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Tribal Conflict World〜人類と魔物の種族間戦争〜  作者: 安固
一章強制縛りプレイ
13/41

第11話『種族間戦争(TW1)』1-2

ついに変身します!主人公の最初の見せ場なので頑張って書きたいです。

ブックマークをしてくださっている方、ありがとうございます。

また、今回ブックマークしてやってもいいよという方はよろしくお願いします。それではどうぞ

魔物を倒した人類種のパーティーが休憩に入ろうとしている。

相手が気を抜いた瞬間にマイを投げつける...!


「よし!いまだ!」

「えっ?ちょっ合図をだしてって...」


俺は慌てたマイの言葉を聞き流し、左腕を孤高の絶牙ソリスタに変化させてステータスを加算する。これが合図だろ。イクゾーーーー

俺は僧侶の女の子目掛けてマイをぶん投げる!

マイは器用に空中で軌道調整をしながら僧侶の女の子の顔面にぶつかった!そのまま顔を包んで窒息を狙いつつ顔を溶かすという極悪パターンに入った。


「なっ、なる大丈夫か⁈」「誰よ!こんな事したの!」


という混乱した声が聞こえてきたのを合図に俺と野ーライフはそれぞれの相手目掛けて走った。


「変身!〈孤高の絶牙(ソリスタ)〉!くらえやぁ!」


俺は両腕を狼の顔にする事でステータスは一個分しか加算されないが、噛みつくことのできる強力な武器を得た。右手を相手の剣へ、左手を相手の顔に近づけて相手の剣と顔を噛み離さないように力の限り噛み付いた。


「ぐぅ、くそっはな...れろ...」

「誰が離れるか....そのまま死ね。」


このまま結構削れるかなと思っていたら


「こんなところで...終われるか...!」

「ゴフッ、くそっ。」


相手の空いていた右手で顔を殴られて怯んだところを剥がされてしまった。さっさと引いた俺は野ーライフの方はどうなっているかを見た。


「うわぁ、やっぱりあれはひどいな.....」


そこには()()()()()()()()に体を押さえつけられているタンクの姿が見えた。タンクも必死にスケルトンを剥がそうとしているが、いくら力が弱いスケルトンといえども一つの腕と足に3体ずつで抑えられては、とても抜け出せないようだ。そして野ーライフは残っている魔法使いの女の子と戦闘しながら、追加のスケルトンを出してタンクをタコ殴りしていた。


「くそっ、カイト今行く!」

「行かせるわけないんだよなぁ⁈」


黒髪の剣士がタンクのところに行くのを阻止する。これで俺はこいつを足止めするだけで野ーライフのスケルトンが1人減らしてくれる。


「どけ!邪魔だ!」

「だからいかせるわけないだろぉ⁈」


ヒット!相手も焦るからこっちの攻撃も当てやすい!

このまま倒せたらいいけど...


あれ?これフラグじゃ....




「これでやってやる!〈聖剣召喚(デュランダル)〉!」


黒髪の剣士がそう叫ぶと頭上から光の柱が降りてきて剣が凄い勢いでダンジョンに突き刺さった!


デュランダル?聖剣の一つにそんなやつがあった気が...。

あっ!あいつもユニーク持ちか!

俺はすぐにみんなに伝えようとするが、あることに気づくとみんなに伝えるのをやめる。

ここであいつから意識を逸らしたらやられかねない....。

ユニークはどれも切り札級の性能をもつ。俺の孤高の絶牙(ソリスタ)だってHPが低くなるたびにステータス倍率が上がり最後は2倍になる一発逆転の切り札だ。

相手が倒したと思われる変異個体は俺と同じ中位(ミドル)だろう。流石に今のプレイヤーが上位(グレーター)以上を相手にしてMVPを取れるとは思わない。

それでもその性能は驚異だ。相手のユニークの能力がわからないうちは不用意に攻めることができなくなる。

俺が相手の出方を見ようと受けの姿勢に入る瞬間に黒髪の剣士は〈デュランダル〉で切り付けてきた。先ほどとは違い、相手は力というより速さを優先している攻撃をしてくるので剣に斬られたら何らかの効果が発生する系の能力と当たりをつける。

そして剣に当たらないように注意していたが、固有装備(ユニークウェポン)が出てきたことに無意識に焦っていたのか俺は単調な動きをしてしまい。その隙を突かれ右肩からばっさりと斬られて、返す剣で右腕を切り落とされてしまい壁に叩きつけられてしまった。


「はぁはぁ。これで終わりだ。」


黒髪の剣士は息を荒げながらもトドメを刺そうとしてくる。


その時、俺はつい3日前のことを思い出していた。


―――――


3日前


俺は野ーライフとマイとスライムのいる水場に来ていた。

なぜならマイに聞いたスライムの進化した種族が大体持っている〔巨大化〕といわれるスキルのためだった。


「でもよくそんなこと思いつくよねアヤト君は。」

「そうなんだよね。たまに核心をついた答えを出してくるから、その時は悪いものでも食べたんじゃないかと思ってしまうよ。」

「いや、ふと思っただけなんだけどな。成功するかも分からんし?あと野ーライフあとで覚えてろ。」


そう言って3人はスライムの上位種を狩りまくり、ついにアヤトは吸収に成功して、あることを実験した。


「そっかぁ、アヤト君あの狼倒しちゃったかぁ。」


それを見たマイはアヤト本人に聞いた複体魔(ドッペルゲンガー)の性能を思いだしてそう呟いた。


―――――


「悪いけど男に迫られる趣味はないんでね!変身〔アシッドスライム〕ついでに〔巨大化〕!」


これは二つ目の切り札だったんだが.....まあいい。


「そして最後にもう一度、変身〈孤高の狼 ソリスタ〉!」


ここについ最近ある複体魔(ドッペルゲンガー)に討伐されたはずの孤高の狼が堂々と立っていた.....。





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