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眠り姫は異世界を謳歌する  作者: 狂った機械仕掛け
4/6

第4話  ぼくのチート性能は前世から

ステータスが細かいのです。

だれが話しているのかわかりずらいかもなのです。

 翌日、いつものようにメイドさんに起こされる。


「おはようございます、イブ様」

「ん、おはよう」


 その後いつものように顔を洗い、歯を磨き、着せ替え人形にされる。今日は動きやすいドレスって感じの服装で、腰まである銀髪をツインテールにされた。一見すると魔法少女っぽい感じがする。

 そういえばオネエはどこに行ったんだろうか。


「そういえばオネエはどこ行ったか知ってる?」

「マルス様はイブ様がお目覚めになる前にグラム様のところに行っております」

「うん、わかった。ありがとう」

「かしこまりました。では私たちは失礼します」


 メイドさんたちと入れ替わりにオネエが入って来た。見た感じ朝シャンでもしてきたのかな?


「おはよう、イブ。ぐっすり眠れたかしら?」

「まあまあだね」

「あら、そう」

「ところで朝食までぼくは書庫にいるけど、オネエはどうする?」

「そうね、私もイブについてくわ」

「ん、おけ」


 書庫に入るとユリ兄が真剣な顔で本を読んでいた。そして居眠りをしているアル兄。もしかして昨日の夜からここで本を読んでいたのだろうか?

 

「おはよう、ユリ兄」

「ユリウスお兄様、おはようございます」

「ん?ああ、おはようイブ、マルス君。二人ともどうしたんだい?」

「私はイブの付き添いで」

「ぼくは調べものかな。それよりユリ兄徹夜してたんじゃないの?」

「いや、僕もさっき来たばっかりだよ」

「でも、アル兄がそこで寝てるし」

「・・・それよりもイブは何を調べに来たんだい?」


 ユリ兄が話を逸らしてきた。まあいつも早く寝るようにってぼくに言ってくるからね。


「えっと、ステータスについてのことだよ。あと魔力漏出についてもかな」

「そうか、魔力漏出についてならこの本が一番詳しく書いてあると思うよ」


 そう言って近くの本棚から一冊取り、ぼくに手渡してきた。


「ユリ兄ありがとう」

「よかった」

「それとユリ兄は少し寝たほうがいいよ」

「ははは、そうするよ」


 ユリ兄はアル兄を起こした後、部屋に戻っていった。まだアル兄は寝ぼけているようだっだけど。あ、本置きっぱなしだ。やっぱりユリ兄も疲れてるんだな。


「さてと、あと魔力漏出についての本だけど。・・・丁度ユリ兄が読んでたこの本がそうだね」

「魔力漏出?」

「あ~えっとね・・・」


 オネエにぼくの呪いのことやユニークスキルについて話した。あとでユリ兄とアル兄にも話しておかないと、また徹夜しそうだしね。


「そう・・・今は大丈夫なのよね」

「うん、一応ね」

「なら今のうちに解決策を見つけないといけないわね。何が起こるかわからないもの」

「そうだね。ところでオネエはステータスもらったの?」

「父様が食事会の日に渡すって言ってたわよ」

「そうか~楽しみだね」

「ええ」

「さてと、ぼくは本読んでるけどオネエはどうする?」

「そうね~適当に魔法書でも読んでようかしら」

「ん、わかった」


 さてと、オネエは読む本を探しに行ったし、ぼくはユリ兄が読んでいた魔力漏出の本から読み始めるとしよう。

 ・・・しばらくして、朝食の時間になりメイドさんが呼びに来た。一応二冊とも簡単に目を通してわかったことは、魔力漏出は父様が説明した通りだったことに加えて、漏れ出た魔力はすぐに霧散してしまうため操作も還元もできないらしい。

 ステータスの方はステータスのレベルは成人前の経験値も加算されること。経験値は魔物を倒したり、訓練で手に入るらしい。なんかゲームっぽさが増した気がする。

 あとレベルが追加されるときにいろんなボーナスがあるらしいが、人それぞれらしく詳しく書いてなかったけど職業ボーナスは全員共通らしい。戦士なら剣術のレベルが上がるとか魔法使いならMPが増えるとかみたいだ。

