが遺言を残してて……それで、もう時間がないんです

 友達もまともにいない私が、結婚なんて……

 無理だったんですよね、すみません、航さんまで

 巻き込んでしまって……」

 なぎささんがまた泣き出してしまう


 

 ええ、どうしたらいいのか……

 えっと、話を変えてみるのはどうだろう、

「なぎささん、あの結婚相手の人に家まで教えてたんですか?」

「……グスッ、家まで教えてないです」

「もしかして、なんか盗聴されてたり、するかも……」

「えっ、そうなんですか?!」

「なんかもらった?人形とかキーホルダーとか」

「何も頂いてません……」

「このバッグの中とか、見覚えのないもの入ってない?」

「え、、ちょっと見てみます、中にどうぞ」


 えぇっ、えぇ〜……

 家の中に案内されてしまう……

「実家なんです」

「あぁ、はい……お邪魔します……」

 広い玄関に、賞状が額縁に入れて飾ってある

 昔ながらの古い家って感じだ

「父がテコンドーの教室をやってて、私も始めたんです、弟もやってて、オリンピック選手なんです」

「すげー……」

「こちらです」

 部屋に入るとこれまた質素な部屋……

 女の人の部屋に入るのは姉以外では初めてだった


「ちょっと失礼します」

 持っていたバックをひっくり返して中身が全部床に散らばる

「これかも……」

 直径5センチくらいの小さい円形のものだった

「……どうする?警察に行く?」

「また危害を加えるようであれば私が相手します」

「だってさー」


 また外に出て、盗聴器を壊した


「ありがとうございました

 後日お礼しにお伺いします」

「いや、いいですよ!本当に」

「わかりました、あおいさんにご連絡致します」

「えー、」

 もうめんどくせぇ……



「お疲れ様でした、帰ります」

 できればもう関わりたくないのに……


 突き放すことも可哀想でできないけど

 面倒を見てあげる気もさらさら起きない



 小学生の自分がしたことを後悔するしかなかった……



「あっ、航さん!」

 数メートル歩いたところで呼ばれて振り返る

「お気をつけてお帰りください、お疲れ様でした……」

 勢いで呼んじゃって語尾弱くなってるし……


「なぎささんの技かっこよかったですよ笑」

 なぎささんが軽く手を振るので俺も振り返す

 少し笑顔が見れて良かったな、


 良かった……?!!

 自分の感情にびっくりする、

 見た目に絆されるな、

 相手は天然記念物みたいな人だぞ

 明らかにめんどくさいことになる……


 

 絆されるな絆されるなが自分の中で流行語大賞受賞してしまうくらい繰り返す


 車で家に帰りながらも、心のどこかで心配してしまう、大丈夫か?あれで……


 気になることも気のせいだ!心配する必要なし!

 お風呂に入って気持ちをリセットしたいがなかなかうまく行かない、冷蔵庫からビールを取り出し流し込む

 ぱぱっと作った肉と野菜を炒めたものをつまみながら

 いつもより少し多めに飲んでしまう

 歯磨きを済ませて倒れるようにベッドに行き

 そのまま眠ってしまった――――






 

 

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