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New Nicochu Wars: Rise 2010 / ニューニコチュウ襲来 ライジング2010  作者: 原作:Rebecah Creative Studio / シナリオ原案:桃太郎V
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Episode25x:もうひとつの決戦

 ここは敵の本城「テリー城(英名:Xerdtrry's Castle)」の隠し部屋。「ガノン城」並みの雰囲気な正規ルートとは違い、「暗黒教団じみた黒ローブ」がたかるに格好の場所なくらい仄暗い。目と鼻の先に決戦の場があるようだが、やはりか正規ルート同様、6ヶ所の結界によって守られていて、進めそうにない。


「(雅史:)なんてことだ、入れないじゃん!!」

「(健太:)この先に杏璃ちゃんがいるってのに!!」

「(ラファエル:)この結界を破るには、6か所の部屋をどうにかしなければならん。効率よくするためだ、6つのチームに分かれよう。」

「(ダイアナ:)つまり、ここにいるあたしらの人数が20人だとすると、20(わる)6で...3人ずつ。」

「(ハイペリオン:)当然俺とダイアナと御主人様でいくってことだぜ。」


 「清子」は「雅史」の腕を組む。


「(清子:)じゃあわたくしは雅史さんと一緒でいきますわ。」

「(ハンナ:)私は雅史くんの助けになるって決めたので。」


 まずはチームが2つ「TEAM アトラス」「TEAM 雅史×清子×ハンナ」決まったようだ。残り14人でどう組む?


「(仁雄:)...なんでもいい。」

「(和子:)わたしは委員長さんと一緒がいいです。おわり。」

「(ジェシカ:)なんなら私はお姉さまと一緒でいくよ。」

「(シチメン:)お好きに。」


 見ての通り、「和子」や「ジェシカ」はそれぞれ「仁雄」ならびに「シチメン」の腕を組むくらい早くもペア「和子×仁雄」「シチメン×ジェシカ」が決まったみたいだ。残り10人で2つのチームをどう組む?


「(ブチョ:)あたしはカルウと一緒で。」

「(カルウ:)サトミは私が守らないといけないし、なんかね。」

「(ガジュ:)じゃあ私もけいおん繋がりで固めようかな。」

「(デイカ:)賛成や。ほな、うちも手を貸したるで。」

「(バニラ:)私は私の道を行くなんてね。手伝います。」


 なにやら「けいおん」繋がりで決定的になったようだ。「TEAM K-ON」っと。売れ残りの5人は......。


「(ドクター:)どうやらわしら5人だけになったのぅ。」

「(チイア:)残った僕らだけでいく?」

「(ドクター:)お主ら3人でいくんじゃ。」

「(健太:)知らない2人とともに立ち向かえって!?」

「(アマデ:)文句言わないにゃ。私の後ろに立つだけでいいにゃ。」

「(健太:)...僕をバカにしてるの?」

「(チイア:)まあまあ喧嘩はよくないよ。それに君と僕は体育祭で知り合ったじゃない。僕が先導するから、2人は僕の盾になってくれるとありがたい。」

「(健太:)...ライチの顔に免じて、そういうことにしといてやる。」

「(チイア:)それはそうとして、おじさんは共に戦わないの?」

「(マイケル:)この戦いは若者に任せるとしようかなって。伯爵同様、若者達の護衛が僕の仕事だから。」

「(チイア:)そうか、僕達を守りながら導いてくれたってことね。護衛お疲れ。」

「(ドクター:)さて、わしと鵲の仕事は済んだことじゃし、本来の仕事に戻るとするかのぅ。」

「(マイケル:)同意。仕事に戻るとしよう。」


 最後のチームが「TEAM ヴァンガード」という守るか導くか曖昧なものになった一方、残る2人は正規のルートに戻ることになった。


 口下手で申し訳ないが、それも大事なことなのでよく聞いてほしい。チームが決まったらすぐに部屋に入ったとする。


 結成した順からいくと。

・TEAM アトラス

・TEAM 雅史×清子×ハンナ

・和子×仁雄

・シチメン×ジェシカ

・TEAM K-ON

・TEAM ヴァンガード


 ほかより先にチームできたから部屋に入り、手早く結界を解くべく奮闘しよう。早いもの勝ち...とは限らない。その部屋に待ち構えている相手次第で手こずることになる。誰よりも先に入った「TEAM アトラス」は、「暗黒教団じみた黒ローブ」2人や「東雲ランス」の亡骸相手に手こずっていた。


