Episode22x:ラファエル、説得する
2010年12月23日(木)23時 / 東京24日(金)12時
「アレグロ雪郎」は精鋭部隊を引き連れるために一度E.G.メリーランド本部に戻り、準備を整えている一方、「ラファエル」は密かに「雅史」の力になるべくE.G.以外の身内との協力を検討している。
「(ラファエル:)雅史にとって戦力になりうるシチメンに助けて欲しい気持ちだ。協力要請でもしようか。」
「ラファエル」は軽い気持ちで「シチメン」を説得するべく、この真夜中で「アダム」の家へ向かった。玄関の扉をガンガン叩く。
「(イヴ:)...こんな夜中に......。」
「(ラファエル:)俺だ、君に頼みがある。シチメンを出してくれ。」
「(イヴ:)申し訳ないけど、お断りだって姉さんが。」
「(ラファエル:)そこをどうか、雅史の力になりたいんだ。勝手ながら上がらせてもらう。」
「(イヴ:)あっ...!!」
急かすかのように人んち家に上がり込む「ラファエル」。
「(ラファエル:)さ、シチメンはどこだ?コンブリオに内緒で雅史の元まで送らなければな。」
「(イヴ:)...どうしよう...おにいは今、外出してるし...そうだ、姉さんには腹違いの妹がいるって話聞いたことある?」
「(ラファエル:)は、腹違いの妹だと?シチメンにもう一人の妹がいるのか!?晴海のほかにいるのか!?」
腹違いの妹の存在に戸惑うなか、個室から出てきたのは...。
「(???:)なにの騒ぎ?...誰かと思えば私の先輩じゃない。お姉さまなら、メリーランド本部に行ったよ。」
「(ラファエル:)...ジェシカ。君はシチメンのもう一人の妹だったのか......?そんなこと、ありえんぞ...。」
「(ジェシカ:)...ラファには話してなかったね。そうだよ、私がお姉さまの腹違いの妹だよ。って私のおかあさんがそう言ったらしいよ。」
「(ラファエル:)...ああ、話が見えなくて混乱するわ。君のマザーの旧姓がベイカで、今のファザーの姓が孔雀...本当の父親が二股疑惑でシチメン家に絶縁されたバーグマン。そんな複雑な系図ありえるのか?」
「(ジェシカ:)今まであなたに黙って悪かったね。」
「ジェシカ孔雀」は自身を「シチメン」の腹違いの妹であることが今、この場で明かされた。
「(ジェシカ:)私の話なんかより、お姉さまのとこへ行かないと手遅れになるよ?」
「(ラファエル:)...?あ、ああ。気が動転していて忘れてしまうところだった。シチメンは今どこだ?」
「(ジェシカ:)お姉さまはあなたとすれ違う形で本部に潜り込んだの。ハンマーを取りにね。」
「(ラファエル:)それはまことか!?早急に戻らねば!!」
「(ジェシカ:)それと、私とともに本部に潜り込むから。お姉さまの動向が知りたいし。」
「(ラファエル:)...好きにするがいい!!」
本部から「アダム」の家、そして往復1時間費やす形で本部へ引き返すはめになった。
24日(金)0時 / 東京24日(金)13時 E.G.メリーランド本部
「(ラファエル:)...なんてな。ニューヨーク支部から徒歩30分、その逆もしかり、往復1時間で済む。」
行き来するには1時間程度で済んだとのこと。
「(ジェシカ:)それより、お姉さまを探さないと。」
「(ラファエル:)無論そのつもりだ。この本部で何しに来たのか、知りたいものだ。」
これから2人は本部内を探索する、と言いたいところだが。
「(ラファエル:)だがなジェシカ、本部にコンブリオがいる。部外者の君が本部内でうろつくとかえって面倒になるので、倉庫あたりを適当に探索してくれ。」
「(ジェシカ:)お姉さまのことだから、誰かに気付かれない倉庫の中にいたり...。あなたは本部内で好きに歩き回ってよ。」
「(ラファエル:)......気が変わった。君の言う通り、倉庫を探索するか。」
