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Tribal Conflict World〜人類と魔物の種族間戦争〜  作者: 安固
一章強制縛りプレイ
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第1話チュートリアル

処女作です。この頃シャ○ンフロのコミカライズやデ○ンドロを読んでいたら自分でも書きたくなったので書き始めました。よろしくお願いします。

 俺、綾川晴人(あやかわはると)は親友の坂木拓郎(さかきたくろう)と一緒に俺の家であるものが届くのを待っていた。


「おい、拓郎。もう直ぐだよな。早く届かねえかな。」


「あとちょっとだからもうちょい待とうよ。どうせ学校もオンラインで課題提出するだけだから、届いたらたくさん遊べるだろう。」


「いや、まあそうなんだけどな?こう、心の準備というか...」


 ピンポーン


「よっしゃキタァ。」


 俺はピンポンが鳴った瞬間立ち上がりドアに走った。


「おーい。そんな急がなくてもゲームは逃げないよー。」


 後ろで拓郎がなにか言っていたが努めて無視して玄関を開ける。

 玄関が勢いよく開けられたせいでびっくりしている宅配のお兄さんに、受け取りのサインを書いてデカいダンボールを2個受け取った。そして、梱包をといてヘルメット型のゲーム機と取説を取り出して流し読みをしながら準備を始めた。


「おっしゃ、始めようぜ拓郎。準備はいいな?」

「まあいいけどよ...。チュートリアル終わらせたら合流するからね?スマホとゲーム機を連携させたよね?そうしないと向こうであってフレンド交換しなきゃいけなくなるからね。」

「おう!もちろんよ。うんじゃ向こうでな。」


 薄らいでいく意識の中、拓郎の返事が聞こえた気がした.......


 ―――――


「ようこそ、Tribal Conflict Worldの世界へ。我々はあなたを歓迎します。」


 意識がはっきりしてくる中、女の子の声が聞こえてきて目を開けると目の前に小さな妖精みたいなキャラクターがいた。いきなり妖精みたいな子がでてきたのでびっくりした。


「あのー、大丈夫でしょうか?意識ははっきりとしていますか?」


 どうやらガン見していたので意識がないと思われたようだ。


「あ、ああ大丈夫だ。初めてだったからおどろいてな。」


 衝撃が抜けないまま返事を返す。


「驚いてくれたようでよかったです。私はサポートAIのサフィといいます。ちょっとの間だけですがよろしくお願いします。」

「宜しく。ここで設定とかをするのかな?」

「はい。ここでどちらの陣営に付くかを決めてもらい。そのほかの種族やステータスとかを決めてもらいます。」


 ...すごいな、サポートAIなのにとても自然な受け答えをしている。


「それでは、どちらの陣営に付くかを選んでください。一度選ぶと選び直しはできませんので気をつけてお選びください。」

「俺は魔物側で頼むよ。」


 やっぱりラスボスをするならば魔物側でないといけないだろうな。


「あ、それと質問なんだけど変身とかができる魔物って選べるのかな?」

「変身でしたらドッペルゲンガーの、敵をコピーする魔物かゴーレムやパペットなどの体を換装できる魔物ですね。ゴーレムやパペットは選べますがドッペルゲンガーはランダムでしか選べませんね。」


 う〜ん。換装はちょっと違うんだよなぁ。戦闘の途中で「これが第二形態だ!」みたいな感じで変身したいからなぁ。


「ランダムって一度しか選べないのかな?」

「いいえ、ランダムは3回まで選び直しができますよ。まあそれで出なかったら諦めて違う魔物にするか一週間開けてですが、もう一度選び直しをすることができますよ。」


 三回のうちにドッペルゲンガーが出てこなかったら一週間か...一週間は流石になぁ...。


「ええい、迷ってもしょうがない。ランダムでたのむ。」

「よろしいのですか?ランダムには種類が多いので当たる確率は低いと思いますが...。」

「まあ、出なかったら出なかったでその時考えるから、よろしくたのむ。」

「はい。わかりました。それではルーレット逝きます!」

「あれ?今なんか"いきます"の言い方おかしくなかった⁈ねえ⁈」

「気のせいでしょう^^それでは一つ目の魔物はこれです!」


 なんか、ドラムの音が鳴り出したんだけど...何がでるかな?


 ゴブリン


「おーこれは進化先が最も多いのが特徴のゴブリンですね。進化も簡単なものから難しいものまであって、装備品をつけることのできる魔物ですねー。」

「なんかベタなやつが来たな。まあいいや次のを頼むよ。」

「分かりましたー。それでは次の魔物はこいつです!」


 堕人


「あれ?ここは魔物しか出ないんじゃないっけ?」

「あーこれは、人間が魔物側に堕ちた姿ですねー。レアと言えばレアな種族ですね。」

「へー、人間種から魔物側にいけるんだな。...ということはその逆も?」

「HAHAHA内緒です。(^ ^)。」

「ア、ハイ。」


 メッチャ怖い笑顔で見られた...あんな見た目で目が笑ってない笑顔とか怖すぎるんだが。


「最後の魔物にいきますよー?いいですか?」


 そういやこれが最後だったか...やばくね?


