第13話変異個体討伐に向けて
メリークルシミマス‼︎
作者のあさりは今年も彼女はいません‼︎
大学も遠隔があるから出会いもないね!まあコミュ障なんで話しかけられないんですけどね!
本日この小説を読んでいるあなたは仲間です。
ブックマークよろしくお願いします。それではどうぞ
俺たちが狩場を第二エリアに移動させてから3日ほど経ったある日、町防衛戦のとき音頭をとっていたガイさんから連絡がきた。
この前の変異個体について話しあいがあるそうだ。
「それでどうするよ野ーライフ。お前今レベル上げどんな感じ?」
「どんな感じって言われてもな。もうちょいで3人とも2回目の進化ってところじゃないの?」
「え、そうなの?私はまだかかりそうなんだけど。」
「暗殺の単体型だからじゃない?単純に一体倒すのが時間かかるから。」
え、逆に暗殺の広域型とかあんの?暗殺って基本的にバレないようにやるもんじゃないの⁇
「話を戻すと、この前の変異個体の襲撃に備えるために話し合いがあるらしいんだよ。」
「まあ前回でどんな感じかはわかったからね。次は俺たち後衛とももっと連携取れるかもだし。」
「あと変異個体を討伐する人たちも集めなきゃだしね。それの振り分けもあるし意外と大変かもね。」
序盤のエリアで出てくる範囲個体だから固有も一つで済むだろうからそんなに強くはないと思うけどな。
しかし、それでも不足の事態に備えてプレイヤーを割り振っておくのが変異個体への対処としては妥当だろう。
俺が討伐した〈孤高の狼〉も最後〈窮地一牙〉の倍率が最大になればプレイヤーがいくらいても攻撃が当らなければただ蹴散らされるだけだっただろう。
まあ当たってもダメージが通ったかは別としてだけど。
そんな感じで変異個体にはそれなり以上に戦力を当てていた方がいいだろう。といった内容を話し合いでする事で情報や認識のすり合わせなどをする予定なんだろう。
「そういえばアヤト集合場所はどこを指定されたんだい?」
「ああ、指定されたのは町の中央にある広場だ。今日の夕方にそこに集合らしい。」
まあ安全に集団で集まれるところといったらあそこしかないだろうしな。何人来るかはわからないけど結構いるはずだ。
「それじゃあ取り敢えずもう移動しとこうよ。一応まだ時間はあるけどそこは道中何かで時間を潰すということで。」
「まあ遅刻するのもなんだしな。」
「うーん。そうだねぇ町の様子とかも見てみたいし行こうか。」
そうして俺たちは以前見た町の様子や猿の変異個体について話し合いながら町に向かって歩き出した。
―――――
町:中央広場
「おお!お前ら来てくれたか!もう少しで話し合いも始まるからな。好きなところに座って待っててくれ。」
前来た時よりもさらに発展している町を見ながら歩いたいると広場からガイさんの声が聞こえてきた。
広場にはもうすでに何人か集まっていて情報交換などをしているようだ。俺たちも邪魔にならない位置で固まって座る。
そうしているうちに時間になったようでガイさんが広場の真ん中に立ち説明を始めた。
「招集に応じて集まってくれてありがとう。今回は先日行われた町防衛戦の原因と思われる猿の変異個体について話がしたい。」
話の内容は3人で予想していたものと同じもので
まあそうだろうなくらいのものだったが他のプレイヤーは違ったようであちらこちらで興奮しているのを隠しきれていないプレイヤーが多いように感じる。
「町防衛戦の終盤で猿の叫び声とスキル名が聞こえたと思う。これまで俺たちプレイヤー以外にスキル名を口にしたやつがいなかったことやその推察される効果からして相手は変異個体と思われる。」
「そのため俺たちは、次その変異個体が襲撃してきた時に今度は逆にその変異個体を討伐しなければならない。そのまま変異個体を野放しにしていたらまた魔物を引き連れて襲撃してくるからな。」
こうして聞くと改めてその変異個体の厄介さがよくわかってくる。
変異個体がその場にいるわけではないから集団で襲撃してくる魔物を倒しながら離れている変異個体も討伐しなければいけないのだ。
これだけでもめんどくさい能力だが、特に厄介なのがプレイヤーたちが倒しに行ったとしてもその変異個体に操られる可能性があるということだ。
「変異個体の能力の詳細がわからない以上俺たちプレイヤーも操られる可能性がある。それに変異個体自体の戦闘力もわかっていない状況だ。ここまで悪い点しか言ってないがもちろん良い点もある。」
さっきまでの話しを聞いて悲観的になっていたプレイヤーたちも良い点があると聞いてより一層話しを聞く体勢をとり、聞き逃さないように気を張っている様子だ。
「まずは相手の能力がどんなものかがわかっているという点だな。
この前の襲撃の時とは違い俺たちはより効果的な対策が打てる。なんせ相手の連れてくる魔物、戦法、対処法が全部わかっているんだからな。そして二つ目だがこっちはさっき話したことを返すようだが変異個体の戦闘力は低いと俺たちは見積もっている。」
前回よりもより効果的な対策を打てるという点では納得していたプレイヤーたちも変異個体の戦闘力が低いと見積もられている点は理解が及んでおらず納得できていない様子で大半が首を傾げそうな雰囲気だ。
「すまないが質問があるんだが、どうして見たこともない変異個体の戦闘力を低いと見積もったのかの理由を聞きたい。」
ついにガイさんに対して質問をしたプレイヤーがでたが....いや、まじでわからん?そんなの...
「おいおい、ここはまだ最初のエリアだぞ。その近隣から来ているとしてもそんなに位階の高いやつはいないと考えられる。何より、変異個体のベースとなる魔物はあの猿だ。最低で中位ないとは思うが最高でも上位だ。それならリソース的にも魔物を操る方にあんだけ振っているから直接的な戦闘力は低いと思っていい。」
そういうことだ。そもそも今の所出てきている猿の魔物は厄介ではあるが近接戦闘をした場合はそんなに厄介ではない。先の町防衛戦でも数では負けていたが結局は押し返せていたからな。
「よし。他にはないか?ならば対策の改善案を出していきたいんだが...」
ん?何故そこで止まるの??........まさか
「...実はだが俺たちとしては落とし穴の場所を変えるぐらいしか案が出ない。変異個体を討伐する別働隊を編成するにしてもいつインしているとかわからんからな。ということで何か意見のあるやつ言ってくれ。」
まさかのぶん投げかよ.....まあ落とし穴の位置を変えるのは賛成だがほかにないかと言われても...いきなり言われてもって感じだ。
「なぁ思ったんだが俺たちでも攻城兵器とか作れるのかな?」
1人の堕人と思われるプレイヤーが手を上げながら意見を言うが...何故に攻城兵器?こっちが守る側なんだが...
「ふぅむ?何故に攻城兵器なんだ?相手も防備を整えていると考えているのか?」
「ああ、すいません。ややこしいですよね。そうではなくてですね私たち魔物でもバリスタとか投石器とかが作れないかと思いまして。」
なるほど投石器か.....それならば弾は外壁を作った時の余りがあるし弾切れの心配はない。流石に今からバリスタ本体と矢を作るのは無理があるからバリスタは無理だと思うが投石器ならいけそうだ。
「投石器か....それならば木は周りにたくさんあるしいけそうだな。バリスタの方は費用対効果を考えると無理そうだが...。うむでは投石器は採用する。手の空いている生産職に製作を頼んでみよう。」
さて一つ決まったが他に何か案はあるか....?
出来るだけ本日更新するぞー