グール
エルキウスに住まう神々よ、どうか死者たちをお守りください。
彼らが安らかに眠れるように、そして忌々しいグールどもの牙から逃れられるように……
―――エルスト教団の神官、マリア・ヒリアード
屍鬼グール
グールはアンデットに分類される魔物。
人にの形はしているが肉は所どころ腐りかけ皮膚は干からび、骨までかみ砕くほどの牙をのぞかせている。彼らはおおよそ知性や感情といったものが全くなくただ肉を食らうことを目的にして行動する。
そのため獲物をひとたび見つけたら獲物の肉を食らうまで執念深く狙いつづける。槍と盾で武装した
重戦士にも平然と襲い掛かる。
彼らは死肉を好み墓場や戦場などをよく徘徊する。特に戦争や災害などで大量の人が死んだ場所には
死体目当てに大量のグールが集まってくる。死の濃い場所ならどこにでも現れ自らの食欲を満たしていく。
またグールは生者の肉も好んで食べ、時に集落を襲撃し壊滅させることもある。
グールがどのような存在かは謎に包まれている。死者が何等かの呪いで復活したゾンビと似た存在であるいう説や魔神が生み出した魔物の一種など様々な説がある。
知能の高いグール
アストリアに存在する大半のグールは知能がなくただ本能のままに動く存在だが、中には知能の高い者も存在する。特に砂漠地帯に住むグールは比較的知能が高く、待ち伏せや群れで連携して獲物を攻撃するなどの行動をとり、中には人語を話し魔術で自身の姿を変化させたグールも存在した。