第四十一話 「パーティ編成」
クァナグラ帝国を暗躍する魔族は
次第に勢力を広げ遂にはグランプァーザ王国の
貴族達にもコンタクトを取り出した。
この由々しき事態を耳にした国王は
遂に帝国の王と会談に踏み切る!
互いに話し合った結果大々的に両国の
冒険者ギルドへS級依頼を出した……
緊急 S級 クエスト
〝グランプァーザ並びにクァナグラの魔族殲滅〟
グランプァーザ王国 〜クラウン荒野地下〜
信長は人間界での潜伏活動の為
グランプァーザ王国の中でも
比較的住民の少ない土地を探した…
それがクラウン荒野だ!
この荒野の地下に自身の創造創作スキルで
信長は潜伏拠点を構えていた。
「ハハハッ魔王よ 読み通りスゥビルコップス達の討伐依頼が出たぞ」
「うむっ この討伐を完遂すれば、お主も晴れてSランク冒険者じゃ」
「中々冒険者稼業も板に付いてきたところだ 見事完遂してみせよう」
「だがスゥビルコップスも腐っても魔界の実力者…中々の策士とも聞く 儂が力でねじ伏せれば簡単なのだがな…」
「ふふふっ 舐めるなよ魔王 私は古代魔族!」
「強大な古代魔法も使えるから心配いらん」
「古代魔法?」
「ん?何を驚いとる? 魔王も使えるではないか」
「儂がか?」
「なんだ?本当に知らないのか?」
「属性魔法の事だ!」
《 儂のスキル闇属性の事か… あれが古代魔法だとは… そういえば確かに他の魔族や人間を鑑定した時、表示されるのは〝属性〟ではなく〝魔法〟と明記してあった… 》
「まぁ 古代魔法の事はまた今度にして、討伐の件だが今すぐ受けに行くぞ?」
「あぁ そうしてくれ… だがその前に確認させてくれ…キリは隠蔽スキルを持っているのか?」
「あぁ持っているぞ しかもレベルは800だ、あと200上がれば〝レベル極〟なんだがここまで上がると中々上がらなくてな」
「…成る程 わかったそれなら大丈夫だろう」
「ん?よく分からんが、では〝幻影のキリ〟行って参る!」
「ゆくぞランマル!!」
《 もし儂の他にも転生などした者がこの世界に来ているとしたらキリの正体がバレてしまう恐れもある… まぁ思い過ごしであれば良いのだが… 》
◇◇◇◇◇◇
ーーーグランプァーザ王国 〜王都冒険者ギルド前〜
王国中から名だたる冒険者達がギルド前に集結、もちろんその中にキリもいた。
「私は王都冒険者ギルドマスター〝クグナイ〟これから君達に緊急クエストの説明をする!」
ギルマスの話すクエスト内容をまとめるとこうだ…
●最大六人でパーティを組む事。
●S級対象ボスまたは幹部クラスの魔族を相手するパーティバランスをSランク2名〜3名またAランク3名〜4名にする事。
●その他の魔族を相手するパーティバランスをAランク2名〜3名またBランク及びCランク3名〜4名にする事。
●街には結界魔法が使える冒険者が討伐組とは別パーティを組み常時結界を張る事。
●今回のクエストは特例処置としてグランプァーザとクァナグラの両領土の通行及び入国可能とする。
●報酬は全ての参加者で分配する事。
《 ふむっ 人間達は 魔族に対する情報が少な過ぎるようだな… かなり雑な内容だ… 》
「ん?スッゲェ! 今売り出し中のアンデッドハンター〝幻影のキリ〟だぜ 見ろよあのフルプレート」
「おいっ ヒカル見てみろよ」
「ガイルあんまり はしゃぐなよ」
「いや、フルプレートだぜ? 」
「まったく…」
《っと言いつつ、こっそり鑑定!》
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名前:幻影のキリ♂
種族:人間
職業:冒険者(ランクA)
レベル550
HP7400/8000
MP6890/7000
称号:アンデッドハンター グリフォン使役者
スキル:剣術(Lv145) 乗馬(Lv95)
状態異常軽減(Lv160)通常攻撃軽減(Lv108)
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《 高ランク冒険者は流石レベルも高いなぁ… 》
「よしッヒカル あのカッコイイ〝幻影のキリ〟をパーティに誘おうぜ」
「えっ?う、うん」
ヒカル達はキリに話しかけた。
「あのぉ〜 幻影のキリさん…」
「ん?なんだね?」
「良かったら我らとパーティを組んでもらえないだろうか?」
「君達と? うーん…」
キリは正直誰と組もうが構わなかった、今集まっている人間の中にスゥビルコップスを討てる実力者は居そうになかったからだ。
「いいだろう、但し私は魔族ボスを討伐するつもりだが君達は構わないのかな?」
「えっ?でも俺らCランクの冒険者なので雑魚魔族担当みたいなパーティになるんじゃ?」
「あの説明は、簡易的なパーティバランスを考えての事だろう 各地から猛者揃いの冒険者が来ているのだ ギルド側からしたら冒険者同士が揉めない様に配慮したに過ぎないさ …別に雑魚相手にするパーティがボス魔族を討伐してはいけないという事は言われていないしな」
「確かにパーティ編成案と通行許可、そして報酬分配についてしか語られていなかった」
「えっ?そうなのヒカル?」
「ガイル…君は何も聞いてないんだね…」
「まぁ 良い… 討伐は明日からだ 他に知り合いも居ないし君達と組もう だが君達は三人だ…Aランクの冒険者があと二人必要だな」
「…では我々が入りましょうか?」
ヒカル達の背後から二人の冒険者が
話しかけてきたーー




