第九十二話 「声」
ーーーーヒカル達は一旦作業を止め、エルフ達から離れ木陰へ移動した…そこで義経はヒカルに尋ねた。
「意識の中で助けてという〝声〟を聞いた事があるかい?」
「声?」
その問いかけにヒカルは意識を失った時、何度か聞いた事があると答えながら…いつの間にか習得していた光属性のスキルもその声がキッカケで手に入れたものだと初めて理解した。
義経はヒカルに自身の過去の話を聞かせ、再度義経は何度も声の主の事をヒカルに忠告し…ヒカルはその忠告を受け入れた。
その夜エルフの里でヒカルは義経と地球に居た時の話をしながら朝方まで酒を酌み交わした…そして次の日義経は更なる迷異人を探しにまた旅立って行った。
「しかしあの源義経がこっちの世界に来ていたとはなぁ… 恐るべし異世界!」
「ヒカル…大丈夫? アタシ何ダカ 不安……」
「ん? 不安? 大丈夫だよヒロコ ちょっと呑みすぎて二日酔いだけどね ハハハッ」
「ソッ、ソウイウ事ジャ……」
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———— その夜…ヒカルはまたも夢で声を聞く……
「ヒ…ル………い…う……え…」
ん?何だ? 聞き取れない…何?
「ヒカ…せ…れ……うに…え…」
何何何ッ!!? マジ聞き取れませーん!!!
「ヒカルよ 精霊王に会えッ!!」
ハッ!!…夢ッ? 精霊王…に会え……か……。
変な夢だったなぁ〜…でもまぁ精霊王か…
せっかく精霊界に来たんだし挨拶ぐらいはしとかなきゃな…今後のハーレムライフの為にッ!!
「よし! ヒロコぉぉ!!」
タッタッタッタッ… ガチャッ!!
「ドウシタ! ヒカル大丈夫カッ!?」
「うわぁビックリした! まだ心配してたのか?」
「イヤ…ウン……」
「まぁいいや これから精霊王に挨拶行くぞ!」
「ナンデマタ?」
「何でって俺がこれからこの精霊界で婚活するからお気になさらないで下さいって挨拶しとくんだよ! 一応ここの王様だろ?」
「根…回シ……カ?」
「イヤな言い方するなぁ… でもそんなとこだ!」
「居場所ハ 知ッテイルノカ?」
「知らないよ… だからさっそくエルフ達に精霊王様の事を尋ねてみよう! 行くぞヒロコ!!」
あの声は一体……何者なのかッ!!?ーー




