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Tribal Conflict World〜人類と魔物の種族間戦争〜  作者: 安固
一章強制縛りプレイ
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第2話初めての複体

まだまだ序盤ですので一日一更新はしていきたいですね。

 目を開けると開けた広場に立っていて、周りにはたくさんの魔物が次々と転移していた。広場の外は道が何本かあって早速何体かの魔物は興奮した様子で走って森の中に入っている。しかし、流石に全部のプレイヤーがここにいるわけではないと思うがそれでも多くね?


「とりあえずチャットで拓郎と話して合流しなきゃな。あいつはなんの魔物になってんだろーな。」


 お互いにログインする前にスマホとゲーム機を連携させていたので、これでゲーム内でもチャットができるはずである。


「どゆこと?」


 いや、どうしようってどういう状況だよ..。

 とりあえずこっちからもメッセージを飛ばすか。


 ―――――


 アヤト:いやいや、いきなりどうしたんだ拓郎?あとその名前なに笑。


 野ーライフ:いやね、俺種族をスケルトンにしたんだけどさ、スケルトンの初期エリアがさカタコンベになっていて、どこにあるかもわからないし、スケルトンのスキルに日光脆弱というのがあってね、それがあるとダメージ受けるから夜しか外に出られないんだよ。


 アヤト:まじかよ、どうするよ?スキルでそれっぽい耐性のスキルとかないのか?


 野ーライフ:いや、さすがにまだわからないからね...しょうがないから俺が日光にあたっても大丈夫になるまで別行動にしない?


 アヤト:まあしょうがないか、うんじゃお前が日光の対策が取れるまで別行動にするか。対策取れたらメッセージ送ってくれよ。そしてなんで名前漢字?


 野ーライフ:あー、うん本当はノーライフって名前にしようとしたんだけどね?もう取られてたらしくちょっとかえて野ーライフにした。お前は何の魔物になったんだ?ラスボスっぽいのになれた?


 アヤト:それでも野はないだろ笑、俺はドッペルゲンガーになったよ。変身できるからいけるだろ。


 野ーライフ:ドッペルゲンガー?ああ、ランダムか


 アヤト:そうそう、条件を満たしたらその魔物の部位に体が変身するんだ。


 野ーライフ:なんか面白そうだね。まあ日光をどうにかしたらまた会おうよ。一応掲示板で話し合っている板があったからそこで話し合ってるよ。


 ―――――


 チャットを終わらせて早速、命綱である複体影(ドッペルゲンガー)のスキルを確認しよう。


 *****


 複体解析(弱):魔物の素材を解析し複体した場合のステータスを見る。


 複体(弱):魔物の素材を吸収し、その素材をコピーし、その素材に変身させることで3分の1のステータスを元のステータスに加算する。

 10%の確率で成功し、成功失敗にかかわらず吸収した素材は無くなる。


 暗視:暗い場所も昼間のように見える。


 *****


 うーん。素材の吸収にも確率があるのか....この(弱)が取れればもっと良い性能になるのだろう。とりあえず初期エリアの広場から森に入って獲物(まもの)を探そうか。


「おっと、あれは...。」


 ボサボサの毛、鋭そうな牙、定番になりつつある(ウルフ)か...。

 一匹一匹は弱いけど集団になると強くなるイメージのあるやつだ。


「こそっと近づいて不意打ち決めるか。」


 複体影(ドッペルゲンガー)にはにおいがないのか気づいた様子がないので木の影を利用して狼の背後に回る。そして、後ろからのし掛かるように狼に体重をかけて動きを封じる。


