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親不孝息子  作者: 柊 ツカサ
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201X年5月

201X年5月 僕らが出会って初めての長期休


GW(ゴールデンウィーク)が来た。

実家帰省組と僕を含めた残留組とで別れ、残留組はバイト、バイト、バイトの日々。俺たち4人組も各々の組にわかれ汗水垂らして働いたり、久しぶりの実家でくつろいでいた。基本的に夜間にバイトしていた僕は7日で7万近く稼いだ。これは、21人の中でもトップクラス、でも夜人間になったのはきつかったな、あれ程陽を恨んだことはない。

GW(ゴールデンウィーク)最終日、僕はバイトを休んでショッピングモールに1人で行ったんだ。僕はまだ約束を信じていて、旅行ガイドを見たりメモしたりしたんだ。このまま行けば、海外も夢じゃないって馬鹿みたいに海外のばかりメモしてたよ。でもこの日は、旅行ガイドを見るためにショッピングモールへ行ったんじゃないんだ。初給料が入ったから少し背伸びして高い買い物をしに来たんだ。

時計屋に入ってガラスケースの中の時計と睨めっこ、傍から見たら笑える顔だね。こんな僕にこの定員は僕を親孝行者だと褒めたんだ⋯⋯そんな事無かったのに⋯⋯。

この定員はやっぱり見る目がなかった。腕時計を買いに入ったこのお店は多種類の時計を扱っているらしいのだが、コイツは値をはるものしか奨めず、デザイン無視。あぁ、ここはいいや、って思って二度と来るかと思って愛想笑いで帰ったな。

その後もいい物が見つからず、仕方なく帰路へついたんだけど、ハンドメイド限定のマーケットが帰路の途中で開催されてて、何となく気になって入場料払って入ったんだ。

ここで僕は、黒い木製の時計と木製のペンを買ったんだ。これなら職場にもつけて行けるし、使えるだろうからと選んだんだ。

そうだ、そうだったここの人はね、お礼しか言わなかったんだ。僕が作ったものを選んでくれてありがとう、って。

僕は、この人の作品だけじゃなくこの人にも惹かれたんだと思う。だから僕は一目見て気に入ったし、けっして高価とは言えないが安価でもないものを、いつもの僕なら買わない洒落たものを、両親に送る為に買ったんだ。

この日の夕方、買った時の気分のままに一筆書いてダンボールに詰めて送った。普段は不吉な猫でも、この黒猫は大切なものを届けてくれると信じて。

そして、その足で帰省組と合流して仲良し4人で飲み会と称した、飯食いに行ったんだ。アルコールも入っていないのに、すごく盛り上がったのを覚えている。二次会と称し、明日から学校が始まるというのにも関わらず、カラオケに行って感情を、楽しいを叫んだんだ。最初はみんなテンション上がりまくりで、みんなで熱唱したりしたけど、閉店が近づくにつれてグロッキーで声カスカスの男が出来上がってきたんだ。

次の日学校で、授業後に22人で爆笑したのを覚えてるよ。4人の顔についた赤い模様を指さして、僕らは自分の顔で笑われている事に気づかずに、互いに見やって笑ったのを今でも覚えているよ。

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