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Tribal Conflict World〜人類と魔物の種族間戦争〜  作者: 安固
一章強制縛りプレイ
16/41

第14話『種族間戦争(TW1)』1-5

これで1回目のイベントは終わりですね。。

あと、その後的なのを書いて一章は終わりです。

ブックマークをしてくださっている人はありがとうございます。

今回してもいいよっていう人はよろしくお願いします。

それではどうぞ

「それでだ一応目的のものは見れたけどどうする?」

「そうだね。俺たちの進化した先が方向性は違ってもああいうのだというのは分かったからなぁ。」

「私は暗殺特化になりそうだけどね〜。」 


 本当になりそうで怖いからやめてほしい。暗がりで待ち構えて隙を見せたら溶かされながら窒息死とかトラウマものだろ...。


「まあなんもないなら提案があるんだけど。」


 俺はそう言いながらバジリスクの抜け殻を指さした。

 あれ、素材じゃない?と...












「これ...やっぱり結構デカイな。」

「あれだけの巨大だからね...」

「本体の方はまだ大丈夫よ。」


 俺たちはこっそりとバジリスクの抜け殻を切り取りアイテムボックスの中に出来るだけ放り込んだ。


「よし、じゃあ次の階層に行くぞ。素材を見るのは安全が確認されたところでな。」


 入り口の方に行くといつ次の冒険者とエンカウントするか分からないので俺たちは更に奥の方へ移動するのだった.....


 ―――――


 ダンジョン三階層


「さてとそれじゃ、俺はこいつを複体できるかやってみるけどお前らどうする?」

「それじゃあ見てても良いかい?ちょっと興味あったんだ。」

「私も吸収どんな風にするのか気になっていたんだ。」

「そんな面白いものでもないと思うけど...まあいいや。うんじゃ始めるぞ。」


 俺はアイテムボックスからバジリスクの抜け殻をありったけだして、まず複体解析をかけた。


 =====


 バジリスクの抜け殻 位階:上位(グレーター)

 DEX20 VIT10

 スキル:脱皮

 このスキルを使用すると表面の皮が剥がれ体の傷が無くなりHPを30%回復する。なお、このスキルを使用すると一時間の間、VITが30%下がる。

 成功率:15%


 =====


「結構良くないか?回復系のスキル初めてだし。」

「いいなぁ。魔物は回復系のスキルを持つのが少ないからつかえるね。」

「アヤトこれ使うときは気をつけなよ?VITも結構減るから。」

「分かってるよ。じゃあ吸収ガチャ始めるぞ。」


 はい。予想通りのえ?ガチャ?という顔ありがとうよ。

 もう15%という時点でいい予感がしない。

 一応抜け殻も30個以上あるが...流石にいけるだろう。


 失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗

 、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、成功。


「吸収に成功しました。バジリスクの皮を登録しました。」


 やっと成功したか...残りは12個か一応なんかに使えそうだし取っておくか...。

 だしておいた素材を戻しているとおそるおそる2人が聞いてきた。


「確率やばくない?」と.....。


「だから言ったじゃん。強さに差が有れば成功率下がるって。」

「でもおそらく、現在プレイヤーが持ってる最高の素材が目の前でポンポン無くなっていってたんだけど...。」

「でも一回成功したらあとはいつでもできるんだぞ?」

「いや、...まあ確かに。それでもねぇ、だって強いモンスターを吸収しようと思ったらそれこそ今回みたいにいっぱい素材が必要になるよ?もったいなくない?」

「今回みたいにボス級の素材を3人で分けられることも無いだろうしね、マイさんのいうことにも一理あるね。もちろんアヤトの言うこともわかるけど。」

「まあ俺はこう言う魔物だからしょうがなくないか?でもたくさん素材を吸収したらスキルが増えて、状況に応じて適した素材に変身できるようになるしな。切り札の全変身もちょっとは様になるだろ。」


 そう言いながら俺たちは階層を下りて次の部屋についた。

 次の部屋を覗くと、白くて所々凹んでいる部分がある丸い物体だった。

 そんな脅威に感じないような姿を見た時、俺たち3人は自死しようとしていた。俺は腕を孤高の絶牙(ソリスタ)に変身させて胸に刺そうとして、野ーライフは俺の見たことのない魔法を自分にかけようとして、マイは自分の(コア)を溶かそうとしていた。


「「「っは..はあはあ。」」」


 俺たちはすんでのところで己が何をしようとしているのかを理解してやめた。ただただ俺たちが圧倒的な強者を見て()()()()と思ったからだった。

 みんなの息が整ったところで俺たちは部屋の一番外縁を通って奥への道へ行った。そこでようやく気を抜けて呆然とお互いに見つめあった。


「.....なんだあの化け物。」

「見ただけでアウトとかもうやばいね。」

「体が勝手に死のうとしていたからね...あれは高位(ハイ)より上だろうね。」

「だろうな、バジリスクが上位(グレーター)だったろ?アレを見た後じゃバジリスクなんて可愛いもんだよ。」


 3人で気を紛らわそうと話していると入り口側から金属の当たる音が聞こえてきた。


「しっ!静かに.....冒険者だ。この部屋に入ってくる。」


 そのまま静かにしているとタンク2人と魔法使い2人、僧侶1人という過剰火力なパーティーがやってきた。調子がいいのか1人の魔法使いが他の仲間が止めるのも構わずに魔法をあの白い球体の魔物に当てた。

 その瞬間、どこからか〈星喰(ほしくい)〉というスキル名が聞こえてきたと思ったら白い球体の魔物に呑み込まれるように光がなくなった。そして俺は2人の姿が見えなくなり、とりあえず後ろに行くために立とうとすると酔ったように平衡感覚が保てなくなりこけた。

 そしてスライムに変身して広がり2人を回収して部屋から出ようとしても変身ができない。変身を使うたびにマナがどこかに吸い取られていく。そしてなにも出来なく転がっていたら何秒又は何分経っていたか分からないがいきなり俺は消し飛ばされた。


 ―――――


 ダンジョン一階層


「本当になんだったんだあれ...」

「視界に平衡感覚にマナまで吸い取られたね。いや、チートじゃないのアレ。」

「それとも進化続けて高位(ハイ)以上になればアレぐらいになるということでしょうか...。」


 3人ともおそらく俺たちが最初にいた部屋か同じような場所にある部屋に飛ばされてさっきのチートじみて強かった化け物(魔物)について話し合っていた。


「結論を言うと流石にあれは無理ということだね...」

「いや、流石に無理でしょ。基礎性能もスキルも全然足りないわよ。」

「あれ、吸収したらやばいことになりそう。」


 ふとアヤトが言ったことを考えた2人は、顔を見合わせてそっと頭を振った。


「やめてやめて、アヤトがあれ目指したらあれより酷いことになりそうだし。」

「本当だよ今でもちょっと変なのになんてことを言うんだ。」

「......2人とも何気に酷くない?」













 この後はプレイヤーと思わしき冒険者が何組か来ただけでイベントは終わった。人類種側は一つのダンジョンも突破出来なかったそうだ。

 俺たちは上位(グレーター)の素材を手に入れて、恐らく高位(ハイ)以上と思われる魔物の力の一端を見ることができ充実したイベントだった。


圧倒的な上位者がバジリスク程度なわけないですよね。

あれは一応高位の一個上ですね。おいおいどんなスキルか話していきたいです。

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