第10話『種族間戦争(TW1)』1-1
こんにちは。本日1話目?の投稿です。
自分的にはアヤトとルークのやったのエンカウントです。
既にブックマークして下さった方ありがとうございます。
今回してくださる人はよろしくお願いします。
それではどうぞ
「あとちょっとでイベント始まるな。準備はいいか?野ーライフ?」
「もちろん。まあ魔法的にどれだけしてもいずれまた準備しなくちゃなんだけどね。」
「私結局その魔法見せてもらってないんですけど、何の魔法なんですか?野ーライフさん。」
俺と野ーライフとマイは野ーライフの初期エリアのカタコンベにいた。
結局野ーライフが日光の対策に間に合わなかったのでこっちから行って連携などを確かめたのだった。
「まあそれはイベントでのお楽しみということで。想定だと使う機会が今回は一回だけなんだけどね。」
「一回だけですか?今日の作戦だと最初は人類種のプレイヤーと戦闘ですけど...逃げる用ですか?」
「おっと、正解だね...。まあといっても今回じゃこの魔法が生きる場面は無い方が個人的には嬉しいんだけどね。」
たわいもないことや今回のイベントについて話していると辺りから鐘の音が鳴り出した。そして、目の前にウインドウが出てきて
まもなく第一回イベント『種族間戦争(TW1)』を開催いたします。共に行動したいプレイヤーがいる場合はパーティーを組んでください。あと10分でダンジョンに転移されます。
と表示された。
「みんな準備はいいだろうな。」
「それさっきも聞いただろうアヤト。十分にしてきたよ。」
「私もバッチリですよー。元からあまりないですし。」
くっ野ーライフめ失礼なヤツだ。お前はできているのかみたいな目で見やがって、こちとら昨日で出来る限りの準備は終わらせてきたからなぁ!新しい変身もできるし準備バッチリなんだよ!
・・・・・
ルークside
「みんな準備はいいかな?」
「もちろんよ!魔物を消し炭にしてやるわ!」
「私も大丈夫ですよ。アイテムもバッチリです。」
「俺も問題ない。」
俺たちBrave Heartsはできるだけの準備をして目の前にある大きな扉の前にいた。
「でもこれだけプレイヤーがいるとなんだか壮観な眺めだね。」
「まあ後ろのNPCたちと比べると装備の質とかは落ちるけどね。」
「でももうすぐトップの生産職の人たちは見習いから弟子になれそうらしいですよ。」
「へぇそうなんだ。早く一人前になって欲しいわね。今のところ装備の供給が間に合っていないから。」
イベントが始まるまでの暇つぶしに話をしていると、辺りから鐘の音が鳴り響いてきた。そしてウインドウがでて
まもなく第一回イベント『種族間戦争(TW1)』を開催いたします。
門の扉が開きますのでご注意下さい。
と出てきた。慌てて前を見ると門がこちら向きに開いて来ようとしているときで急いで周囲のプレイヤーと共に門から距離をとった。
「さてみんないくよ。」
パーティーメンバーの返事を聞きながら開いた門の中に入っていった。
・・・・・
アヤトside
イベントが始まって俺たちは光に包まれてダンジョンに転移されていった。
―――――
ダンジョン内部
目を開けると周りが暗い。あたりを見渡してみると周りは岩に囲まれていて一本道のようだ。今俺たちがいる場所はちょっと広くなっている部屋みたいだ。ここで待ち構えて人類種と戦うということになるんだろうな。
「よし、じゃあ移動するぞ!」
「「はーい。」」
まあ移動するんですけどね。前に続いている道を逆走して入り口に向かって進んでいく。途中ですれ違ったり、あったりする魔物たちはびっくりしたり無視したりといろいろな反応をしてくる。
「もうそろそろだからな気をつけろよ!あと、マイはいつでも行ける準備しとけよ!」
「わかってるよ。アヤトこそ引き際を間違えないようにね。」
「それではもう乗せてもらいますね。あ、投げるときは合図をしてから投げてくださいね。」
そう言って走りながら?マイは俺の方へジャンプしてきたので、それを右手で受け止めて脇に抱える。
「......アヤト流石にその持ち方はどうかと思うんだけど。」