「(ラファエル:)死に損ない副会長Rよ、俺らの前で化けて出てくるとは...。」

「(ハイペリオン:)御主人様、作戦を練り直すべく後退したいところですが、あとには引けません。結界を解くまでは出られませんみたいですよ。」

「(ダイアナ:)ラファ兄はあたしが守る...。自信ないけど。」

「(ラファエル:)弱音を吐いてる場合か、わが妹よ。かくなる上は、アトラス式フォーメーションでいくぞ!!」

「(ハイペリオン:)合点!!」


 「TEAM アトラス」はアトラス式フォーメーションを展開する一方、このチームより後から結成したペア「シチメン×ジェシカ」は既に結界を壊していたのであった。


「(シチメン:)巨悪の手先にしては、たいしたことなかったな。私の手にないがハンマーを使うまでもないくらい。」

「(ジェシカ:)私の光魔法だけでやっつけちゃったね。それに、結界をお姉さまの火燒拳(ハンバーグー)で粉砕したので特に問題ないっと。」


 黒ローブ2人や「ゾーイ・エンジェル」の亡骸をサクッと撃破したとのこと。誰よりもいち早くクリアしたのであった。「TEAM 雅史×清子×ハンナ」および2人ペア「和子×仁雄」の場合は「TEAM アトラス」同様、やはり手こずっているようだ。


「(雅史:)ゾンビとはいえ、帰宅部幹部と戦うことになるとは......。」

「(清子:)亡骸とはいえど、火葬するに抵抗がありますわ。」

「(ハンナ:)ためらわないで!!いかなる理由でも、一瞬の躊躇が命取りになる。よく見て、戦っている相手が死人(osoba zmarła)。」

「(清子:)それはわかっていますわ!!でも、いかなる状況でも刑法190条に抵触しますので、死体を燃やすなんてことは、わたくしにはできません!!」

「(雅史:)家坂コダッ...ゾンダックを燃やせない気持ちはわかる。でも、結界は目の前のゾンビに守られていて、壊せそうにない。それに黒ローブの2人は清子の電撃でノックアウトしたとしても、状況は変わらないし、打つ手もないし、万事休すかな。」


 「和子×仁雄」の場合は...。


「(和子:)委員長さん、黒ローブ2人を縛ったはいいですけど、他校の生徒会の亡骸をどうしましょう...。噛まれると怖いですし......。」

「(仁雄:)ゾンビじゃあるまいが噛まれ感染することは...ありうる。......どうしたものか。」


 けっしてたいしたことない「木村ルーカス」の亡骸相手にこの状況を理由に打つ手がない。


 残りのチーム「TEAM K-ON」「TEAM ヴァンガード」の場合は、チームを組むのが遅いのか非戦闘員が混ざっていたことが災いしてか相当苦戦している。


 まずは「TEAM K-ON」から。5人がかりで2人を拘束したものの、問題は能力でポインタを作りまくる帰宅部サブリーダー「中川魄子」の亡骸をどう攻略するのか。


「(デイカ:)なにや、一歩も近づけへん。」

「(ガジュ:)近づこうにも放り出されるし、どうしよう...。」

「(ブチョ:)隙間のないどこでもトンネルをどう避けるのよ、もう。」

「(カルウ:)万事休すね。みんな、てへぺろしよう。」

「(バニラ:)(ガジュを除いて)先輩たち、あきらめてどうするのですか?方法を考えましょうよ!!」


 打つ手がなくても攻略法を考えろと「バニラ」はそう言ってるのだから、突破口はあるはず。5人は目前のポインタ攻略法を考えるのであった。


 他のよりもっとも遅く出撃した「TEAM ヴァンガード」は、なんというか...「黒ローブ」2人と生徒会会計「北村マルティナ」の亡骸相手に苦戦している。「健太」と「チイア」は戦闘向きではないのが妥当というか。


「(アマデ:)私が盾になっても、戦う人がいないと意味ないにゃん。」

「(健太:)この役立たず!!」

「(チイア:)役立たずとは、目立った活躍はあまりにもない僕らのことを指す。もちろん君もね。」


 亡骸の能力「ブレインジャック」の影響を受けないとはいえど、戦うものがいなきゃどうしようもない。残念でした。


 そして「TEAM 雅史×清子×ハンナ」は決着がつき、部屋を出る。


「(清子:)......。」

「(雅史:)(よしよし。)」


 広間で待機している「シチメン」や「ジェシカ」は戻ってきた3人を見て、どう思うだろうか?


「(シチメン:)小さな女客人の目元に涙の跡、軽音楽部の女客人の拳に血がついている。何があった?」

「(雅史:)知らないほうが...。」

「(ハンナ:)雅史くんの幼馴染を救うためだもの。そういうあなたもそうでしょう?」

「(シチメン:)知らないやつなど知ったことか、私は結界を壊したまでだ。」

「(ジェシカ:)アンデッドが怖かったから、私の光魔法で浄化しただけ。気に病むことはないよ。」

「(雅史:)...静粛に願うよ。」


 「TEAM アトラス」が戻ってきた。


「(ラファエル:)仕留めるに苦労した...お?君らお揃いのようだ。気に病む子がいるだろうが、この島...この場所は無法地帯だ。ジャパンの刑法に抵触することはない。前にも言ったはずだ、『法的措置を取らせて対処できるものではない、コンブリオの言うことは正論だ。ジャパンの警察はあてにならん。』ってな。」

