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第二話


「コイツはココで殺しておかないといけない人間だ......死ね!!」


名川(ながわ)岡久(おかひさ) の忠告を聞かず桑島(くわじま)の頭を潰す為に力を入れ掛けた瞬間!!


ブチリと糸が切れたかのように手から桑島が離れ、名川(ながわ)はまるで体の操縦が聞かなくなったかのように頭から仰向けに倒れる。



ソレに背を向けた文之(ふみゆき)は自分の席へと歩いていく。手首をグキグキと鳴らしながら......


文之(ふみゆき)の席は左前の一番角の席。バックを掛け、座る。そして、なにかの印を手で組んで顔を伏せて、寝る体勢に入る。


「(頭おかしくなってるようだ。少し寝れば直るだろう。)」


そう考えた後、眠りに着く。


そして、教室で喧嘩が発生した状態で一人、教室で寝る文之(ふみゆき)に違和感を抱いたクラスメイトは誰ひとり、いなかった。





__________





トントンと文之(ふみゆき)の肩を叩く。


「んぁ......」


しかし、まだ夢の中。


肩を叩く者は、その力を強める。


「さあ、起きるのデース!ジャパニーズソウルを持つ者ヨー!!起きたまえデース!」


「っ!?」


文之(ふみゆき)の目が開く。その目に映ったモノは煌びやかに日光を反射する黄金の髪。


顔を上げると絹のようにキメ細やかで真っ白な肌。蒼いサファイアのような瞳があった。


この特徴を持っている者はこの学校に一人しか居ない。イギリスから留学生のカーラ=ノーラ=エイマーズだ。


しかし、それを文之(ふみゆき)は......


「えーっと.....レーラ=ローラ=ユイマールさん?」


存じ上げていなかった。合ってるのは伸ばし棒とイとラだけである。


「私はカーラ=ノーラ=エイマーズなのデース!お前の正体は見切ったァーーデース!!にんじあーー」


そうカーラが言いかけた瞬間。教室が煙に覆われる!


文之(ふみゆき)は瞬時にカーラの口を塞ぎ、カーラを抱え、カーラごと教室から消え去る。



そして、カーラと文之(ふみゆき)は瞬間て金を学校の屋上へと駆け登る。


「お前は何を知っている?」


クナイを首元に突き付ける。


「ほほう......!やはり、確定デース!NINJA!本物NINJAデス!」

「情報源はなんだ?答えろ。」

「我が〜解放されし〜〜!神眼デース!」

「冗談は口だけにしろ。花火されたいか?」


そう言って、文之(ふみゆき)の手にボフンと花火玉が現れる。


「ふっ!我が力をとくとミヨ〜〜!」


すると突然、彼女の右眼が蒼から黄金色に変わり、オーラを帯びる。

そして、文之(ふみゆき)を一秒間、直視する。


「名前、 四之宮 文之(しのみや ふみゆき)。異能、超裁縫。職業、忍者。誕生日6月16日。現在の歳、17歳と119日7時間53分44秒。

両親が死亡しており、祖母にお世話になっていたが高校生活と共に一人暮らしを始めた。最近の趣味は本を読む事。

両親が忍者であったため、技を仕込まれーー」

「気持ち悪いわっ!」


そう言って、花火玉をカーラの頬に押し付ける。


「ふぐっ!?まっふぇ!」

「お前の力はとても信じ難いが分かった。さあ、お前の目的はなんだ?」


押し付けた花火玉を少し、引く。


「カーラにニンジュツを教えるデス!そしたら、この事は黙ってあげるデース!」

「めんどっ。さっさと記憶消そ」


花火玉が巻物へと変わる。


「チョット待つデース!?たとえ、我が記憶が消えトウトモーー。第二、第三の刺客が来るデス!」

「誰だソイツ。」

「ゆかゆかとみややデス!」

「殺るか」

「ゆかゆかぁー!!みややー!!」

「お前ちょっと黙れ。」


カーラを手刀で気絶させ、巻物をカーラの頭に押し付ける。するとボンッと巻物は消え去った。


「記憶操作、オッケー。」


カーラを担いで、屋上にフェンスに登り......姿を消した。


そして、現れるのは教室。教室にいた皆は椅子や机やらに寄っかかって寝ていたり、地面に倒れて寝ている。黒板には『一限目、補習!』と書かれていた。


文之(ふみゆき)はカーラを適当に教壇に座らせて、というかもう適当に置いた。


「ゆかゆか......みやや......宮山(みややま)と....ゆか......四田(よつだ)か」



宮山 咲弥(みややま さくや)

茶髪の眼鏡っ娘で教室では小説などをずっと見ている印象。優等生。カーラと仲良し。というか周りにやってくる。


四田 結佳(よつだ ゆか)

陸上部。ショートヘアの黒髪で低身長。残念ながらという程、胸が無い。結構、部活で活躍している。カーラと仲良しでよく話す。



文之(ふみゆき)は適当に寝ている二人のそれぞれの頭に巻物を押し付けて、記憶を弄る。


「これで終わりか。」


そして、文之(ふみゆき)は自分の席に着いて顔を伏せて寝るのであった。


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