第三話
トントン......トントン......
またしても、肩を叩く者。
文之は眠りが浅かった為、起きる。
「ニンニン!!」
「ファッキュ!!」
またしても、カーラが肩を叩き、文之の目を覚まさせたのだ。
カーラがその言葉を言った瞬間に、文之は催眠ガスをばら撒き、カーラの口を塞ぎ、屋上へと移動する。
「なにこれデジャブ」
「さあ、忘却されし記憶で話した事だろう......デス。」
「はぁ(こいつ、若干厨二病発病してんぞ)」
「我が力を持ってしては、忘却の術などを効かぬ…デス!」
そして、カーラは細長い長方形の機械を取り出す。
「ボイスレコーダーじゃねえか!」
「我は何度でも蘇る!!デス!!」
「おま、おま......お前が過ちを繰り返す度にお前の友達が毎回、地面にぶつけてんだぞ!?」
文之はクナイでカーラが持つボイスレコーダーを弾き、踏んづけて壊す。
「な、何するデース!!」
「次はもう無い。じゃあな。」
手刀でカーラを気絶。させようとした瞬間喋り出す。
「しかし第五、第六の刺客、ゆかゆかとみややに再び教えーー」
「おまっ!?」
カーラがドサリと倒れる。
「だりぃーーーー!!」
文之は、そう屋上で叫んだのだった。
前にやった処理を三人にもう一度、施す。
ふと黒板を見ると......『二限目、補習!』と書かれていた。
「うん。寝るか。」
__________
トントン......
「はっ!?」
「ニンーーーー」
そして、睡眠ガスにより倒れるクラスメイト達。
またしても、屋上にて。
「やめろォぉぉおおお!!」
「ふっふふ!さあ、カーラに術を教えるのデース!」
「おま、巻物切れたんだけど!?」
「あ、二人に伝え忘れたデス。」
「危ない。危うく、死者が三名になるとこだった。」
「カーラは確定で殺される予定デス!?」
「うん」
文之はクナイを構える。
「やめ、やめろデス。さも無くば!黙っておくノデ、許してくださいデース!!」
カーラは後退して、屋上のフェンスに当たる。
「命乞いか。でも、お前、口軽そうだし。」
「そ、そんな事ナイヨ!?」
「しかし、能力的のは惜しい」
「ソーダヨ!?忘却されしきおーー」
「それはもういい。お前が他言しないというのなら、協力して貰おう。」
「ナンデモ......はしないけど、ナンダッテしますデス!!」
文之はクナイをしまい、カーラに近付く。
「生かす条件として、クラスメイト全員の異能をまとめて持ってこい。それが条件だ。俺が役に立ったと思う日が来たのなら、その時に忍術を教えてやらんでもない」
「おおー、素晴らしい考えデース!!」
「ただし」
文之はカーラに顔を近付ける。
「表では俺と関わるな。というか話しかけるな。」
「は、はいデス。」
「それと手を出せ」
文之の指示通り、カーラは手を出す。
するとチリンッと球体のようなモノが手の平に落ちる。
「周りに誰もいない一人の時にコレを鳴らせ。俺を呼ぶことを想像して鳴らせば来るから。」
「おおぉーー!すごいデス!」
「じゃあ、教室に戻るぞ。」
文之はカーラを担ぐ。
「ぬおぉ!?モット、人間らしい担ぎ方を所望デス!?」
「知らん」
そう言って、今日で何度目になるか分からない教室と屋上との行き来をする。
教室に着いた。
そして、黒板には......『三限目、補習!!』と書かれていた。
適当にカーラを下ろす。
「エ?教室?さっき屋上デス?.......NINJA!NINJA、TUEEEE!!!!」
「うっせ、黙れ。」
「ぐふッ!?一撃がぁぁ......」
カーラの頭を叩き、黙らせる。そして......
「(邪魔されるものも何も無い。さあ......)」
席と着く。
「(ねよ)」
そして、今日四度目の睡眠に入るのだった。
__________
「えへ......えへへ......」
「どうしたの?カーラちゃん。何かいい事あった?」
「ゆかゆか〜〜!」
宮山 咲弥の机に集まる 四田 結佳とカーラ。
なんだか、三限目を越えてから嬉しそうな顔をするカーラに『ゆかゆか』こと 四田 結佳が聞く。
「なんというかーー......秘密の......ナンデモ無いデス!!」
「ええー。そんなぁー。そういえば、その鈴どうしたの?ヘアゴム付けてブレスレットにしてるーー」
「えへへ......」
「もしかして......彼氏出来た?」
周辺のクラスメイトとが一斉にゆかゆかとカーラの会話に耳を向ける。
「ソンナ事無い〜デース!」
「ええーあやしー!」
ガタッと音を立て、クラスメイト、数人が椅子から転げ落ちる。
「アンタら......よそでやってくれない?」
その光景を恋愛小説を読みつつ、見ていた『みやや』こと 宮山 咲弥は二人にそう言うのだった。