「(ダイアナ:)ちょっ、ラファ兄...。この空気、どういうわけか清子が泣いてるよ。相当つらかったよね...。」

「(ハイペリオン:)死に損ない副会長Rは、俺が長い眠りにつかせてやった。安らかに眠れってな。」

「(ラファエル:)ま、ネット絡みの場合である限り、法律に裁かれることはないだろう。無法地帯とはそういうことだ。おのれ、テリー...!!」

「(シチメン:)私も同じ気持ちだ。涼香をこうなったのもヤツのせいだとも言える。許さん...人の命を弄ぶようなヤツは......!!」


 「雅史」の幼馴染を救うためなら死体を壊すことを厭わない「ハンナ」の手が汚れしまったことに涙する「清子」。拳を握り怒りに震える「ラファエル」と「シチメン」。


 他の3チーム「和子×仁雄」「TEAM K-ON」「TEAM ヴァンガード」は未だに戻って来てない...。なんてね、「和子」や「仁雄」が戻ってきたが...。


「(ラファエル:)風紀委員長、結界は壊せたのか...?」


 今の「仁雄」の様子が...。


「(仁雄:)(うめき声)ウゥゥゥゥゥゥゥゥ......。」

「(ラファエル:)風紀委員長?」

「(仁雄:)がぁぁぁぁぁあああああ!!!!」


 最悪なことに、「仁雄」は「Resident Evil」よろしくゾンビになっていた。


「(ラファエル:)俺は人選を間違えたのか...。」

「(ダイアナ:)ラファ兄!!あ...どうしよう!!」

「(シチメン:)ということは他のチームも!?」


 「TEAM K-ON」「TEAM ヴァンガード」がゾンビとなって戻ってきた。


「(チイア:)(うめき声)ウゥぅぅぅぅぅぅ......。」

「(シチメン:)結界を解くに失敗したのか、目の前の亡骸に敗れてゾンビ化したってのか?上等だ、あんたらに代わって私が解いてやる...!!」

「(ジェシカ:)私だってお姉さまと一緒!!亡骸を浄化し、結界を壊そう!!」


 役に立たないチームに代わり、2人は残りの結界(3個所)を壊しに行動する。


 時間がかかりすぎたのか敵の増援が来た。手強い「ハイテクロボット」2体、「アイアンナック」並みにめちゃ強い「ガーディアンロボット」2体が「雅史達」を包囲する。


「(雅史:)あぁ!!傀儡ロボに囲まれたよ...。どうしよう......。」

「(ハンナ:)雅史くんは私の後ろにいて。」

「(ハイペリオン:)けいおん女よ、この状況を打破するのはもう無理だ。御主人様はゾンビ委員長を抑えるのが精一杯だし。」

「(ラファエル:)ゾンビにしては、俺の知っているゾンビとは違う...!!まるでD(デュエル)グールのようなものだ!!君ら、Dグールに負けるんじゃない!!ノックアウトして正気に戻してやれ!!」

「(ダイアナ:)清子、こんなところでメソメソしている暇じゃない!!まわりを見て、傀儡ロボが迫ってきている。戦って!!」


 「ダイアナ」がいくら呼びかけても黙り込む「清子」。「清子」の肩を掴み、身体を前後に揺らす(振る?)。


「(ダイアナ:)暴行、傷害を気にしている場合じゃない!!ここは無法地帯。お願い、戦って!!」


 法律による罰を受けないことを証明するために「清子」の頬を打つ。


「(清子:)(あぅ)っ!!」

「(ダイアナ:)ほらっ平気だよ。」


 戦わせようと「傀儡ロボ」の前に立たせる。


「(ダイアナ:)お願い...一掃するにはあなたの力が必要だから......!!」

「(雅史:)ダイアナ、もういい。清子は心傷で立ち上がれないよ。」


 彼の制止を聞かず、無理に立たせる。


「(ダイアナ:)大丈夫......薙ぎ払って!!」

「(ラファエル:)そろそろ限界だ、俺はじきにDグールに......。」

「(ハイペリオン:)御主人様!!うぁ!!!!」

「(デイカ:)ウゥぅぅぅぅぅぅ......。」

「(雅史:)ハイペリオン!!ラファエ...うぁ!!!!」

「(健太:)ウゥぅぅぅぅぅぅ......。」

「(ハンナ:)雅史くん!!...このっ、離しなさいWampir!!!!」

「(ダイアナ:)お願いだから薙ぎ払ってよ!!」


 ゾンビ化した敗者に絡まれ、「傀儡ロボ」が手前まで迫ってきて、6人は窮地に立たれる。「ダイアナ」の訴えに応じるのだろうか?