結局、倉庫あたりを探索することになった。倉庫に入ってみると、誰かさんの隠れ家のような内装、2人が見た光景とは、つまみ出された「ミント彩香」と「コチウニ」を名乗るヒューマノイドのことであった。「コチウニ」が手に持ってるものは、「シチメン」のハンマーということで、やはり「シチメン」がE.G.本部にいる、ということになる。2人は後方にさがり、本部内を探索することになった。
「(ラファエル:)シチメンはどこだ〜?本部に長居するとコンブリオに見つかるぞ〜。」
「(ジェシカ:)お姉さまは本部で何しに来たの...。」
「(ラファエル:)コンブリオは今、作戦会議をしていて円卓から出られないはずだ。早急に見つけねばな。」
円卓以外の部屋を片っ端から調べるうちに隠し部屋が発見する。誰も気付かないあの隠し部屋、ダクト経由で入ってみたのだが...。
「(ラファエル:)シチメンの石像...?まさかな。」
「(ジェシカ:)本部に石像なんてあったっけ?」
石像が突然喋りだす。
「(石像:)モゴモゴ、その声はジェシーなのか?それに雪郎の差し金も。」
「(ラファエル:)なっ、石像が喋っただと!?...コンブリオの差し金とは人聞きの悪い。どこから声が出ているのか?コナンボーイのようにスピーカーを通してか?」
「(石像:)石にされたんだ。私のハンマーを取りに倉庫まで向かったのだが眠らされて、気づいたら私の全身が石像に変えられてしまったんだ。」
「(ラファエル:)人を石像に変えるクルーがいるか?メデューサじゃあるまい。その能力を使うクルーがいるとしたら、おそらくグランファザーを手に掛けた襲撃犯の仕業かもしれん。倉庫で誰かと対峙していることを。」
「(石像:)...そうか、メデューサという禁断の神器を使って私をこんな姿にってことだな。あんにゃろ内通者。」
「(ジェシカ:)立ち話をしているところ悪いけど、雪郎に見つかっちゃうよ。隠れる場所ないの?」
「(石像:)この部屋の端のダンボールに隠れよ。」
「(ラファエル:)ダン...ああ、カードボード箱のことか。ソリッドの真似事か?」
「(ジェシカ:)傍観にちょうどいいね。誰かに来る前に隠れないと。」
2人は部屋の端のダンボールに身を隠すことに。
数分後...。
壁を破るくらいふっ飛ばされた「ミント彩香」は傷つき倒れ、風前の灯に。相手は無論「コチウニ」である。
「(コチウニ:)緋音の像を拝めるのもいいですね。今壊して差し上げましょう。」
「コチウニ」の持つ「シチメン」のハンマーに暗黒エネルギーを充填するに対して「ミント彩香」は石像を壊さぬとサイコショックで暗黒エネルギー充填を止め、反撃する。
「(ミント彩香:)最強の女の石像を壊してやろうが、そうはいかない。コチウニ......いや、エルエーッ!!」
「ミント彩香」の正義の鉄拳で「コチウニ」を吹っ飛ばす。
「(コチウニ:)うわっ!!あぁ~!!」
「コチウニ」は倒れて動けなくなり、「シチメン」のハンマーを取り返したことで裏切り者騒動は一件落着。
その後、会議が終わったのか物音に気づいたのか「アレグロ雪郎」がここに駆けつけてきた。事情を説明するなか、「エルエー」が善良の諜報員であることをこの場の2人...物陰に隠れている2人、石化状態の「シチメン」を含め5人は知らされるのであった。
「(アレグロ雪郎:)くだらぬ言い訳はわかった。だがな、祖父をなめるなよ。祖父は祖父の考えで行動を取ったってわけだ...信じられないが......。まぁ、とにかくだ。ブラーの行方がわからなくなったことから、あんたが遺棄したのではないかとにらんでいる。もし本当なら、その償いをしなければならない。いいな?」
「(エルエー:)は...はあ......。」
祖父「エネルジコ」の意図を理解できない「ラファエル」は3人の前に飛び出す。
「(ラファエル:)だから不確証な証言に納得できんぞ、特に襲撃犯のたわごとはな!!」