 でも職業ボーナスは偏りがあってしかもデメリットもあるみたいだ。たとえば戦士は剣術のレベルが上がったが魔法がほとんど使えなくなったりと言ったことがあるみたいだ。

 てか剣術ってレベル制なのか魔法は初級とかなのに、この辺も今度調べてみよう。


 朝食後はいつものように過ごし、午後になった。ぼくはグラムさんのところに行くとすでに訓練を始めているユリ兄たちの声が聞こえてくる。そしてグラムさんがぼくを見つけると

 


「おお!イブ様お待ちしてました!」

「今日からよろしくお願いします、グラムさん」

「お任せください!では早速ですが模擬戦からやりますか」

「え?」


 普通走り込みとか素振りじゃないの?前世にいた剣道部の友達がつらいって嘆いてたのに、名前も顔も思い出せないけど。


「はっはっはっ、まずはイブ様がどのくらい動けるかによってトレーニングの内容も変わるのですよ。それに走るにしてもユリウスやアルベルトと一緒にさせた方が競争意識が芽生えるので、まずは模擬戦からやります」

「わかりました」


 なんかグラムさん独自の考えっぽいな~。まあぼくもそっちの方が楽しいからいいんだけどね。前世で模擬刀買って見よう見まねの剣術してたし。中二チックな感じの。


「ではこの剣を使ってください」

「はい」


 渡されたのは両刃の木剣で少し重い、でも普通に振り回せるから前世の時のように動けると思う。・・・そういえば前世は結構無理した動きをしてた気がする。


「さて、準備ができたらかかって来てください」

「わかりました。では行きます!」


 ぼくは剣を地面に引きずるように構え、そのままグラムさんに向かって徐々に速度を上げながら近づく。グラムさんがぼくの間合いに入った瞬間、右手を逆手にし勢いよく剣を振り上げる。もちろんグラムさんはそれに合わせて剣を振って来るけど、ぼくはグラムさんの剣を受け流し、素早くわきを抜けて背後にまわり横薙ぎを放つ。

 そしてそのままグラムさんに当たり、鈍い感触が伝わってくる。もう一回剣を振るけど、グラムさんは大きく飛び退いて回避し剣を構える。


「ぐっ!」

「はぁっ!」

「ははっ、すごいな、一瞬で背後から攻撃してくるとは」

「ありがとうございます」

「ですが次は簡単にはできないぞ」


 しばらくの間、カカンッ、カカンッとぼくがグラムさんに向かって二発同時に打ちこむ音が響くだけでさっきの一撃以外はすべて剣で受け止められている。やっぱり戦い慣れてる人だからかすぐに対応されてしまい体格差とか筋力とかの問題になっている。

 てか今もだけど前世でよくできたものだと思う。中二パワーってやつだったのかな?


「さてイブ様、あと一回全力でやったら模擬戦は終わりだ」

「はい!」

「さあ、来い!」


 さて、全力か・・・もうすでに体中痛いんだけど、前世でもすぐにあちこち痛くなったしな~。・・・最後だし無理してみよう、今もできればいいんだけど。

 ぼくは居合の構えをとり、剣を素早く繰り出す。そこに力は一切なく、ただ速さのみを求めた居合切りだ。これにグラムさんは少し笑い、カンッとぼくの剣を弾き飛ばす。


「やっぱりまだ遅いか・・・」

「はっはっはっ、いや~イブ様ありがとうございます」

「こちらこそありがとうございます」

「さて、イブ様は明日から本格的に剣術を始めましょう」

「はい」

「それで訓練中は俺の言葉が砕けてしまうかもしれないが、よろしくお願いします」

「こちらこそ訓練お願いします。あと言葉づかいは気にしないでください」


 もう砕けてきてるからね。それに変に敬語使われたくないし。


「では普通に話すことにしよう。さて、今日はもう休んだ方がいい、結構無理をしただろう」

「はい・・・」

「明日からは体作りが中心だな。いや~楽しみだ」

「はい!」


 その後ぼくは夕食まで寝ることにして部屋に戻る。そういえば途中からユリ兄とアル兄が模擬戦を観戦してたらしく、模擬戦が終わった後は「イブにすぐ追いつかれそうだ。もしかしたらもう追いつかれてたりして」とユリ兄が笑いながらアル兄と話しているのを耳にした。