「(シチメン:)待たせたな!!残りの結界は全部壊してやった。」

「(ジェシカ:)私とお姉さまが来たからにはもう安心よ!!待ってて、正気に戻してあげる!!」

「(シチメン:)ずいぶんおっかないロボに囲まれているな。私が壊してやるから待ってろ!!」


 2人は「傀儡ロボ」を壊そうと動く。


「(清子:)...うるさいうるさいうるさいっ!!」


 「清子」の掌から炎を放つ。どんなに強い炎魔法でも「傀儡ロボ」は溶けながらも動く。どういうわけか、2カ月前より「マイケル」に伝授された究極奥義「コメットストーム」で「傀儡ロボ」の頭上に降り注ぐ。高威力ゆえに「傀儡ロボ」は粉砕された。


「(シチメン:)...この技......。」

「(清子:)......そんなこと...わかってますわ。雪郎先生は正しかった、言うことは正論だった、ですが法令遵守するわたくしにとってそれは相容れないものだから泣いてるのです。」

「(ラファエル:)わかってくれたようでなによりっだ...俺を助けろ風紀委員!!」


 「清子」に助けを求める「ラファエル」。「ハンナ」が「健太」の頭を強打し、気絶させる。ただちに「仁雄」のを掴み、頬を思いっきり打つ。


「(ハンナ:)これで満足?」

「(ラファエル:)君の拳に血が付着している時点で、おっかないな。...それよりシチメンやジェシカが活躍したおかげで、中心部を守る結界は崩れ落ちたようだ。他のDグールなぞ無視して突撃するぞ!!」

「(ハイペリオン:)御主人様ぁ〜俺を助けてくださいよ〜!!」

「(ダイアナ:)ッアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!!!!!」


 「ダイアナ」の音波ビームで「デイカ」を目掛けて、ふっとばす。


「(ダイアナ:)うん、杏璃を助けなきゃ!!」

「(雅史:)僕達8人でね!!」


 勝ち残った8人は、目と鼻の先の中心部に突撃する。8人が目にしたのは、下着姿(ミントグリーン色のブラ)で吊るされている「杏璃」の姿......。


「(ラファエル:)...何だこれは!!」

「(清子:)...無様に吊るされていますわね......。」


 「清子」は吊るされている「杏璃」に近づく。


「(清子:)杏璃さん、こんなところで寝てないで帰りますわよ。えーっ、鎖を解く鍵は...。」


 「杏璃」を解放するための鍵は見当たらない。


「(清子:)わたくしの炎で溶かたほうが手っ取り早いですわ。」


 「清子」の炎魔法で鎖を溶かし、切り離す。


「(清子:)雅史さん、わたくしひとりでは運ぶのに苦労しますのでお手伝いよろしくて。」

「(雅史:)...手伝おう。」

「(ラファエル:)いいのか?男である雅史が下着姿の女を運ぶというのは...。」

「(雅史:)いいんだ。僕は元々、恋愛感情に乏しいし、意外な子以外の他の女の体を見ても何ともない。」

「(清子:)それを聞いて安心しましたわ。雅史さんにはわたくしという恋人がいますの。将来が楽しみですわ。」


 「清子」の言葉に反応したのか「杏璃」の指が動く...。


「(杏璃:)おかっぱ...不愉快なことは......謹んでください.......。」

「(清子:)やっと気が付きましたわね。あなたがたのためにわざわざ助けに来てやったわたくしらに感謝なさい。」


 「杏璃」を救出したのち、離脱を試みる。


「(ラファエル:)どうやら俺らを生かして帰す気はないようだ。Dグールが12人。」

「(シチメン:)すなわち戦場か。12人のうち非戦闘員がほとんどなのか。手加減は難しいけど戦うしかないな。ジェシー、いけるか?」

「(ジェシカ:)正気に戻すだけで済むならね。」


 主人公級8人は持てる力をもって周囲のゾンビ12人を薙ぎ払った。


「(シチメン:)ほれ、たわいもない。」


 12人が倒れたことで、最終ボスらしき者が8人の前に姿を現す。


「(???:)わが傀儡すべてを討ったとは、たいしたものだ。」

「(シチメン:)誰だ?」

「(闇の使者:)我はわがぎみに奉仕する使者。貴様らにはここで終わりにしてやろう。」

「(ラファエル:)やはりか、誰だか知らんやつが俺らを始末するつもりだ。」

「(シチメン:)あいにく誰だか知らない使者はお呼びじゃない。みんな、さっさと片付けよう。」

「(ラファエル:)待てシチメン、やつは只者じゃない。戦わずして離脱しよう。」

「(シチメン:)なぁにぃ、相手が小物に見えるし、たいした強さじゃないのだから。一斉攻撃するだけでいいじゃない。」

「(ラファエル:)...シチメンがそこまでいうなら、付き合うか。」


 その時、突然「テリー城」が揺れだす。


「(ラファエル:)な、なんだ!?この揺れは!!」

「(闇の使者:)言っただろう、貴様らにはここで瓦礫に埋もれて朽ちるのだ。」

「(シチメン:)世迷い言を!!みんな、いくぞ!!」


 いつ崩れるかわからない状況のなか、「シチメン」は先走る。


「(杏璃:)...必要以上に出しゃばってもですね......。」


 「闇の使者」の闇魔法「闇の障壁」に阻まれ弾かれる。


「(杏璃:)ほら......急かさんと出しゃばるからです......。」

「(清子:)なにブツブツ言ってますの?出しゃばったからといって、赤毛さんが怪しい人相手に手こずる、なんてことはありえません!!わたくしが取得したコメットストームで吹き飛ばしてやりますわ!!」


