第五十三話 「アラクネーとヒカル」
レイヴィンが見つけた隠れダンジョンの
地下通路をヒカル達は進んでいた…
ヒカルはまずはスライムやゴブリンを倒して
徐々に各々レベルを上げてからアラクネーと
万が一遭遇しても何とかなるレベルまで
経験値を積もうと目算しながら進んでいると
地下通路に入って5分も経たないうちに…
上半身が女性で下半身が蜘蛛のモンスター!
…アラクネーが現れた!!!
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名前:なし ♀
種族:幻獣 アラクネー
レベル1905
HP11500020/11690000
MP11000000/11200000
称号:暴食の蜘蛛 毒蜘蛛
スキル:
●糸操作(Lv310)
●毒魔法(Lv204)
●変幻(Lv100)
●速度上昇(Lv370)
●防御力上昇(Lv250)
●状態異常軽減(Lv689)
「ウッソォォォン!!」
ヒカルは心の声を声に出して叫んだのだった。
「リヨン! ヒカルくん! 気をつけろコイツはヤバい奴だ!」
レイヴィンさん…僕分かってました…
むしろ入る前から知ってました!
「レイヴィン! ヒカルくん! 一旦引くわよ!!」
「ぐわぁッ!!」
リヨンがヒカル達に退却の声掛けをした瞬間、ヒカルはアラクネーの糸に巻き付かれてしまった!
「ヒカルくん!!!」
「リヨン援護しろ!!!」
レイヴィンが剣でアラクネーに挑むがアラクネーは防御力を上昇させ続け、普通の剣技では歯が立たなかった……。
「クソッ!! 何て硬さだ!!!」
「…ヌウォォォォッ!! 火炎玉!!!」
ヒカルは糸の内側から火魔法の火炎玉を撃ち、糸から脱出した。
「はぁ…はぁ…しっ、死ぬかと思った…」
「ヒカルくん! 大丈夫?!」
「…ホォ! ヤルジャナイ…人間」
「!? この魔物喋るのか!」レイヴィンは驚いた
「レイヴィン! 油断しないで!!」リヨンは警戒を促す
「…俺はヒカルっていうんだ、あんた名前は?」
「アタシニ 名前ナンテ 無イワ…」
「そうか…俺達はあんたと争うつもりは無いんだ」
「……」
「この先の精霊界に用があるんだが、この地下通路からじゃなきゃ行けないみたいなんだ… だから俺達を通してくれないか?」
「アンタ イイ男ダネェ… 何カ魅力ヲ感ジルワ」
「みっ、魅力なんてないさ」
「アタシハコレデモ 人ヲ見ル目ハ アル方ダヨ?」
「あっ、そう… ありがとう…」
「…決メタ! アタシハアンタト 契リヲ交ワスワ」
「えっ!!!?」
「アタシヲ 娶リナ!!」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?
無理無理無理無理ッ!!
確かに上半身は〝ボン・キュッ〟だけど
下半身が〝ボォォォォン〟過ぎますからぁぁ!!!
「コイツは凄いな ヒカルくん! …とりあえず名前でも付けて、眷属にでもしてから後々妻に迎えるかどうか考えてみては?」
レイヴィンさん!! なっ、なんて事を!!!
アンタ半分面白がってやしませんかぁぁ!!!?
「ウムッ アタシハ ソレデモ 構ワナイワ」
「ウゥ…」
このままじゃ いつまで経ってもエルフ美女達との
チョメチョメライフが迎えられないし…
うーん… しょうがない…
「…じゃあ 妻にはしないが眷属なら…」
「フフフッ ジャア名前ヲ オクレ」
「名前… 名前かぁ…」
「ドウシタ? 早ク 名前ヲ オクレ」
「うーん… じゃ、じゃあ… 煕子で」
「ヒロコ? ウムッ…」
しまったぁぁぁぁぁぁ!!!
ついフラれた彼女の名前がぁぁぁ!
はっ、恥ずかしいぃぃぃぃ!
引きずってる感が 恥ずかしいぃぃぃ!!!
「良キ名ダワ! アタシハ今カラ ヒロコ!!」
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名前:ヒロコ♀
種族:幻獣 アラクネー
レベル2055
HP11500020/12700000
MP11000000/13500000
称号:暴食の蜘蛛 毒蜘蛛 ヒカルの眷属
スキル:
●糸操作(Lv310)
●毒魔法(Lv204)
●変幻(Lv100)
●速度上昇(Lv370)
●防御力上昇(Lv250)
●状態異常軽減(Lv689)
「ウッ! 力が抜け…る……」
眷属契約を行うと魔力を契約相手に渡さなければならない為、ヒカルは魔力が尽きてしまい気を失ってしまったーー




