第百四十四話 「幻魔大軍」
ーーー信長達が神級魔宮に潜って1ヶ月後のある日……
暗雲立ち込める空に雷鳴が轟く深夜、大粒の雨が降り注ぐ中…それは突如現れた————ッ。
ガシャッガシャッと足並み揃う大軍の足音に水の弾く音が混ざり、不気味に聞こえてくるそれを最初に目にしたのは……とある村人。彼は異形な大軍の列を目の当たりにし、ただ呆然と立ち尽くすのみだった。その異形な大軍の数はおよそ1万ッ!何処からともなく現れた悪しき軍勢の列は大雨の中まるで巨大な大蛇の様にも見え、ドス黒い瘴気を漂わせながら真っ赤に光る眼球がより不気味に感じさせていた。
大軍はクラウン荒野にて何百という隊列を成し並び出した…すると暗雲の空よりゆっくりと現れたのは絶望王エンジ・デスペアー!彼は隊列の前に降り立った。
「暗黒世界より集まりし者共よ…聞けッ————」
落雷の閃光がエンジ・デスペアーを不気味に見せ、彼は幻魔の大軍に語り始めた。
「この世界の者共に我らの恐怖を教え…惨殺せよ」
エンジ・デスペアーは暗黒騎士や暗黒魔導師達を各界に約1400人ずつ転移させると…〝七界同時攻撃〟を仕掛けた!
しかしッ 戦の天才織田信長はそれを先読みし、各界には既にパワーアップをした王達とパワーアップした兵達が待ち構えていた!
信長は神級魔宮の奥地で手に入れた〝秘湯 神の湯〟を自身のアイテムボックスへ大量に収納し、各戦力兵達へ与えパワーアップさせていたのだ———。
獣人界にはヴァナルヘイムが1500の超獣兵団と…
仙人界にはテンジュウが1650の超仙兵隊と…
魔界にはキリが1550の超魔王軍と…
人間界にはタケルがルルイエと共に1800の超人兵士達と…
精霊界にはエスターニャと1900の超精霊団と…
幻獣界にはファクーリアスと1450の怪獣軍団と…
そして元天界で現在、七界中枢国として機能し出したここにはリフィーシャとラブド、義経と遮那王隊15名の他に信長の眷属達と悪魔王子のナジメド・ハイヤーが少数精鋭で待ち構えていた!
そんな中…信長はというと……
ーーーーー 人間界 〜 クラウン荒野 〜
「よぉ エンジスタァ…いや今はエンジ・デスペアーか ようやく一対一になれたな」
「貴様は…信長…… 何故ここに?」
「お主の策は読ませてもらったのでな 連れてきた軍勢にはそれなりに皆が対応しとるはずじゃ」
「対応だと? 悪足掻きの間違いだろう」
「ハッハッハッ そうかもしれんが足掻かせてもらうわ」
「それで? 貴様は何をしにここへ?」
「ふんッ 儂はお主に一騎討ちを申し込みに来た」
「一騎討ちだと? 貴様だけで我をどうにか出来るとでも?」
「儂では不服か? エンジ・デスペアーよ」
「まぁ 世界が滅びるまでの暇潰し位にはなるか」
「暇潰しのぉ〜 …ではまず本気になってもらおうか」
それぞれの戦が今開幕ッ!!!果たして信長達は世界をエンジ・デスペアーの手から救えるのかッーー