 「清子」は究極奥義「コメットストーム」を放つも、「闇の障壁」に阻まれる。


「(闇の使者:)どれほど技を繰り出そうが、わが障壁は破れまい。」

「(清子:)...よく見ると、シールドが張られてますわね。どうりでわたくしらの攻撃が届きませんわ。」

「(雅史:)せめてシールドを破る魔法があればいいけど......。」


 ...その頃「レベッカ達」は。


「(アレグロ雪郎:)どうやら最後のチカラで、この場の俺たちを皆殺しにする気だ。あんたら、脱出するのだ!!」


 ラスボスを倒したあとの話であるため、脱出劇が始まったのである。約3分で崩れる。「ガノン城」同様の道のりで城を降りることに。脱出の途中で「ハイテクロボット」2体と戦うことになるが「レベッカ」の「プラズマビーム」で撃破。さすがはどんな相手をも貫く滅竜の力だけのことはある。残るところはあと1分、「Dr.デカボット」は隠し部屋へ導く案内役として「ミュゼット」を連れて「雅史達」がいる場所へ向かい、「レベッカ達」はそのまま城を出る。


「(ミュゼット:)ど、ドクター?」

「(ドクター:)ほれ、お主の友らの助けになるのじゃ。」

「(ミュゼット:)...ドクターはどうするの?」

「(ドクター:)わしは正しいルートに戻らんといけんけぇ、ここを出る。健闘を祈るのぉ。」


 「Dr.デカボット」は「ミュゼット」を置いてそのまま脱出。取り残された「ミュゼット」は中心部の部屋に入る。そこに倒れた仲間12人、たった1人の敵相手に手こずっている8人の姿が目に映る。


「(ミュゼット:)...つまり、雅史達を助けろって言いたいのねドクター。みんな、助太刀に来たよ!!」

「(清子:)ミュゼットさん!?もうあなたがたの戦いは済んだのですかね。ということは、この城の揺れも説明がつきますわね。」

「(ミュゼット:)説明はあとよ!!みんなを起こし、ここを脱出なきゃ!!」


 「ミュゼット」の能力「アーシーヒーリング」とパワードスーツ「アーシースーツ」を組み合わせる、彼女の個性を引き出すことでゾンビ化した12人は正気に戻り、起き上がる。


「(ガジュ:)...う...私は確か......。」

「(ミュゼット:)気がついたね。ほら、ここをずらかろう!!」


 「ミュゼット」は離脱を試みるも中心部の出入口に「闇の使者」の障壁が張られており、出ることができない。


「(雅史:)シールドを破る魔法持ってる?それさえあれば、ここを出られるはずだけど。」

「(ミュゼット:)そういえば飛行艇のとき、特定の人が4人揃えば、秘められた力をもたらしたな。ってことは、ガジュ、アマデ、デイカ、そして私。4人の力を賭けてみるか。3人とも!!なにか力を合わせるようなことを試みよう!!歌とか!!」

「(ガジュ:)歌っといっても、どの歌を歌えばいいのやら...。」

「(ミュゼット:)私ら4人で初めて歌う、絆の歌を歌えばいいじゃん!!スフィアの幕開けってことで!!」

「(ガジュ:)肝心の歌詞は考えてないのに歌うの!?スフィアって言葉はどうやって思いつくの!?」

「(ミュゼット:)スフィアの先導者は私でいく、歌詞は歌いながら考えるから私に続け!!」

「(デイカ:)...しゃあないやな。ミュゼットについてきたるや。」

「(アマデ:)成り行きでいくにゃ。」


 「ミュゼット」「デイカ」「アマデ」「ガジュ」、4人こと「スフィア」は最初の歌を歌い始める。歌詞を考えながら、思いつきながら、発想しながら歌う。「闇の使者」は首を傾げる。


「(闇の使者:)成り行きで歌おうが、数秒で崩れる。無駄に終わるのも同然。」


 ところが、出入口に張られていた「闇の障壁」は砂嵐(ノイズ)になり、崩れていく。何者かの干渉によるものだ。


「(桃姫:)茶番はここまでよ。シャドウオーガニゼーションを陰で操る、クシダアク。」

「(シチメン:)なに?涼香をけしかけたとされる暗黒教団じみた黒ローブだと!?」

「(闇の使者クシダアク:)ああ、そうだ。」


 「暗黒教団じみた黒ローブ」のひとりである「闇の使者クシダアク」。


「(クシダアク:)『わがぎみの命令だ。赤毛女と青髪男を殺れ。』」


 「シティスクールストーリー -第一部終章 タチの悪い結末の全貌-」より抜粋


 「クシダアク」の正体が明かされたほか、「桃姫」のそばについている「デイモン」。その関係はいかに?


