第5話初めての進化と報酬
.....今日はこれで最後です。
ここまで書きたかったんです...
ブックマークしてくださった方ありがとうございます。
また、今回してやってもいいよという人はよろしくお願いします。
「ヌォワーーーーーーーー!恥ずかしい!馬鹿なの?死ぬの?」
なにが「流石"孤高"でも俺の勝ちだ。」だ。他にも「お前を糧にして俺は強くなる。」とか言ってるし〜冷静になると恥ずかしくなり、のたうち回る。しかし、ぱっと見では黒タイツの人がビクンビクン動いているだけだ。
15分後
「あぁ、落ち着いた。」
とりあえずそういうことにしよう、そうしなければまたのたうちまわりたくなる。
「おっレベルが上限までいってるな。」
ついに進化か〜複体(弱)の性能が上げられる進化があればいいが...。
「なになに?どんなのがあるかなっと。」
……………
複体魔ランク2
体を他の生物の体に変身させることのできる魔物。
複体影よりも複体の精度が上がった。
変化魔ランク2
複体影の複体する能力が物体を複体する方向に舵をきった個体。
生物の複体ができなくかわりに物体を複体できるようになる。
影妖精ランク2
複体影の亜種。短時間だが巨大化できる。
妖精の護衛を務める魔物。
……………
おっ!複体の精度が上がる進化がある!
でも、他の進化も中々性能がピーキーなのは変わらなさそうだな...。
シェイプシフターなら生物の複体ができなくなるかわりに物体...要するに装備とかが複体できるようになるということか?魔物のプレイヤーで生産する人は少なそうだからなあ...これはないな。
最後のスプリガンは、複体影の亜種...まあ妖精だからな。
短時間ながら巨大化できるのはいいな。それとスキルも自分で取れるようになりそうだし。
「ま、最初から答えは決まっているんだけどな。」
そう言って俺は複体魔に選んだ。
「進化する」のボタンを押すと、体から黒いモヤが湧き出てきて体を包んできた。全身を黒いモヤが包み込んだら気体のようだった黒いモヤが黒色の膜のようになった。「複体魔に進化しました。」というウィンドウが出てきたので、恐る恐る膜を破くと膜は風にさらわれるように消えていった。
「さてと、スキルと固有の確認をするか。」
進化が終わり、ふと気配を感じた気がして周りを確認すると周囲の木の上に猿の魔物が手に石を持って俺を包囲していた。
「.....おいおい。俺大人気じゃん。」
「キキーーーーーー!」
「「「「「キキーーーーーーー!!」」」」」
一匹の猿の合図で周囲の猿が一斉に石を投げてきて俺は死亡してポリゴンとなった。
―――――
体の感覚が戻ってきて目を開けると初期エリアの広場にリスポーンしていて、目の前に「死亡しました。経験値が5%減ります。」という表示が出ていた。
「進化したてで良かったというべきか。」
今度あそこに正規ルートで行ったとき覚えてろよあの猿ども。
「やっとソリスタのドロップを確認できるな。」
俺は、はやる気持ちを抑えながらアイテムボックスをみると孤高の牙が5本、孤高の皮が5枚、孤高の骨が8本があり、
本命の固有素材孤高の絶牙もあった。
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孤高の絶牙 位階:中位
STR30 AGI20
固有能力:窮地一牙
HPが30%を切った後、5%毎にステータスが上がり最大2倍になる。
群れを壊滅させられた狼の長は、窮地を脱するための力を手に入れた。もう2度と誰にも負けないように。群れを持たない孤高の狼は己の牙に誓った。
*破壊不能(安全エリアでしか取り出すことはできない)
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これを見た時に思ったのがそんな過去があったのかということだ。これは固有素材だが素材なのでステータス補正も高いのでこれを複体できれば戦力アップできるのではないかと思った。
「あ、進化したスキルも確認しなきゃな。」
複体影より複体の性能が向上した複体魔に進化したので制限も無くなるはずである。俺は進化後初めてのステータスを開いた。
あ、ステータスポイント振らなきゃな。
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PN:アヤト
種族:複体魔
ランク:2(下位)
レベル:4
HP(体力):20+5
MP:20+5
STM:15
STR(力):13+2
AGI(敏捷):10+4
DEX(器用):10
VIT(耐久力):10
LUC(幸運):2
スキル:複体解析 複体 暗視
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スキルも見るか
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複体解析:魔物の素材を解析し複体した場合のステータスとスキルを見る。
複体:魔物の素材を吸収し、その素材をコピーしてその素材に変身させることで2分の1ステータスを元のステータスに加算してスキルを1つを50%の確率で成功し、成功失敗にかかわらず吸収した素材は無くなる。必要MP5
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結構性能上がったな...複体でスキルをコピーできるようになったし、加算されるステータスも2分の1になったな。これでもし孤高の絶牙を複体できればステータスにSTR15AGI10加算されるのはでかいな。それと地味に大きいのが複体する時に素材が要らなくなったことだなこれでいつでも複体できる。複体のMPは増えたがまあ気にならないだろう。複体にしか今のところ使わないし。
「なんか今なら絶牙吸収できそうな気がするんだよな。」
後から考えてもどうにかしてたと思うような思考の果てに俺は孤高の絶牙を手に取っていた。
「これを複体できればステータス加算は変身した時しか加算されないがスキルはずっと使えるし強くね?じゃあイクゾーーーーー!」
「吸収に失敗しました。素材が返却されます。」
は?失敗?え、うそ、無くなったの?
俺は慌ててアイテムボックスをみると何故か孤高の絶牙が残っていた。
「あれ?なぜに...あ」
破壊不能か!ラッキー!これのおかげで無くならなかったのか!
あれこれは絶対複体できるんじゃね?あぶねーさっきまでの俺はどうにかしてたな50%とか信用できない数字第二位じゃないか、ちなみに第一位は75%な。
「ふふふ、これで勝つる。」
逝くぞーーーーーーー!
失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、成功。
めっちゃ失敗したんだけど...?貴重な素材は慎重になろう...。
「吸収に成功しました。孤高の絶牙を登録しました。」
よっしゃーーーーーー!これでスキルで窮地一牙をいつでも使える。孤高の絶牙に変身させようとすると一角兎の角と違い右手か左手のどちらかしか変身出来なかった。右手を変身させると右手が狼の頭になった。
「えぇ、あ、頭動かせる。」
口を開けたり閉じたりできるようだ。これで噛みつけということなのか?.....それは置いといてステータス見てみるか。
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PN:アヤト
種族:複体魔
ランク:2(下位)
レベル:4
HP(体力):25
MP:25
STM:15
STR(力):15+15
AGI(敏捷):14+10
DEX(器用):10
VIT(耐久力):10
LUC(幸運):2
スキル:複体解析 複体 暗視
固有能力:窮地一牙
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.....やばいな、STRとAGIが2倍高い数値になってる。
これで窮地一牙も最大倍率の2倍になったらSTRは60、AGIも50近くなるのか...。
流石に疲れたから今日はもう落ちるか...拓郎の状況でも聞くか?