第13話『種族間戦争(TW1)』1-4
電車内で課題を終わらせました...
皆さん課題はしっかりと余裕を持ってやりましょう。
そうでないとこうなります。(白目)
ブックマークをしてくださっている方ありがとうございます。
今回してやっても良いよという方はよろしくお願いします。それではどうぞ
階段を下りて次の階層に着くとそこにはバカでかい蛇がいた。
蛇はトグロを巻いていて俺たちが下りてきたのを見ると興味なさげに顔を下げた。そこで俺たちはその蛇を回り込み、次の部屋への道の近くに隠れた。そうしてしばらくあの蛇の正体の予想を言い合っていると入り口の方から人類種の冒険者パーティーが下りてきた。剣士が1人タンクが1人弓使いが1人、僧侶が1人だった。まだ二つのパーティーしか見てないけどあれが基本の組み合わせなのだろうか?
そして、そのパーティーとデカ蛇が対峙したとき無意識にだが体が緊張で震えてしまった。上位者同士の死闘が始まる前の緊張がこちらにも伝播してきたようだった。
「始まるぞ!巻き込まれないようにしとけよ⁈」
2人はこくんとうなずくと、もっとよく見ようと踏み出していた足を下げて戦闘の余波が来ないと思われる場所まで3人で下がった。
すると冒険者とデカ蛇が戦闘を開始したようで、デカ蛇が毒のブレスを撃ちだす。それを冒険者たちはバラバラになりながら避け、燃える剣で斬りつける剣士、でかい盾でデカ蛇のなぎ払いを受け止めるタンク、目などの急所を正確に狙って弓を引く弓使い。そしてパーティーメンバーが傷を負ったらすぐに回復をする僧侶を見て、俺はデカ蛇が負けるのではないかと思った。なぜならデカ蛇の攻撃を冒険者は危なげなく耐え攻撃し回復するというパターンがもうすでにできていたからだ。
あのデカ蛇ほんとはあんまり強くないのか?と考え出したときいきなりタンクが石化した。デカ蛇はそのまま石像を壊そうと尻尾で薙ぎ払った。これであっけなく1人の人類種が死んだ。
あまりの急展開に言葉が出なく固まっているといきなり野ーライフが
「あのデカイ蛇はたぶんバジリスクと呼ばれる蛇だね。あの巨体、毒のブレスさらには石化で伝承にピッタリすぎるぐらいあっているからね。」
と小声で俺たちに言い、俺たちに驚く提案をしてきた。
「残ったどっちかを俺らで狩らない?」と...
・・・・・
冒険者side
いい感じにパターンを作れたと思ったらタンクのカイルを石化して粉々に砕きやがった!冒険者でもやっと中堅と呼ばれるような立ち位置になり、調子も良くなってきていた矢先のカイルの突然の死だった。
しかし、石化と毒とくればこいつはバジリスクで間違い無いだろう。ならば石化の原因はバジリスクが持っている魔眼のせいだということもわかる。
「おーい!こいつの目を狙ってくれ!」
「わかってるよ!」
俺は弓使いのライに呼びかけて認識を共有して、準備に入る。
「おい、リーン火魔法の付与を頼む!」
「わかりました。〔火耐〕いけました!」
ありがたい。これで切り札が使える。
「俺は今からアレの準備をするからその間頼む!」
そういい俺は剣にマナを込め始める。俺の言葉を聞いて他のみんなはバジリスクのヘイトを受け渡しながら俺から離れさせて俺が準備しやすいようにしてくれた。その間も何度か魔眼の光が石化させようとしてくるがリーンが状態異常耐性の魔法をかけてくれたので耐えることができた。
(出発する前に取っておいて良かった。来れなかったらヤバかったかもしれない。)
俺は剣に込めたマナで火魔法の〔火竜の息〕を発動して、スキル〔魔法剣〕を使う。このスキルは武器に魔法を込めることで武技に魔法のダメージを加算して放つことの出来る技だ。最も剣士系の職業は魔法の扱いが難しいため制御が完全ではなく少量のダメージを自身も受けているが先ほどの〔火耐〕のお陰でそれも軽減される。
「できたぞ!お前ら近づくなよ!」
そう言いながら俺はバジリスクの死角から魔法剣を大上段で打ち下ろす!
「〔魔法剣・煉獄一閃〕」
俺の中の単発最強の武技でバジリスクの体を燃やし切った。
「シャーーーーーーーーー⁈」
大ダメージを受けたことで倒れたバジリスクを見てみんなに畳み掛けるように指示しようとするとバジリスクがズルリとブレた。唖然としてそれを見ていると元の位置にあったのが皮だというのを理解したときにブレたのではなく脱皮したというのがわかった。脱皮したバジリスクは傷跡がなくHPもある程度回復している様子だった。
「なんだよそれ....ボスが回復とかズリィぞ...。」
石化していく己の体を見ながら俺は意識を失った。
・・・・・
アヤトside
「で、アレに挑むのか...頑張れよ。」
「行くなら1人で逝ってね?」
「やっぱりやめとくかなぁ...」
ちなみにバジリスクの脱皮の"ある程度回復"はHP50%回復です。^^