「(デイモン:)ワタシが組織の一員だった頃より見かけましたガ、それほど悪趣味とハ...。」

「(シチメン:)まさかとは思ったが裏で繋がっていたとは...。懲らしめてやりたいところだが、もう脱出しなければな。あんなやつなんかほっといて。」


 残された時間は...と言いたいところだが、どうやら時間切れだ。退路は断たれ、完全に閉じ込められた。


「(クシダアク:)ジ・エンドだ。ここで朽ち果てるがいい。」

「(???:)それはどうかな?」


 エリートガード船を降り、密かに「雅史達」の後をつけてきた「桃姫」や「デイモン」とは違い、いつどうやってここに入ったのか「Mr.黒澤J」。


「(Mr.黒澤J:)終わるのは、まだ早い。直ちに脱出しよう。」

「(清子:)あなたがたは、あの時の...脱出するってどうやるのかしら!?出口が塞がれていて出られそうにありませんわ!!」

「(Mr.黒澤J:)...正しいルートに戻らなければ、歴史が変わっちまう。暗黒教団の抜け道を利用して、ここに来た。隠し部屋で寝ている12人の教団員は外に放り込んでおいた。今から案内する。」

「(クシダアク:)絶望する貴様らの隙を見て離脱するつもりが、未来人に我々の抜け道を知られるとは...。」

「(デイモン:)ワタシの能力でも眠らせるのは難しイ...。誰か、彼を眠らせなさイ。」

「(シチメン:)かくなるうえは、みんな、黒ローブを縛ろう。」

「(健太:)僕がやる。」


 主要人物が出しゃばっていて空気な「健太」は「クシダアク」を拘束する。


「(クシダアク:)我を縛ろうが、終わることはない。」

「(健太:)はいはい。」

「(Mr.黒澤J:)さあ、こっちだ。4人とも、こんなところで歌ってないで俺についてきな。」

「(ミュゼット:)あ、もう少しで完成なのに...そういや、いつの間にか閉じ込められたね。歌ってばかりで全然気づかなかった。よし、離脱だ。雪郎が心配するはずだし、3人は元の位置っていうか、私らは持ち場に戻らないと。」

「(ガジュ:)そうだね。急がないと大変なことになりそう。」


 ここにいる全員は「Mr.黒澤J」に言われるがまま、ここを脱出する。「TEAM K-ON」が戦っていた部屋に複数のポインタが設置していて、すなわち「暗黒教団じみた黒ローブ」は亡骸の能力を利用して離脱する、そういう姑息な手を使おうとしたのは確かだった。案の定、城の外...どころか船が止まっている場所に移動できた。......。


「(クシダアク:)貴様らの思い通りにはならなかったな。」


 船は既に去っていて、「雅史達」は......。


「(雅史:)...そんな......。」

「(ミュゼット:)そんなこと...ありえるっての......。」

「(クシダアク:)未来は変わった!!タイムパラドックスによって貴様らの未来は潰えたのだ!!」


 「杏璃」を救出した結果がタイムパラドックス、後付けストーリーによる矛盾が生じてしまった。


「(ミュゼット:)...どうしてくれる......どうしてくれるんだ!!!!たかが杏璃を助けただけで、こんな結末になるなんて!!!!」


 全ては「クシダアク」の計算通り。「杏璃」を拉致した理由は、彼女を餌に「雅史達」の未来を閉ざす。戦いが終わったのち、帰還するための戦艦「鬼ヶ島」は既に去っていて、取り残されたことに絶望する「ミュゼット」。


「(Mr.黒澤J:)絶望するのはまだ早い。わざわざこの島に残ってくれた未来人3人がルートの修正に取り掛かるのだろう。」

「(雅史:)...ドロシー?」


 最後の希望は残っていた。どういうわけか「ジン」「モルガン」「ドロシー」といった未来人3人がこの島に留まっていて、膝をつき絶望する「ミュゼット」の前に姿を表す。


「(モルガン:)戻って来るの遅いあんたらが気掛かりでね、ずっと待っていた。」

「(ジン:)歴史の修正に取り掛かる準備はできている。詳細はMr.黒澤Jが説明してくれるそうだ。」

『"あなたたちを本来のルートに戻すためだから。"』

「(雅史:)ドロシー...。黒澤J、その内容を教えてよ。」

「(Mr.黒澤J:)そうだな。では皆よ、これより歴史修正を説明する。こころして聞いてほしい。」


 「Mr.黒澤J」は歴史修正の方法について説明することになった。


 ほんの僅かな時間を巻き戻し、それぞれ本来の位置に戻る。実行するためには時間を止める能力者ならびに何かしらのエネルギーが必要とのこと。


「(ラファエル:)時間を止める能力者とは俺のことだ。たいした能力じゃなく、3.5秒間しか止められん。それだけは期待できんが。」

「(雅史:)何かしらのエネルギーって、応援団か何かかな?」

「(Mr.黒澤J:)そうだ、例えば複数人ユニットとか、ワルキューレのようなポップスターが必要だ。」

「(雅史:)ランカ・リーなら知ってるけど、ワルキューレとかいうユニットは知らないよ。聞いたことない。ひとりユニットじゃあ不十分なの?」

「(Mr.黒澤J:)...誰でもいい。一斉に歌うんだ。」

「(清子:)Ode to Joy(ベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章)でも歌いますかね?皆さん、いきますわよ。」


