第十一話 「信長の拳」
魔力を解放した信長は、自分のスキルを確認…
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スキル:闇属性(極)言語翻訳(極)
アイテムボックス(極)創造創作(極)
鑑定スキル(Lv90)
魔力操作(Lv16)眷属契約(極)
身体強化(Lv25)速度上昇(Lv24)
「ふむ 四つ程増えておるな… どうやら体験したスキル等を勝手に覚えていくようじゃな」
「今攻撃系のスキルはこの闇属性(極)ぐらいか」
そう言うと信長は闇属性(極)を選択…すると二つの魔法が表示された。
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闇属性(極)
●ブラックホール ●アンデット作成
「…… どちらも今は使えぬな」
この勝負はタイマン勝負…シャドゥベルクの漢気に答える信長はどちらの技も選ばなかった。
「仕方あるまい 拳で返すかのぉ」
身体強化や速度上昇のスキルも使えたが敢えて自分自身の戦闘力を確認する為にも、信長はスキル無しの生身でぶつかる事にした。
「!? スキルを使わず我に挑むか 誠に面白い奴だな信長ぁぁぁ」
シャドゥベルクもまた信長の攻撃を
堂々と受けて止めてやるという気概をみせ
信長の拳を受けてみせたーーー
「……ドゥ………ク」
「うっ… ウゥ……」
「…シャ……ルク…」
シャドゥベルクは遠い意識の中に声が聞こえた。
「………ベルク」
「アゥ……ウゥ……のっ、信長ァ…か?」
「目覚めよ シャドゥベルク」
目を覚ましたシャドゥベルクの目に信長の覗き込む顔が見えた。
「シャドゥベルクよ 儂のものと成れ」
シャドゥベルクを覗き込みながら満面の笑みで語りかけた信長にシャドゥベルクは……
「ふん貴様と居たら 退屈しなさそうだな」
と笑い返した。
「ところで我はどこまで耐えれた?」
「ん?四発じゃ 儂の本気の拳を四発じゃ 誇れ」
信長がそう言うと二人して豪快に笑った。
「わっはははははははッ」
……こうして信長は魔界西方領土の新たな支配者となり、シャドゥベルクは信長の忠実なる臣下となったのだった。
そして…この話は瞬く間に魔界全域に広がり魔界の他領土の領主達の耳にも入ったーー