「(アレグロ雪郎:)...なんだ、そこにいたのかラファエル。」
「(ミント彩香:)それより気になることがあるんだけど、七面緋音を模した石像がなぜこの場所に置いてあるのか?」
「(ラファエル:)俺だって聞きたいくらいだ。いったい誰が彫刻してこの場所に放置したのかってな。」
「(アレグロ雪郎:)さてはラファエル、俺が探しているシチメンを匿っているだろうな?」
「(ラファエル:)冗談はここまでだ、俺は何も知らん。当事者しか知り得ない真実は常に闇の中ってもんだ。グランファザーケースの犯人はそこの襲撃犯ということにしておこう。...表向きはな。」
「(アレグロ雪郎:)何も知らないというのなら、そういうことにしといてやる。...居場所が割れるのも時間の問題だ。」
「(エルエー:)は...はあ......。」
今度こそ「コチウニ」の件はこれにて解決。「エリートガード」のメンツはワープゾーンの前に立つ。
「(アレグロ雪郎:)皆の衆よ、ここからが命がけの戦いになるだろう。―――皆にはわかっているよな?戦いに巻き込んだ者はいるだろう、バサカやブラーは死んだ。これはもうどうしようもないことだ。それはさておき、本題に入る。目指すは日本海の中心にある人工島だ。そこには奴の本拠地『テリー城』がそびえ立っている。強行突破はもちろんだが、刺客や幻影が多数潜んでいて一筋縄ではいかない。分散して戦うという手もあるが。出発地点はレベッカ達と同じく新潟県中越の埠頭だ。今時レベッカたちは敵に囲まれているかもしれん。早急に出発するぞ。彩香、あんたが望んだ内容だ。引き寄せるようなマネはしない。だから奴の本城に乗り込み、必ず倒す!!」
「(ジャズ賢一:)雪郎、出発準備が完了した。いつでもいいぞ。」
「(クラベス鈴菜:)奴を倒す力を貸すわ。」
「(カラダデカイ:)アリガタク思ッテクダサイ。勝利ヲ約束シマス。」
「(アレグロ雪郎:)よし、皆の衆よ、早速出発だ!!この世界の為に!!」
「ラファエル」を除いた全員は中越の埠頭にワープし、既に用意されていたもう一隻の船に乗り、「レベッカ達」を合流しに出航した。
一方「ラファエル」は、「エリートガード」の目の届かぬ場所で石化状態の「シチメン」の救出にあたっていた。
「(ラファエル:)やはり、禁断の神器の仕業か。わがマトリクスの力をもってすれば、石化解除するに越したことはない。」
「ラファエル」の助力による石化から解放された「シチメン」。
「(シチメン:)...やっと解放された。」
「(ラファエル:)それはなによりだ。その暁にはシチメン、君に頼みがある。」
「(シチメン:)共闘という話だろう?ならお断りだ。」
「(ラファエル:)そこをなんとか、雅史の助けがいるんだ。ジェシカも言ってやれ。」
「(ジェシカ:)お姉さまが嫌って言ってるし、同意見かな。」
「(ラファエル:)現実から目を背ける臆病者が心の殻にこもってもか?」
彼の一言に「シチメン」は反論する。
「(シチメン:)...私が臆病者とは聞き捨てにならない。別に逃げてなんか...。」
「(ラファエル:)いずれ強くならなければならないときもある。俺やジェシカがついてるのだから、ともに雅史の助けになろう。」
「(シチメン:)...じゃあ、条件一つだけ言ってもいい?重要な条件だから、よく聞いてくれ。雪郎に私の姿を見せないように。私のことを一切口外しない、誰であろうとな!!」
「(ラファエル:)...よっぽどの事情があるというのか。よし、そうと決まればあらかじめ手配してきた飛行隊が戦地に送ってくれるようだ。きっと驚くぞ。」
彼が手配した「エリートガード飛行隊」が自身を含めた3人を戦地に送っていく。3人に限らず、「ロバート」の友「ランドルフ」のほか、「杏璃」を助けに身を投じる「健太」が同様の手段で戦地に身を投じるのであった。