 ここにいる全員は、「ベートーヴェン」の交響曲第9番の第4楽章「歓喜の歌」を一斉に歌い出した。......。


「(雅史:)うーん...。」

「(Mr.黒澤J:)An die Freude(アン・ディー・フロイデ)のような合唱曲では無理か。」

「(ミュゼット:)...もう一曲いい?」

「(Mr.黒澤J:)一曲あるのか?」

「(ミュゼット:)完成間近のスフィア4人の歌だよ。完成度99パーだけどね。4人揃うことで発揮する秘められた力を賭けて、いちかばちか、歌うことにするから。」

「(Mr.黒澤J:)では、歌ってみせよ。4人に秘められた力の可能性やらを。」


 「ミュゼット」「デイカ」「アマデ」「ガジュ」、4人こと「スフィア」は99パーセントの歌を歌い出す。


 この先の流れ、未来。予想外の展開になるよう歌い出す。権利の都合上、これ以上の歌詞の内容は教えられない。「この先の流れ、未来。予想外の展開になるよう願う。」という言葉をヒントに察してほしい。


「(ラファエル:)歴史修正するに十分なエナジーが溜まったようだが、俺の能力を使うトキか?ザ・ワールドォ!!」


 「ラファエル」の能力で時間を止める。それだけ。


「(ラファエル:)...それで、どうするんだ?」


 時間を止めている3.5秒間、皆は微動だにしない。どうするかはわからないまま3.5秒経過、時は動き出す。


「(ラファエル:)未来人やらよ、手順通り時を止めたが何も起きなかったぞ。」

「(Mr.黒澤J:)能力を使ったのなら、それでいい。上をごらん、君の能力のおかげでエネルギーの塊ができた。」

「(ラファエル:)...それだけ......じゃないだろうな?他に何が必要なんだ?」

「(Mr.黒澤J:)......死に戻り。」

「(雅史:)死に戻りってなによ?知らないことばかり言わないでよ。他に方法があるはず。例えば...。」

「(ハンナ:)......私のオカリナで時間を巻き戻す、とかは?死んで巻き戻すよりはマシ。」

「(ラファエル:)...死に戻りやらでもオカリナを吹くやらでもなんでもいい!!さっさと実行せんか!!」

「(ハンナ:)......ダメ元でやってみる。」


 「ハンナ」は手持ちのオカリナで「時間に関する曲」を吹く。


「(ハンナ:)[オカリナを吹く。DCE_C_FGD_.ACB_C_G_C_E_.DCE_C_FGD_.]」


 すると、溜まったエネルギーが放出する寸前に。


「(ハンナ:)...これまでに関する記憶を維持して、チェックポイントに戻る?」

「(ラファエル:)...ミュゼットや雅史だけ戻してやれ。俺らは大丈夫だ。」

「(ガジュ:)待って!!私を含めた3人はどうするの!?」

「(Mr.黒澤J:)おっと忘れてた。3人入れないと大変なことになるだろうだし。」

「(ミュゼット:)空気同然のガジュらを振り回してごめんな。時間を巻き戻したとき別々になるけど、一緒に正しいルートに戻ろう。」

「(Mr.黒澤J:)よし決まりだな。では溜まったエネルギーを解き放ち、5人を元の位置に戻そう。ジン、モルガン、ドロシー、頼む。」


 未来人3人「ジン」「モルガン」「ドロシー」は指定された5人を元の位置に送るために4分22秒エネルギーのほか3人すべての力を使い、時間を巻き戻す。


「(清子:)ま、雅史さん!!」


 8人は城崩壊寸前の時間に転送された。本来のルートに戻ったか否か確認のため、「清子」は携帯電話(P-03A White)を使い、発信する。


「(清子:)雅史さん、いるなら電話に出てくださいませ!!」


 外から見ても奇跡が起きないに見える。うん。


「(雅史:)あ、清子?」

「(清子:)雅史さん!!あなたがたは今、どこにいますの?」

「(雅史:)あー、僕は今、戦艦に乗っていて帰路についているところだよ。」

「(清子:)...それは何よりですわ。ミュゼットさんとあの3人はいますの?」

「(雅史:)いるよ。じゃあ、替わる?」

「(清子:)ぜひ、お願いいたしますわ。」


 「雅史」は「清子」との電話を「ミュゼット」に替わる。


「(ミュゼット:)やっふー、お電話替わりましたわよ。」

「(清子:)ミュゼットさん!!杏璃さん救出のこと覚えてまして!?」

「(ミュゼット:)......。」

「(清子:)...そう......ですわね。」

「(ミュゼット:)バーロー、忘れるわけないじゃん。4人で歌ったこと、ちゃんと覚えてるよ。」


 これまでに関する記憶を維持して本来のルートに戻ることに成功した。


「(ミュゼット:)雅史と私のほかに、3人もいるよ。どうやら記憶を維持したまま転送に成功したみたい。」

「(清子:)...よかった......。それと未来人3人はいますの?」


 正規ルートを見る限り、未来人3人はもう......。


「(ミュゼット:)雅史の口から言うと、あの3人は『勇気があれば未来だって変えられる。』とか意味深な言葉を口にしたうえで、ほっとした顔をして消えたらしい。まるで思い残すことはないかのように。未練が残ってる限り、まだ消えぬ未来人がいるけどね。」