 しばらくの間は追いつけないと思うけどなるべく早くに二人と手合せができるようになりたいな。そのためにもまずは前世と同じぐらい動けるようになろう。



 * * * * *



 グラムさんに剣術を習い始めて二日後、とうとう今日が来てしまった。そう父様たちと行く食事会だ。そのため今日は朝食を食べ終わったあと、馬車に乗り、ぼくの暮らしているこの国の首都である、イラと言う街に向かう。移動時間は大体3時間ぐらいだそうだ。ちなみに国の名前はアクティナス魔国といい、魔国と略されることが多い。魔国には七つの都市にそれぞれ魔王がいて領主をしているらしく父様はラクリアと言う都市、ギギさんはエヴァリと言う都市の領主だ。

 そして今、ぼくは父様、ギギさん、オネエと同じ馬車に、後ろの馬車にはユリ兄とアル兄、ローレンス兄様が乗っている。

 ぼくは窓の外を見ながらそんなことを考えているとギギさんが話し始めた。


「さて、マルスよ。これを」

「これは、ステータスの腕輪よね」

「ああ、そうだ。たぶんこの後は忙しくて渡せそうにないから今渡しておこうと思ったからな」

「ありがとう、父様」

「使い方はこの前教えたからわかるな」

「ええ」

「それじゃあ使ってみてくれ。ああ、それと俺たちにも見れるようにしてくれ」


 ギギさんがそういうとオネエはステータスを開いた。てかぼくたちにも見えるようにできるのか。

 そしてこれがオネエのステータスだ。


=====================================

名前:マルス・テスラ  性別:男  職業:魔王  年齢:6才

種族:夢魔


身長:120㎝  体重:21㎏  視力:2.0・1.9  スリーサイズ:54・53・55


HP51/51  MP30/30  属性・土

筋力:12  体力:40  速さ:15  近接武器攻撃力:0  中距離武器攻撃力:0

遠距離武器攻撃力:0  物理防御力:6

魔力:3  魔力制御:0  詠唱速度:1  

火属性適正:2  水属性適正:10  土属性適正:30  風属性適正:0

雷属性適正:2  木属性適正:0  光属性適正:0  闇属性適正:10

無属性適正:5  神属性適正:0

火属性攻撃力:0  水属性攻撃力:0  土属性攻撃力:0  風属性攻撃力:0 

雷属性攻撃力:0  木属性攻撃力:0  光属性攻撃力:0  闇属性攻撃力:0 

無属性攻撃力:0  神属性攻撃力:0

火属性防御力:0  水属性防御力:5  土属性防御力:10  風属性防御力:0

雷属性防御力:0  木属性防御力:0  光属性防御力:0  闇属性防御力:5

無属性防御力:5  神属性防御力:0

精神力:12  知力:30  幸運:55  魅力:55

毒耐性:0  麻痺耐性:0  石化耐性:0  催眠耐性:0  呪い耐性:0  

ステータスダウン耐性:0  魅了耐性:0  恐怖耐性:0  拘束耐性:0  

封印耐性:0  混乱耐性:2  命令耐性:1  暗闇耐性:1  

痛み耐性:1  狂気耐性:2  快楽耐性:1  悪臭耐性:0

音耐性0:  病気耐性:2  洗脳耐性:0  


状態:良好


所持技能:

=====================================


「これが私のステータスね。あ、職業は魔王なのね」


 少なく感じるけどこれが普通なんだよね、ぼくのは何かチートっぽいし。


「ふむ、マルスは同年代の子よりも少し高めだな。クリスはもう少し低かったな」

「そうだな、平均がこれの半分くらいだから少し高い方だな」

「そうなのね、なんだかうれしいわ」


 ・・・なんですと?これで平均より上なのか。なんかぼくが化け物に感じるんだけど・・・まあ、吸血姫ですけどね。


「そういえば、イブのステータスはどんな感じなのかしら?」

「えっ!」

「そういえば、私も見たことないな。丁度いい、見せてみなさい」

「えっと・・・」


 どうしようか、別に見せてもいいんだけどもオネエが傷ついたりしないかが心配・・・


「どうした?・・・ああ、そうか。見せ方がわからないのか」

「あ、うん」

「起動ボタンを三秒ほど長押ししながらステータスを開くと私たちにも見えるようになるぞ」

「あ、わかった」


 うん、やりかた説明されちゃったし、見せますか。でもその前に前振りしておこう。


「あの、驚かないでね。特にオネエ」

「別に驚かないわよ」

「そ、そう・・・」


 前振りしたからね。驚いても知らないからね。そう心でつぶやき、ぼくはステータスを見せた。


 =====================================

名前:イブ・クラウン  性別:女  職業:魔王  年齢:6才 

種族:純血の吸血姫  


身長:102㎝  体重:18㎏  視力:2.0・2.0  スリーサイズ:55・45・54


HP30/30  MP24106/40510  属性・闇

筋力:9  体力:36  速さ:18  近接武器攻撃力:0  中距離武器攻撃力:0

遠距離武器攻撃力:0  物理防御力:5

魔力:4051  魔力制御:0  詠唱速度:1  

火属性適正:999  水属性適正:999  土属性適正:999  風属性適正:999

雷属性適正:999  木属性適正:999  光属性適正:999  闇属性適正:999

無属性適正:999  神属性適正:999

火属性攻撃力:0  水属性攻撃力:0  土属性攻撃力:0  風属性攻撃力:0  

雷属性攻撃力:0  木属性攻撃力:0  光属性攻撃力:0  闇属性攻撃力:0  

無属性攻撃力:0  神属性攻撃力:0

火属性防御力:0  水属性防御力:5  土属性防御力:2  風属性防御力:2

雷属性防御力:0  木属性防御力:5  光属性防御力:5  闇属性防御力:1

無属性防御力:5  神属性防御力:0

精神力:41  知力:183  幸運:500  魅力:888

毒耐性:0  麻痺耐性:0  石化耐性:0  催眠耐性:0  呪い耐性:0  

ステータスダウン耐性:0  魅了耐性:0  恐怖耐性:0  拘束耐性:0  

封印耐性:0  混乱耐性:10  命令耐性:10  暗闇耐性:1  

痛み耐性:1  狂気耐性:10  快楽耐性:1  悪臭耐性:0

音耐性:0  病気耐性:1  洗脳耐性:0  


状態:良好・呪い


呪い:魔力漏出・・・体内のマナが体外に漏出する現象


ユニークスキル:<魔法・魔術適正最上>・・・全属性適正が最大になる。

        <眠り姫の秘密>・・・眠っている間以下の三つの効果を得る、①すべての自然回復力が上昇。②魔力の増加。③最大MPの超過分を体内に蓄積。 特定の条件を満たしたときこのスキルは進化する。


パッシブスキル:<剣術Lv.10><詠唱短縮>


所持技能:<初級・中級火属性魔法・魔術> <初級・中級水属性魔法・魔術> <初級・中級土属性魔法・魔術> <初級・中級風属性魔法・魔術> <初級・中級雷属性魔法・魔術> <初級・中級木属性魔法・魔術> <初級・中級光属性魔法・魔術><初級・中級闇属性魔法・魔術> <初級・中級無属性魔法・魔術> <創造:ゴーレム><初級錬金術><初級身体教科><初級治癒魔法・魔術>