「オラッ!」

「ギャン!」


 捕まえた狼を流さないように左手を使って抑えつつ残った右手で狼の背中を殴りまくって反撃をさせないまま、HPが全損するまで攻撃を加えた。


「ふぅ、打撃だけだとつかれるなあ。」


 あのあと赤いポリゴンとなって消滅した狼を横目に俺はドロップした牙を拾うとそれは分解されてアイテムボックスの中に収納された。


「狼の牙か...これって吸収できるのかな?」


 気になったのでアイテムボックスから取り出して複体解析(弱)をかけると


 =====


 狼の牙

 複体(弱):成功率10%STR3


 =====

 と表示された。


「まあ生産系スキル持ってないし、肥やしにしとくのももったいないから吸収してみるか。」


 えっーと?素材を手に取って「複体(弱)」を使う。

 すると「吸収に失敗しました。素材がなくなります。」というウィンドウと共に狼の牙がポリゴンとなって消えた...。


「.......ほう。いいだろう一匹残らず駆逐してやラァーーー!」


 乱数ぅーーーーーーー!


 ―――――

「これで....どうだ...。」


 俺は馬乗りになっていた一角兎(アルミラージ)という額に角のついた兎がポリゴンに変わっていくのを見ながら達成感を味わっていた。


複体影(ドッペルゲンガー)って影法師みたいだから武器が無くて攻撃力が低ぃ...。」


 まあ暫く森で狩りをやっていたから狼5匹、一角兎8匹、小鬼(ゴブリン)を3体ヤれたから素材も経験値もゲットしてレベルは5レベ上がり6になり狼の牙が4個、一角兎の角が6本、ゴブリンの棍棒が3個手に入ったのだ。ゴブリンもスライムと並んで定番の魔物の一体である。まあだからなんだという話だが。


「さすがにこれだけあれば1個ぐらいいけるだろ...出来なかったら野ーライフの骨とって吸収してやる。」


 そう呟きながら俺はまず一角兎の角を手に取り複体解析(弱)を掛けた。


 =====


 一角兎(アルミラージ)の角

 複体(弱):成功率10%STR2


 =====


 .....狼の牙より低いな、所詮草食動物の魔物ということか?

 まあいい複製ガチャ逝くぞ‼︎

 失敗、失敗、失敗、失敗、成功。よし!成功がラスト2本目で出た。

 すると「吸収に成功しました。複製(弱)に一角兎(アルミラージ)の角が登録されました。MP3と登録された素材を一つ消費して体をその素材に変身させることができます。」とウィンドウがでた。


「MPと素材が必要になるのか.?地味にキツくないかこれ、素材結局一つ必要だし。進化してスキルの性能上がったら変わるのかな。」


 残った一角兎(アルミラージ)の角をアイテムボックスに収納して次の狼の牙に挑戦する。

 失敗、失敗、失敗、成功。ギリギリかよ...しかも狩らないと変身出来ないじゃん。残った小鬼の棍棒を複体解析(弱)で解析してみても「これは対象の素材ではありません。」とでてきたので諦めた。


「さて、次はステ振りするか。」


 *****


 PN:アヤト

 種族:複体影(ドッペルゲンガー)

 ランク:下位

 レベル:6

 HP(体力):20

 MPマナ:15+5

 STMスタミナ:15

 STR(力):10+3

 AGI(敏捷):10

 DEX(器用):8+2

 VIT(耐久力):10

 LUC(幸運):2

 スキル:複体解析(弱) 複体(弱) 暗視

  複体(弱)登録:一角兎(アルミラージ)の角、ウルフの牙


 *****


「変身するのにMPがいるのがわかったからMPに振って、少しでも攻撃力を上げるためにSTRとクリティカル確率上げのためにDEXにも少し振ったけど...せっかくMP上げたんだから何か魔法欲しいな。」


 ステ振りなどを終わらせて周りを見ると周りが暗くなってきていたので急いで広場に向かった。夜は魔物も強くなるからね。

 広場の近くに着くと周りは同じようなことを考えたプレイヤーが大勢集まっていて、近くにポップした狼や一角兎が容赦なく狩られていた。


「あと4レベ上げたら進化できるからそこで複体(弱)の性能が上がればいいんだけどな。一旦休憩して、また狩りに行くか。」













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