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終焉に終焉を。  作者: 終焉を迎えたTomato
第四章 記憶の闇に

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EP64 忘れられた花は語る

「エール....なのか....?」

固まる事しかできず、驚きながらも質問した。

「エールです。とてつもなくエールです」

今まで、長い茶髪に和服を着ていた美しいエールであったが、今はもう女子高生が、コスプレしているように見えるほど若く、前より更に美しい。

アニメやゲームキャラに居そうな姿をしたエールは笑いながら答えた。

「なんかよく分かんないけど、若返ったのです!」

見た目だけじゃなく、精神年齢も下がったようだ。

「....エールであることの確証が欲しい」

ユズはエールに対し疑問を浮かべながら質問をした。

エールはしばらく考えたあとに答えた。

「....サテウス軍との戦争後和人様が空へ舞ったとき、力を抑えたのは私です」

それは俺とエールにしか知らないことだ。....多分。

「そうなの?」

「....そう言えばそうだったな」

あの時うっすらと見えたエールの姿はたくましく、自分の世界の人々を守ろうという気持ちを感じた。

「信じるしかない....か....」

結局。今疑ったところで何か変わるわけでも無い。

少し気に留めておこう。

「わーい」

エールは両手を高く上げ、喜んだ。

「そんなことは今どうでもいい。エール。答えろ、エリアに何があったのかを」

布団に眠るエリア。彼女の左頬には黒い跡ができている。

民のために、得意としない戦闘をした彼女が、そこに静かに眠っている。

見た感じ何かの汚染のようで、聖天地に攻めてきた魔物との関係があるのかもしれない。

エールから情報を聞き出すしか無い。

そう思った直後、エールは悲しそうに答えた。

「....何も、知りません。私が来た時にはこうでした」

「....そうか。ならしょうがない」

「和人、その黒い跡、どこかで見た気がする。この聖天地内でな」

フィエールの言葉によって、ここ聖天地に原因がある可能性が最有力になった。

「フィエールさん、探しに行ってくれる?」

ユズは続けて言った。

「えーっと....その、私はこの神社について調べたいから」

「分かった」

フィエールは快く承諾し、即座に神社を後にした。

「....ユズ、その、恥ずかしいのだが、これはどうやって開けるのだ?」

「え?あ、ひ、引き戸....横にすれば....」

そうか、フィエールたちが居た場所には引き戸などなかったのか。



数時間後、フィエールが帰ってきた。

「和人、すまない特に収穫はなかった」

「そうか、いや探しに行っただけでもありがたい」

日没はとっくに過ぎ、空は輝く星に包まれた。

炎は揺めきながら辺りを照らしていた。

結局あの後にエリアの跡を解析したものの、大きな魔力である事しか解析できずに終わった。あの程度であれば数週間で治るだろう。

俺たちは何もできないまま床に座りただ世界を眺めていた。フィエールの大剣も、壁に掛けて置かれ、その刃が美しく光を反射している。

ユズはまだ、近くに生えた木々の中を散策中だ。

「....また魔物が来るんでしょうか」

「まあほぼ確実に来るだろうな。実際、数年前にもあんな風に魔物が発生したし、完全に防ぐことは難しいからな」

「あの魔物たちはエールにいた頃とはほぼ別物のようだ。だから私が知っていることも通用しない」

「....というと?」

「あの魔物どもには、どこか知能があったように見えた。どうすればどうなるのかを知っている様だった」

魔物に知能がある。それが本当なら、いずれ大きな災害にもなり得るだろう。

っつうかそんなの反則だろ!


「和人様。これからはどうするのですか?」

「どうするも何も、母船から情報とか兵士とかを集めないといけないだろ?」

「なら、母船を待つのが最優先ということか」

「大正解だ。フィエールに十点」

「あ、ありがとう....?」

俺、何やってんだろう....

ひとまず母船を待たなければならないが、まずあいつは着地できるのか?

あの複数のドーナツ型の多分居住区と芯で構成されたのはどうやって着陸するのだ?

あれから足みたいな奴が生えてきたらキモいんだが。

まあいいか。

この際....と言うか、奴らがいなくては何もできねえしな。

ゆったりとまとう。


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