「(清子:)...そういうことでしたの。お電話ありがとうございます。わたくしらはのちほど帰路につきますので、気長にお待ちくださいませ。」

「(ミュゼット:)うん、清子らの帰りを待ってるから。気をつけてお帰り。[通話終了]」


 電話を切る。無事に成功した安心感、「清子」はホッとした顔をしている。


「(Mr.黒澤J:)その顔を見る限り、どうやら成功したようだな。」

「(清子:)...それはそれとしてラファエルさん、これからどうします?どうやって帰りますの?」

「(ラファエル:)それはだな......俺らはこの廃墟同然の孤島に取り残されたんだ。帰省するすべはない。」

「(ジェシカ:)...ラファの意気地なし!!」

「(ハイペリオン:)わかれ...ここにいる全員を連れて帰るのは難しい。」

「(シチメン:)いっそのこと、サバイバル生活でもするか?」

「(ラファエル:)...そうか、せめて風紀委員だけを雅史のいる戦艦まで運べばいいか。ハイペリオン、いけるか?」

「(ハイペリオン:)御主人様、直々の命令とはいえど無理難題な頼みは遠慮しますよ。途中でへばって海に落ちたらどうします...。」

「(ラファエル:)......帰る手段もなし、万策尽きたか。」

「(???:)ふぉっ、お主らお揃いで。」


 帰る手段もなく絶望するなか、皆の前に現れたのは、「レベッカ」とともに帰ったはずの「Dr.デカボット」だった。


「(ラファエル:)......なんだ、いけ好かない伯爵か。わざわざ何もない孤島に残るとは......。」

「(ドクター:)わしの身内から聞いた。帰還の件で困っとるじゃろう。じゃったら、わしについてくるんじゃ。」

「(清子:)伯爵のビジネスジェットにわたくしらを乗せる、とでも言いたいのかしら?空港らしき場所があればの話ですかね......。」


 皆は「Dr.デカボット」についていくことになった。向かった場所とは...。


 ―――「ケカル空港」は、「ケカル帝国島」の西端にあります。空港には騒音問題が付き纏うので、「ケカル空港」も住宅地から離れた「ケカル帝国島」の端に造る必要がありました。「ケカル帝国島」は、見ての通り「ル・サーマ・カケマー」の顔面の形をしていますが、その西端の、「ル・サーマ・カケマー」の右耳に当たる部分が、外へ突き出ていて丁度滑走路も設置出来るという、空港建設には極めて好都合な形状だったので、そこに建設することになりました。

 テロ対策の為、「ハイテクロボット」が絶えず巡回しています。「ケカル帝国」都心とは鉄道・都市高速道路で直結しています。宇宙船も多数発着するので、「宇宙人」の姿も多数見かけます。―――


 幸い、この空港の滑走路はメチャクチャになっていなく、「ハイテクロボット」はオフラインなので、離陸は可能だ。


「(ドクター:)さあ、乗るんじゃ。生きて帰りたいんじゃろう?」

「(シチメン:)待て。ジェットを飛ばす前に、停止中のロボットを壊さないとな。」

「(ドクター:)さて、わしらはジェットの中で見物するかのぅ。」

「(和子:)私たち一般人は滑走路にいても足手まといになるだけですし、乗りましょうよ。」

「(仁雄:)......ああ。」


 主役級7人以外の全員はビジネスジェットの中で待機。滑走路の各箇所で止まっている「ハイテクロボット」を一掃するべく行動する。


「(シチメン:)そう長くはいられない、早めに終わらせよう。ジェシー、焼き払ってくれ。」

「(ジェシカ:)私の光魔法で焼き払おうかな。」


 「ジェシカ」の光魔法で焼き払った。太陽光を浴びすぎて溶ける鉄くずのように。


「(清子:)わたくしらの出る幕はありませんでしたわね。さて...帰りますかね。」


 滑走路の上の片付けが終わり、この孤島でやることはもうないので7人はビジネスジェットに乗り、離陸した。肝心の「クシダアク」はどうなったのか?


「(清子:)ところで健太さん、怪しげな黒ローブはどこですの?まさか、逃がしたとか?」

「(健太:)...ごめん、いつの間にかいなくなった。」

「(杏璃:)あたしらのようなお荷物をほったらかして、雅史くんをはじめ、あんたら主役級8人ばっかり出しゃばるからもう、仕方がありません。」

「(シチメン:)派手に出しゃばって悪かったな。次はあるだろうだし...。いやぁ遊びすぎた、もう帰ろう。」

「(清子:)とても疲れました。さっさと帰って、雅史さんに会いたいですわ〜。」

「(シチメン:)...お嬢様の言葉で話す客人がいるもんだな。」


 派手に出しゃばりすぎて、7人以外の影が薄いせいで「クシダアク」はいなくなったけど、あっけない終わり方であった。戦艦「鬼ヶ島」の場合は「新潟県中越」に向けて帰還した。「清子達」は「Dr.デカボット」のビジネスジェットで「ウラジオストク」に向けて帰還。「ワープゾーン」で「世界の仲間達」はそれぞれ我が家へ帰っていったのち、エンディングへ続く。

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