第一話 「神と異世界の魔王」
天正10年6月2日 本能寺にて織田信長 死没…
——————————のはずだった。
しかし目の前には何処までも続く真っ白な世界…
まさに静寂の無の世界…
「ここは……何処じゃ…」
目が覚めた信長が困惑していたまさにその時
光に包まれた人影が現れこう語りかけてきた。
「我は神ゼリウリス… 其方の世界とは異なる世界の神である」
信長は状況が掴めずにゼリウリスの言葉に耳を傾けた。
「汝を我の世界へ魔王として転生させる事にした」
「……」
「今世界を壊さんとする者が復活しようとしている」
「汝の力で見事世界をまとめ上げ救ってもらいたい」
「……おい神とやら」
信長はゼリウリスを睨めつけこう言った。
「儂を魔王として転生? この信長をか…」
不満そうな信長に対しゼリウリスは信長へいくつかの転生特典を提示、それはまさに破格のチート特典だった。
ーー長々と特典の説明を聞いた信長はゼリウリスに…
「後悔せぬ事だな」
と語り不敵な笑みを浮かべる……
「ふふっ期待しておるぞ信長よ」
と答えるゼリウリスは信長の転生をはじめた。
ーー転生の間際に信長はボソリと呟く…
「何の因果か また戦か」
とまたも不敵な笑みを浮かべ転生したーーー