第7話町防衛戦2
今日から1日おき投稿にします。ネタが思いつかない...。今は朝の8時投稿にしようと思っているんですけどどうでしょうか?
ブックマークをしてくださっている方はありがとうございます。
今回ブックマークしてやってもいいよという方はよろしくお願いします。それではどうぞ
「マイ急ぐぞ!」
「わかってるわよ!大猿の大体の場所はわかってる?」
俺とマイは森の中を時折り上空を飛んでいる岩を目印にして、飛ばされている場所に走っていた。道中、猿の魔物がときどき出てくるので片っ端から片付ける。
「ねえ!これ放置して行った方がいいんじゃない⁈」
「いや、こいつらが大猿との戦闘の時に来たらめんどくさいからここで仕留めるぞ!」
俺は近づいてきた猿を蹴り飛ばして、飛んできた岩を避けながら〔粘体〕を発動して木の上にいる石を投げてきた猿のところまで行き地面に落とす。
「もうそろそろだから気を抜くなよ⁈」
「わかってるわよ。」
そうして走っていると周りの木が折られてそこだけ開けた場所があり、その真ん中に猿に岩を持って来させている大猿がいた。
「よし、俺が大猿でマイが猿を担当するのでどうだ?」
「いえ、ここは逆でしょう。私は複数体の相手は厳しいもの。」
そう言って俺とマイは隠れていた場所から飛び出して俺はゴブリンに襲いかかった。3体のうちの1匹目は棍棒を持っていたので右手で棍棒を噛み砕きながら左手で目を頭ごと噛み付いて2匹目にぶつける。
そして最後に来た3匹目の喉を噛み砕いてとどめを刺し、2体目の頭を踏み砕く。
「マイ!大丈夫かぁあ?」
マイの方は大丈夫なのかと様子を見てみると、マイは大猿の顔に張り付いており、大猿が剥がそうとマイをつかもうとして手を伸ばすが、ぬるりと滑り掴めていない。そうして程なくして大猿は呼吸困難で倒れてポリゴンに変わった。
「なんかさらにえぐくなってない?」
「失礼な、確実性をあげたと言って欲しいわね。」
えぇ、ハマったからと言って自分よりも位階が上のやつに勝てる時点でおかしいだろ。
「それはそうとなんで大猿の手が滑っていたんだ?」
「新しく〔粘性強化〕ていうスキルを使ったからね。指定した場所の粘性を上げたり下げたりできるの。」
それはまた.....マイの戦法にぴったりというかなんというかどんどん暗殺タイプになっているな。
「じゃあ次のところに行くぞ」
「ええ、早めにいきましょう。」
そういって俺たちは森の中をまた走り出した。
・・・・・
ガイside
(ぬう、なかなか投石が無くならんな。残った魔物も中位の魔物が多い。どうしたものか...)
横から殴りかかってきたゴブリンを盾で押さえつけて止めをさす。
魔物の残りも少なくなり攻撃も散発的になって楽になったもののリスポーンしたプレイヤーも多く、続々と戻ってきてはいるが未だ数は少ない。
「キキーーーーー!〈繁殖する思想〉」
「なんだ今の猿の鳴き声は...そしてスキル名⁈」
今までスキル名を言う魔物などいなかった。
と言うことはあの魔物は...
そう考えていると森から魔物の鳴き声や足音が聞こえてきた。
「くそっ考える時間は与えないと言うことか。嫌な性格をしている猿だ。」
俺は残っているプレイヤーに隊列を組み直させて次の魔物の群れに備えているとデカイ魔物が森から躍り出てきた。
・・・・・
アヤトside
「これあと少しじゃないか?」
「そんな感じだねこのままいけばっ⁈」
マイが言い終わる前にどこからか猿の鳴き声と共にスキル名が聞こえてきた。すると森の奥の方から魔物の鳴き声と足音が聞こえてきた。
「マイさんや、俺今ものすごく嫌な予感がしてるんだけど。」
「あら、奇遇ね........私もよ。」
洒落にならん!魔物を呼ぶ魔物かよ⁈このタイミングでそれはズルだろ⁈
俺とマイは全力で町に向かって走り出した。
「だーーーーーー!敵が多い!」
「文句言ってないで倒さなきゃこっちがやられるわよ⁈」
「それにしても多すぎる!」
もうすぐで森を抜けられるというところで俺たちはゴブリンや狼に襲われていた。
「犬っころが連携なんて使ってんじゃねぇ!」
もうそろそろHPが30%切る!そしたら〈窮地一牙〉も発動するからなんとかなるかも知れんがキツい!
「マイ!もう少ししたら変身してソリスタになるから、そしたら町まで逃げるぞ!」
「わかったけどもう少しっていつ?」
「それは、今だ!変身〔スライム〕〔粘体〕〔アシッドスライム〕〔巨大化〕そして変身!〈孤高の狼 ソリスタ〉!」
俺はソリスタに変身するとマイを背中に乗せて走る。
HPが30%を切ったので〈窮地一牙〉が発動して体から赤いオーラが出てきてステータスが上がった。
「これ速いねえ!やっぱりスキルのおかげかな?」
「いや、これどちらかというと四足歩行だからじゃね?」
進行方向に出てくる魔物はなぎ払い俺は走った。
「はぁはぁはぁついたぞ....降りてくれ。」
「いやぁ凄かったよ。また今度してね。」
もう当分やらねーよ。そう思いながら町を見るとまだ魔物の第2波は来ていないようだ。
マイを下ろして町に近づこうとするとプレイヤーが盾を構えて待ち構えているので、いたずら心が出てきたのでちょっと脅かすことにした。
「グルァーーーーーーーーー!!!」
叫んでみたら何人かびびって腰を抜かしていたので満足して近づいているとマイからうるさいと怒られた。
「おいおい脅かさないでくれよ。もう一体変異個体が来たかと思ったぞ。」
「悪い悪い反応が面白かったんでな。」
町に戻ってきた俺とマイは魔物がもう一度きていることを伝えた。
「ああ、あの猿の声だな俺たちの方でも聞こえた。多分あいつがこの群れの主だろう。」
「ありゃこっちにも聞こえていたか。とりあえず相手の群れの構成は変わっていなかった。数はわからないが質は下がっていると思う。」
さすがに中位の魔物があと何体もいるとは思えないしな。
「この群れを倒したら変異個体と思われる猿を討伐しに行く!お前ら気張れよ‼︎」
「おおおおおお!」




