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魔王転生〜異世界に蘇りし魔王信長〜  作者: チェック
第1章 〜信長魔界編〜
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第七話 「魔王の眷属」

 

  デーモニア伯爵を籠絡した数日後、信長はデーモニアから聞いた情報のひとつとしてこの魔界の現統治者達の存在を知る…


 話を聞いた信長はすぐにその統治者に会いたいと言ったが、デーモニアにかなりの勢いで止められた。


 しかしいくら信長でも得体の知れない実力者に単身乗り込むつもりは無く、まずはその道中にでも実力のある家臣を見つける事にしていた。



「さて、旅立つか」


「信長殿道中お気をつけて」


「うむ デーモニアよ良き報せを楽しみにしておけ」


「あんたから預かった商品はしっかりと値崩れしないように売るからね」


「頼んだぞアルベルコ」



 名残惜しそうに信長を見送るデーモニア伯爵とアルベルコ…この数日で完全に信長の魅力の虜になっていたのは言うまでもない。




 ◇◇◇◇◇◇



  デーモニアの話によるとどうやら魔界は四代領に分かれているらしく、デーモニアの領土は魔界西方領土に位置するとの事…それぞれに方領主なる超高位魔族が治めていて西方領土の超高位魔族は比較的穏和な魔族だそうなので信長は近いし挨拶がてら訪問する事にしたーー



 ◇◇◇◇◇◇



  信長がデーモニア領を出てから二日が過ぎた頃、信長は魔界西方領土近くの森を歩いていた。


「オーラを消して歩くと確かに魔物や魔獣に出くわしたが、やはり大した奴はおらぬな」



 ボソリと信長が呟いているとガサッガサッ……と木々が揺れた。



「ん?…ほうデカイな」



 信長の目の前に狼の様な姿をした巨大な魔物が現れた、すかず信長は相手を鑑定した。



「ステータスオープン」

  ・

  ・

  ・

 名前:???♂

 種族:幻獣 フェンリル

 レベル2469

 HP10943610/14000000

 MP17365180/18962000

 称号:???

 スキル:???



「なんと!!!」




 信長は異世界に来て初めて2000超えのレベルを持つ者を目にし高揚した。




「高貴な姿をしたそなたよ言葉は分かるか?」


 信長は嬉しさのあまりフェンリルと会話を始めた。


「……」


「分からぬか…」




「……汝は…何…者ぞ」


「!!! ハハハッお主喋れるのか」


「問いに答えよ…主の内に秘めたる…邪悪なオーラを我が嗅ぎ分けれぬと思ったか」


「ふふふっ素晴らしい 儂は信長…織田信長じゃ」

「主…名は何と申す?」


「……我に名は無い」


「名が無いとな?それは不便じゃ」

「よしっ儂が名付けてやろう」


「何? ワァーハハハハハッ」

「信長よ我に名を与えるとな 笑わせおる」


「なんじゃ付けてはならんのか?」


「付けても良いがお主力尽きて死ぬ事になるぞ」


「何!?どういう事じゃ」


「知らぬのか…名の無い魔物や魔獣に名をつけるとな、その名付けた者は魔力を吸われるのじゃ」


「なんだと?」


「勿論魔力を吸われ、もし名付けた者が生きておれば名を受けた者は名付けた者の眷属となるのだ」


「……なるほど そんな事か 構わぬ」


「…面白い男じゃ まぁ確かに主の内に秘めたるオーラなら我を眷属にするのも可能かも知れんのぉ」

「よかろう我に見事名を与えてみせよ」


「では名付けてやる… そうだな今日からお主は…」


「オワリじゃ」


「オワリ?とはなんだ?」


「儂が前世で治めておった尾張という国の名じゃ」


「国…」


「そうじゃ儂の愛おしい国の名を授ける!」


「そうか… ふふふっ良かろう…今日から我はオワリと名乗ろうぞ」




 フェンリルがオワリの名を受け入れた瞬間凄まじい勢いで信長の魔力が抜け出ていきオワリへと流れ込んだ。



「オォ……これ程とは素晴らしい…我の力がみなぎる……信長よお主を今より我の主人と認めよう」




「ぬぉ…中々……持っていきおったのぉ…オワリよ」

「どれどれ……ステータスオープン」

  ・

  ・

  ・

 名前:オワリ♂

 種族:幻獣 フェンリル

 レベル2800

 HP10943610/19600000

 MP17365180/20962000

 称号:魔王信長の眷属

 スキル:???


「儂の眷属になったのか レベルまで上がっておる」




 こうして信長に初めての眷属(仲間)が出来たーー

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