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パレット  作者: 毛利鈴蘭
7/9

潤色の真実

  

ふと気が付くと、私は布団の中にいた。

  

なんだ、夢か。

内容はよく覚えていない。

  

何事もなかったように身仕度を澄ませ家を出る。

  

  

  

次に気が付くと机に突っ伏していた。

  

なんだ、夢か。 

内容はよく覚えていない。

  

何事もなかったように、机の上に散乱している書類を整理する。

  

  

  

はっと気が付くと、私は病院のベッドで横たわっていた。

  

なんだ、夢か。

内容はよく覚えていない。

  

死へのカウントダウンをする点滴の音に耳を澄ませながら、

私はそっと瞼を閉じた。

  

  

  

また、はっと気が付くと、そこはゆりかごの中だった。

  

なんだ、夢か。

内容はよく覚えていないが、なんだか疲れたな。

  

もう一眠りしよう。

そしてまた、私は眠りについた。

  

  

  

  

  

一体どれが夢でどれが現実なのだろうか。

  

これは夢の中の夢か。

  

夢が醒めれば、また新たな夢の世界が待っている。

  

人の一生とは、一つの夢なのか。

  

  

  

生と死を知ることは、夢と真を知ることに似たり。

  

覚醒夢の連鎖は永続的現実なのかも知れない。

 

                                           

                                           


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