間話プロローグ2
なんかもう書けてしまいましたね。なので投稿します。
ブックマークをしてくださっている方はありがとうございます。
今回ブックマークをしてやってもいいよという方はよろしくお願いします。それではどうぞ
第一回のイベントが終わり魔物プレイヤーの中にもそろそろ本格的に動き出そうとする者が現れ始めた。
「それにしてもこれはやりすぎでは?」
「おーい。こっちにその木材持ってきてくれ。」
「はーい。」
小鬼大工のセイさんに呼ばれて俺は丸太を持っていく。いや、それでもやりすぎじゃねえかな?
町を作るってのは。
―――――
【町を】スレ 【作ろう!】
1.名無しの魔物
ここは町づくりスレです。
町のことに関連したことを喋ってください。
最低限のマナーは守って下さい。あまりにも酷いと運営に消されます。
>>900は次スレよろしく
23.名無しの魔物
やっぱり町は必要だよ。安全な拠点が欲しい
24.名無しの魔物
俺堕人なんだけどさ武器が少ないから辛い
狩りも満足にできん
25.名無しの魔物
生産職の魔物も作業しづらいという意見もある
26.名無しの魔物
つくるか
27.名無しの魔物
やりますか
28.名無しの魔物
人...じゃなくて魔物を集めろ!
29.名無しの魔物
NPCの魔物は連れてくんなよ笑笑
30.名無しの魔物
割とまじでな
31.名無しの魔物
じゃあ計画からねるか
276.名無しの大工
木材が足りない!だれか持ってこい!
277.名無しの魔物
もうない!製材班!だれか息しろ!
278.名無しの魔物
もう勘弁して.....腕が折れそう.....
279.名無しの大工
おいおいおい!へばってんじゃねぇよ!
280.名無しの大工
ヒャッハー折れるまでやるんだよぉ〜
281.名無しの魔物
ひぇ大工連中だ....哀れなり製材班安らかに眠れ
282.名無しの魔物
もうイヤなんだーーー!
283.名無しの大工
お前も製材やるんだよぉ!
284.名無しの魔物
なんで俺がやれるって分かったの⁈
285.名無しの大工
そんなのお前の後ろにいるからだよ....さあヤらないか?
286.名無しの大工
大丈夫すぐ病みつきになるよ...
287.名無しの魔物
いやだーーーーーたすけてーーーーー
288.名無しの魔物
アーーーー!!!ー!!ーー
289.名無しの魔物
セイザイヤロウヨ
290.名無しの魔物
また1人犠牲者が....
291.名無しの魔物
なむ
292.名無しの魔物
でも実際は休ませてはくれるらしいぞ
293.名無しの魔物
それはみんな知ってるよ、さっきのもただ遊んでいるだけたしね笑笑
294.名無しの魔物
いや、まあ作業はきついけどな...
295.名無しの魔物
逃げようとしても何故か後ろにいるんだよな
296.名無しの魔物
わかる。そして肩に手を置いてきてヤらないかと囁いてくるんだよな..
297.名無しの魔物
ヒェってなるよな...
298.名無しの魔物
なんやかんやで楽しくやってます!
299.名無しの魔物
で?いつまでかかる?
300.名無しの魔物
出来たら楽になるから...(震え声)
―――――
アヤトside
やっと石の外壁が完成して中の建物のための建材を運び込んでいる状況だ。みんな今回で終わらせるという必死さが伝わってくる。
その時、外壁の上にある見張り役の魔物が「敵襲ーーーー!」
と叫びながら魔物の素材で作った鐘をならした。
そうこの町づくりもう10回目なのである。NPCの魔物が町をデカイ縄張りだと思ったのか時折襲撃してくるのだ。そしてその中には中位と思われる魔物も何体か含まれるため、毎回拠点が破壊されるのである。
「お前らぁ出番だゼェ!一匹も通すなよ!」
「「「うおおおーーーーーーーー」」」
作業に適していない魔物とすぐに戦闘を始められる魔物は外壁の外に出て防衛に参加する。
「セイさん!俺も行ってくる!」
「おう!早く帰ってこいよ!」
俺は外壁まで行く途中で複体のセットを戦闘用に変える。
「セット1」
今回のアップデートで複体魔の複体に修正が入ったのだ。複体の吸収については変わっていないが、吸収した素材を5つまで選びそれを1セットとして、セットを変更しないとそのセット以外の素材に変身できないのだ。セット1は戦闘用のもので、選んでいるのは孤高の絶牙とバジリスクの抜け殻、アシッドスライム、スライム、一角兎である。他にも戦闘に使えるものもあるが、今は孤高の絶牙があれば主力は足りるので補助系が欲しいのだ。
「俺も入れてくれーーー。」
「おう!きたかアヤト早く入れ。」
他の防衛している魔物たちが入っていた塹壕に俺も滑り込む。襲撃してくる中位の魔物に対抗するため周囲には塹壕がいたる所にある。
「くるぞーーーーー!伏せろ!」
そう誰かが言った瞬間。着弾音が鳴り、俺のいる塹壕まで衝撃が伝わってくる。
「よし。お前ら!今のうちに出来るだけ近づくぞ!」
「おおおおーーーー!」
みんなで雄叫びを上げながら塹壕をでてデカイ猿の魔物目指して走り出した。
はい!みんなの心を合わせてせーの!
「「「「「くたばれ!このクソ猿がーーーーーーー!!!」」」」」
ほんっとこいつキライ。
―――――
二時間後
「くそっまたかよ....」
「あのクソ猿逃げ周りながら岩投げてきやがって...」
「絶対次コロス。」
あのクソ猿こと中位級の大猿は遠くから岩を投げつけてきて外壁を破壊して、建築途中の建物を破壊してくるのである。そして倒そうと近づくと逃げ回り、引き離すとまた岩を投げるという戦法を取ってくるのだ。これだけでもウザいというのにこの猿は投げた岩が外壁や建物を壊すと踊りながら笑うのだ。そのバカにしたような踊りにプレイヤーたちがキレてまた追いかけ回すといった状況がずっと続いているのだった.....