=====================================


「「・・・」」

「魔法適正のスキルがあるのは知っていたが、ここまでとは・・・」


 父様とギギさんは頭を抱え、オネエは何か考え始めてしまった。いや、自分でもすごく、ちょこっとだけチート感はあるけど技能は日ごろの読書が原因だから問題ないよね。


「なあ、ゼクス。これは少し大変なことになりそうだ。特に政治面でだ。」

「ああ、わかっている。ところでイブ」

「な、何?父様」

「魔法は使ってないんだよな」

「もちろん、父様と約束したから使ってないよ。ひたすら本を読むくらいしかしてないよ」

「それは本当だな?」

「うん」

「ゼクスの家に魔導書なんてあったか?」

「あるわけないだろう。あったとしても隠してる」


 なんでこんな確認をするんだろう?もしかしてぼくの魔力が高いからとかかな?使えば使うほど伸びるらしいし。


「・・・いいか、イブ。普通魔法は理論と実践によって身に着くものであってだな。ただの本を読むだけで魔法を覚えることはできないんだ」

「うん?」


 え?そっち?魔力じゃななくて、所持技能の方なんだ。・・・つまり魔導書では読むだけで習得可能だけど、ぼくは普通の本でも習得できるわけか。


「それでだ。今はもう再現不可能な魔法とかも本に書いてあるのならイブは使えてしまうわけだ」

「うん」

「それを利用しようとする輩が出てくるだろう」

「悪の組織とか、どっかの国とか?」


 なるほど、政治利用や兵器として使われるってことか。いやだなぁ、興味ないし。


「それを防ぐためにも、イブのステータスは本当に信頼できる人以外には見せないと約束できるね」

「はい」

「少なくとも成人してステータスを省略できるようになるまでだな」

「わかりました」

「・・・ギギもマルス君もここでのことは内緒にしてくれるな?」

「当り前だろう。イブちゃんはお前の娘なのだから俺からはとやかく言うことはない」

「もちろん、私もよ。イブの友人としてね」

「そうか、なら安心だ」


 やっぱりギギさんもオネエもやさしくていい人だ。前世だったら即利用されてもおかしくないのに。


「ところで父様、ゼクスアインさん。お願いがあるの」

「なんだ?」

「何かな、マルス君?」

「ゼクスアインさんのところで少しの間お世話になれないかしら?」


 さっき悩んでたのってこのことなのかな?これからどうやって強くなるかの計画かな?


「ふむ・・・」

「俺はゼクスがいいなら構わないぞ」

「そうか、なら私の方も問題はない。昨日までマルス君に充てていた客室を使えば部屋は問題ないだろう」

「ありがとうございます!」


 こうしてオネエがうちで修業?をすることが決まったのだけども。


「ところでうちでどんなことする予定なの?」

「そうね、まずグラムさんに剣術をならうでしょ。あと一年後になったらイブは魔法が使えるようになるのよね」

「父様のお許しが出たらだけどね」

「なら、一年後からはイブに魔法を教えて欲しいのだけども」

「それくらいなら全然いいよ。使えたらだけどね」

「ふふっ、大丈夫よ。ね、ゼクスアインさん」

「・・・そうだな」

「っ!やった~!」

「よかったわね、イブ」

「うんうん」


 よかった、もしかしたら許してもらえないんじゃないかとか少し思ってたけど。これで一年後は思う存分実践を交えた研究ができる!今から楽しみでしょうがない!


「さて、そろそろリラに着くころだろう。降りたら私とギギとは別の場所に案内されるだろうから、パーティーが始まるまでおとなしくしてるんだぞ」

「はい!」

「ええ」


 それから数分後、ぼくたちはリラの街に入り、街の中心にある巨大なお城に向かった。お城に着くと先ほど父様が言った通りぼくとオネエは別の部屋に案内され、食事会が始まるまで休憩してるよう言われた。

 部屋はよくある客室だったので、ぼくは呼ばれるまでベッドで寝ることにした。時間的にもそろそろ寝ておかないといけないしね。オネエは近くのテーブルでお茶を飲んで時間をつぶすらしく早速お茶を淹れ始めている。ぼくは一年後のこととかを考えながら目を閉じ、眠りにつく。

 それではおやすみなさい・・・

( -`ω-)ドヤ!「ぼくはチート能力を持っているではなく、存在がチートだったのだ!」

(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォー

(-ω-;)「まあ、前世もちょっと変だしね。中二病だったし」

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