「当たってくれ〜ドッペルゲンガーーーー!」

「それじゃ最後の魔物いきますよー。」


 流石に拓郎に一週間も差をつけられるのは勘弁して欲しい。でなかったら後で鼻で笑われるやつだ。


「プリーズ、ドッペルゲンガーーーーーー!」


 複体影(ドッペルゲンガー)


「いよっしゃーーーーーーーーーー‼︎」

「おおー本当に引くとは...運が良いですね〜。」


 良かったー。これで一週間待たずにプレイできる...そして笑われずに済む。


「それでは、チュートリアルを始めてよろしいでしょうか?」


 ドッペルゲンガーを当てたことで喜んでいたら、うるさかったらしく耳を押さえたサフィが聞いてきた。


「おう。よろしく頼むよ。」

「それでは、これから名前とステータスの設定をしてもらいます。ステータスと言うか右手を上から下に振ってください。」


 某デスゲームみたいに右手を振ると目の前にウィンドウ画面が出てきた。


「それでは、名前とステータスの設定をおねがいします。プレイヤー同士で同じ名前は設定できないようになっていますので早めに決めるのをオススメします。」


 まじか!急いで設定しなきゃな。まあとりあえずいつもゲームで使っているアヤトにしてと。


「アヤト様ですか。大丈夫です。同じ名前の人はいませんでした。それではステータスの設定をお願いします。HP・MP・STMで50ポイントSTR・AGI・DEX・VIT・LUCで40ポイントを割り振ってください。」


 どう振ったもんかな。でもドッペルゲンガーだったら他の魔物とかに変身出来るだろうし、特化にはしないで均等に割り振るのが無難かな...。


 *****


「よし、できた。」


 最終的に俺のステータスはこうなった。


 PN:アヤト

 種族:複体影(ドッペルゲンガー)

 ランク:1(下位(ロウ)

 レベル:1

 HP(体力):20

 MP (マナ):15

 STM (スタミナ):15

 STR(力):10

 AGI(敏捷):10

 DEX(器用):8

 VIT(耐久力):10

 LUC(幸運):2

 スキル:複体解析(弱) 複体(弱) 暗視


*****


 結構満遍なく割り振れたと思う。スキルは複体解析(弱)と複体(弱)と暗視が最初からあった。


「あっ、アヤトさん。ドッペルゲンガーは通常の方法で自分でスキルを取ることが出来なくてですね。スキルをコピーするためにはもっと位階を上げなければいけないんですよー。」


 はい?普通は自分でスキルとか取れるの⁇


「えっと、なんでドッペルゲンガーは自分でスキルを習得できないんだ?」

「それはですねー。ドッペルゲンガーとは、二重とかコピーという意味をもつ魔物なんですよね。」


 まあそれはわかる。そもそもドッペルゲンガーとは自分自身の姿を自分で見る幻視の一種で「自己像幻視」とも呼ばれる現象のことである。


「なので自分でスキルを覚えられなくて、スキルを取得するためには最初からある複体解析(弱)と複体(弱)の上のスキルを使ってコピーするしかないんですよ。ちなみにスキルは位階を上げると進化しますよ。」

「なるほどね、それはそれとして位階って何?」

「あーそうでしたね。位階というのはランクのことで魔物の強さを表す数値でして。一番下が下位(ロウ)(ランク1〜3)-中位(ミドル)(4〜6)-上位(グレーター)-(7〜9)-高位(ハイ)(10〜12)〜と上がっていくものでして、まだ高位(ハイ)の上もありますよー。大体、上の位階の魔物には一対一では勝てません。必ず複数人で当たらなければ勝てないでしょうね。」

「なるほどね。ランクはどうやって上げて行ったらいいのかな?」

「魔物はランク1ならレベル10が上限で進化をします。そうしてランク2になるとレベルの上限も20と、どんどん上がっていきますよー。進化したときはドッペルゲンガーもスキルも進化しますし、新しいスキルを覚えるでしょうねー。」


 ということは、俺はまだ位階が低いからスキルをコピーできなくて、スキルをコピーするためにはもっと位階を上げなければいけないのか。そして位階は進化しなければいけないということか。


「なにか質問はあるでしょうか?なければゲームを始めます。」

「そうだな。人類種と魔物のプレイヤーはどっちが多いの?」

「そうですね。今のところは半々といったところですが...ログを見る限り魔物のプレイヤーでリセットしている人が多いようですね。」


 .....多いのか。やっぱモンスターだと姿がキモかったのかな?


「いろいろありがとう。また会うことがあればよろしくな。」

「はい。私としましては余り会わないようにしたいですが会った時はよろしくお願いします。」


 .....そんなに俺に会いたくないのだろうか?結構傷つくぞそれ...。

 そんなことを考えながら足元に広がった魔法陣の光が一際強くなったとき俺の視界は真っ白になり転移した。


「だって次会うとすれば敵同士ですし、さて.....ドッペルゲンガーは結構ピーキーですけど彼は大丈夫でしょうか。」


 サフィはそう呟くと足元に魔法陣が出して、転移していった。







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