第3話第二エリア
今日なんとなく日間ランキングを見ていたら拙作な17位になっていました。びっくりして「じゅっ⁈えっ⁈」と言ってしまいました。笑笑
読んでくださった方々ありがとうございます。
ブックマークを、してくださっている方はありがとうございます。
今回してやってもいいよという方はよろしくお願いします。それではどうぞ
今日は第二エリアの魔物をみようと思う。第一エリアと変わらないかもしれないが、その時は諦めて石材探しでもしよう。
そう思いながら野ーライフとマイがログインしているか確認しようとするとチャットに俺がログアウトした後にメッセージを送っていて今日はログインできないということだった。なので野ーライフを待っていると野ーライフからもメッセージが来て用事ができた。とのことだったので結局1人で行動する日になってしまった。
いや、まあいいんだが....なんかぼっち感があって嫌だな...。
「しょうがないから1人で行くか...」
そう言い俺は森の中に入っていった。
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もう結構経ったんじゃないだろうか、森だったのが地面が見えだして、徐々に傾斜ができ始めた。登っていくと地面も岩になっていき出てくるモンスターが岩でできた2.3メートルほどの巨人、ゴーレムになった。
「うおっと、硬いな。孤高の絶牙でも削れないことはないがゴーレムを相手するのは武器の性質が違うな。」
それでも削れる孤高の絶牙もすごいのだがさすがに斬撃や刺突はゴーレムには効きづらい。なので打撃系の素材を手に入れたいのだが...
「いや、目の前にあるじゃん。」
そうだった目の前のゴーレムとか思いっきり打撃をしてくる魔物ではないか。と内心で自分自身に突っ込んでいるとゴーレムがポリゴンになり素材を落とした。その素材を拾うと複体解析を使う。
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ゴーレムの岩 位階:下位
VIT8
スキル:硬質化
体中に流れているマナを活性化させて30分間、VITを20%上げる。MP3
成功率:30%
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おお!ステータスアップ系のスキルか。結構使いどころが多そうだ。
一角兎の角は正直使ってなかったのでセットから外してゴーレムの岩を入れる。これで〔脱皮〕した後のVITも補填できていい感じだ。
「なんか他にいい感じのスキル持ってんのいないかなー。」
テンションが上がってきたのでどんどん進んでいると周りに大きな岩が散乱している場所にでた。
「ここでなら石材いっぱい取れるな。掲示板に流しとこ。」
掲示板を開き第二エリアに山があり、ある程度進むと大きな岩がある場所について書き込む。掲示板の反応を見る前に閉じてさらに進もうとするとどこからともなくアリ系の魔物が出てきて周囲を包囲してきた。
「おいおいこりゃあやばいぞ....」
とんでもない密度で周りを囲んでいるアリは歯をカチカチ鳴らすと一斉に襲いかかってきた。
「これトラウマになるやつぅーーーーーーーー!」
俺はあっけなく死んだ。
―――――
「あぁひどい目にあった.....。」
広場でリスポーンした俺はなんか萎えてしまったので町?の様子を見ようと散策に繰り出した。
「こうしてみると建物自体は建つのが早いな。」
周囲にはもうすでに木材でできた建物が並んでおり、早いところではもう素材の物々交換をしているところや作業場のような場所で作業しているパペット系の魔物たちといったようにもうすでに機能し始めている場所がぽつぽつとあった。
作業場を眺めていると吾朗からメッセージがきて「作業場を見ているのアヤトさんですか?もしそうだったら俺たち中にいるので見てきませんか?」ときた。そういえば生産しているところは見たことないなと思ったので、作業場の中に入ると中には30人くらいの魔物がいてそれぞれ魔物の素材を削ったり合わせたりして装備を作っていた。
「おーいこっちですよアヤトさん。」
作業風景を見ていると吾朗とユイが手招きしていたので向かうと2人は一角兎の角で何か制作しているようだった。
「これは何を作っているんだ?」
「あぁこれですか。これはですね槍を作ろうと思って一角兎の角を削っていたんですよ。そうしたら外に黒い人がいたのでもしかしたらアヤトさんかなと思ってメッセージを送ったんですよ。」
「そうだったんだな。それで槍かー森の中では使いにくくないか?」
「いやいや、それがですね第二エリアで山が発見されたようで今こういう武器が欲しかった人から注文が来ているんですよ。」
猿のせいで外壁とかが完成していないので、活動していても小規模だと思っていたが意外と需要がありそうだな。
「そういえばアヤトさんは何か素材持ってないんですか?」
「あ、それは私も気になるかな〜。あのボス素材もまだあるの?」
さっきまで真剣に作業していたユイが勢いよく聞いてきた。
そんなに素材気になるのか....そうだなぁ。
「ちょうどいいの持ってるぞ。俺も第二エリアの山にいってな。そこにいたゴーレムの素材がある。」
「えっ?ゴーレムの素材ですか!見せてもらってもいいですか?性能とかも気になるんですよ!」
吾郎が大きな声で言ったため周りの生産職のプレイヤーも興味を持ったようでぞろぞろと集まってきた。
これでは素材を出したら一斉に飛び掛かってきそうなのでアイテムボックスをみんなに一斉に見せることにした。
「はーい。こっちに集まれアイテムボックスで見せるから。」
みんなが集まったところでステータス画面を可視化しみんなにアイテムボックスの中身を見せる。
すると最初はおー!という歓声が上がり次におー?という疑問の声が上がり次におおおーー‼︎という興奮した声が上がった。
さすがに興奮しすぎだろと思ったので理由を聞こうとすると生産職の1人が
「お前が狼の変異個体を倒したのか⁈」
と言ってきたのを皮切りに他の奴らも
「俺にその素材を扱わせてくれ!」
「俺に売ってくれ!」
などの大混乱に陥って俺はやっと原因に気づいた。
あ、これだったら他のアイテムも見られんじゃんと.......
なので騒ぎになる〈孤高の狼 ソリスタ〉の素材やバジリスクの素材を俺は大多数の前で晒してしまったのである。
やらかしたぁ.....と思っていると。ふとそのことを思いついたのか1人の生産職のプレイヤーが俺にとってあまりに致命的なことを口走った。
「変異個体を討伐したならあいつは変異個体の能力を持った素材か武器を持っているんじゃないか?」
あれだけ騒いでいた生産職のプレイヤーが一斉に静かになって俺の方を向いてきた。全員の目が血走っているような気がして俺は無意識に一歩後ろに下がった。
するとみんなは一歩前にでてきて今にも飛びかかってきそうな、絶対に逃さないぞというプレッシャーを出してくる。
さあどうしようかと思っていると野ーライフから俺の居場所を聞くメッセージが飛んできた。
それに俺が反応してびっくりしたタイミングで生産職のプレイヤーたちが
「素材をよこせぇーーーーーー!」
という叫び声と共に走ってきた。
いや、怖いわ!逃げるしやるわけねぇだろ!
「変身〔スライム〕そして〔粘体〕!」
俺は〔粘体〕を発動すると生産職たちの間を抜けて作業場をでる。
そして逃げる俺と生産職と生産職たちに巻き込まれたプレイヤーたちによる逆鬼ごっこが始まった。
不用意に見せた俺も悪いけど流石にやりすぎだろお前ら⁈
逆鬼ごっこ
逃げるのは1人それ以外は全員鬼な恐怖のゲーム。
捕まったら詰め寄られて素材を吐かされます。そして素材が手に入ります。笑笑
なお、1番の目玉はない模様。