「そーですよ。流石に脇に抱えられるとは思いませんでした!」
「........いや、俺もどうかなとは思ったんだけどこれが一番持ちやすかったからな。しょうがないね。コラテラルコラテラル。」
そう言っていると前方にある。俺たちが最初にいたような部屋から戦闘音が聞こえてきた。
「よし、アヤトこれからここで待ち構えて相手の人数確認をして面倒そうなやつから倒していくからね。魔物側が勝ちそうだったらそのまま何もしないで待とう。」
「わかってるよ!よしっ止まれ!」
そう言って、部屋の中で戦闘しているやつらに気付かれない位置に隠れて部屋の中を覗いた。
するとそこでは、ゴーレムとパペットの魔物と四人組の人類種がいた。
パペットに切り付けている黒髪の剣士にゴーレムの攻撃を防ぎながら合流させまいとするタンク、そして時折り火魔法をゴーレムに放っている小さい女魔法使い。そして金髪のいかにも僧侶みたいな神官服をきた女僧侶が戦っていた。
「これは魔物側負けそうじゃないか?」
「確かに2人しかいないのは多分あの人類種に負けたのかな?」
「それじゃあ誰を狙うの?私としては回復役と思われるあの女の子の僧侶がいいと思うんだけど。」
「確かに確実に初手で回復役は潰しておきたいな。」
「そうだね。そして相手が混乱しているうちに僕がタンクとアヤトが剣士と戦うということでいいね?」
覗いている部屋で行われている戦闘を見ながら俺たちは作戦を考えてその時に備えた。
・・・・・
ルークside
ダンジョンに侵入して初めの方は順調に魔物を倒せていた。
でも何戦かすると妙に魔物が人類種のダンジョンの魔物よりも強いことに気付いた。
「これやっぱりいつも行っているダンジョンよりも魔物が強くなってない?ゴブリンでも3発必要だったんだけど。」
いつもはサキの火球1発でほとんど瀕死の小鬼でも3発も必要になった。僕も剣で切る回数が増えている気がした。
「もしかしたらプレイヤーだったのかも知れませんね。それならレベル上げもしていますでしょうしHPが多くても不思議じゃありません。」
みんなで確かにと言いつつ先に進んでいるとちょっと広めの部屋があり、その中にゴーレムが1体とパペットが2体、ゴブリンが1体いた。
「俺がゴーレムを受け持つ。」
カイトが部屋の中を確認してそう言い、メンバーの準備を確認して、部屋の中に突撃した。
「うおぉ!〔スラッシュ〕!」
「〔ウォークライ〕!"こっちだ!"」
まず僕がゴブリンに斬りかかりつつカイトの方を見るとカイトは上手くゴーレムの攻撃を受け流していた。正面から受けるのではなく、盾を傾けて受けることで盾の耐久値を節約する方法らしい。
そうやって2人で攻撃を受け持っていると後ろからサキの「いくわよ!」という声と共に2発の火球が残ったパペットたちに放たれた。パペットたちは落ち着いた動作で射線から離れつつ後衛に近づこうとしてくる。
「こっちだと言っただろう。〔ヘイトアップ〕」
カイトが〔ヘイトアップ〕を唱えた瞬間、パペットたちはカイトの方に振り向き襲いかかっていた。
「ナイスカイト!これで私たちのことは気にしなくてもいいわよ!」
攻めちゃって!と叫んでいるサキの声を聞きつつゴブリンを切り捨ててポリゴンに変えると、間髪入れずにパペットに向かっていく。
「サキ!もう片方を頼んだよ!」
「わかってるわよ!これでもくらいなさい!〔火槍〕!」
サキが火槍を撃たなかった方のパペットに近づくと剣を頭に叩きつけてポリゴンに変えた。
そして、サキが戦っていたパペットを受け持ち一緒に戦って倒して最後はカイトがずっと受け持っていたゴーレムをみんなでタコ殴りにした。
「ゴーレムはやっぱり硬いな。カイト、装備の耐久は大丈夫?」
「ああ大丈夫だ。この調子ならまだいける。」
それじゃあMPとSTMを回復して進もうか。」
そう言って休憩しようとしたとき...
・・・・・
アヤトside
「よし!いまだ!」
「えっ?ちょっ合図をだしてって...」
俺は慌てたマイの言葉を聞き流し、左腕を孤高の絶牙に変身させてステータスを加算する。これが合図だろ。イクゾーーーー