第百二十四話 「教皇セイント」
今…グランプァーザ王都を襲った物体はゆっくりとクラウン荒野上空を浮遊。王都ではまるで人々の恐怖を糧にしているかの様な大量虐殺を行うも、まだ足りないのか…近隣の村をも次々と襲った————。
物体は血を啜り、人々が恐怖する感情を物体自身が欲しているかのように感じる。その物体はエンジスタァなのか…… はたまた光秀なのか……。
「義経様ッ! アレをッ!!」
「あれが王都を襲った…物体?」
義経達はクァナグラ帝国から急ぎ馬を走らせクラウン荒野に到着していた。義経は少し離れた場所から鑑定スキルで物体を覗く…
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名前:デスペアー
種族:暗黒禁呪融合体
レベル????
HP?????/?????
MP?????/?????
称号:????
●飛行移動(???)
●?????(???)
●?????(???)
●?????(???)
ユニークスキル:
●生命吸収
●魔力吸収
●????
●????
「デスペアー…暗黒禁呪融合体……やはりエンジスタァか?しかし鑑定スキル極みでも見れないとは…」
「なぁ義経様…アレが義経様の言っていた敵…か?」
「あぁ」
「あんなバケモノとどうやって戦えっていうんだよ」
「………とりあえず何らかの策を練らねば」
すると〝ゴォォォォンッッ…〟と音を出し
デスペアーは勢いよく移動を開始した…
「オイッ 動き出したぞッ!」
「…方角的に聖都に向かっているのか!?」
「くっ…次は聖都を攻めに行く気かッ!!!」
「ぬっ…追いつけないッ! なんて飛行スピードじゃ」
◇◇◇◇◇◇
ーーーー人間界 三大都市 〜 聖都リリウス 〜
聖都リリウスへ向かった謎の物体デスペアーは聖都民達をも蹂躙…惨殺してゆく。
グサリッ… 「ぐぎゃあぁぁぁッ!」 グサリッ…
グサリッ… 「ぐわああぁぁぁッ!」 グサリッ…
「なんなんだこれはッ… 世界の終わりなのかッ!?」
「ぎゃああぁぁぁッ 助けてくれぇぇぇッ」グサリッ…
グランプァーザ王国を半壊滅させたデスペアーは瞬く間に聖都リリウスを地獄へと変えたのだった————。
「神よォォォッ! 助けたまえぇぇぇッ」グサリッ…
絶望に打ちひしがれる人々は神に祈る者や命乞いをする者
様々居たが、立ち向かう民は誰一人として居なかった…
それ程の恐怖と絶望をデスペアーは人々へ与えていった。
ただひとりの少年を除いては……
彼の名前は〝セイント・ホールディンス〟…
まだ12歳でありながらリリウスの新教皇であった。
彼はラブドと同じ特殊混合種…
人間と天翼族の間に産まれた〝天人族〟なのである。
彼は産まれながらに天賦の才に恵まれており
回復系においてはこの歳で既に極みに達していた!
「聖属性…最超位回復魔法 〝死回復〟ッ」
彼が唱えた聖属性とは人の身では到底到達出来ない神系ユニークスキルのひとつ。その最超位回復魔法の死回復は死亡した者を生き返らせる反則的スキルである。この聖属性は光魔法と聖魔法と水魔法と風魔法の4つを極め、尚且つ神加護を二つ以上持っている者が初めて獲得出来るスキルのはず…しかし12歳の彼はこれを産まれながらにユニークスキルとして授かっていたのであった。
聖都中の広範囲に渡り人々は復活し歓喜に沸いたーー




