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眠り姫は異世界を謳歌する  作者: 狂った機械仕掛け
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第1話  どうやら転生したようだ

初投稿!

誤字脱字、さらには意味不明な文法とか・・・

完全に自己満足のために書いてると思ってくださいな

・・・どのくらい眠っていたのだろう。

見たことのない天井。アンティークな家具。自分の小さな手。

そして、こちらを覗きこむ金髪碧眼の少年。


「おはよう、イブ。」


 少年がにっこりとほほ笑み、頭を撫でてくる。

 やっぱり赤ちゃんになったと実感することになった。まあ、さっきから体が起き上がらないしね。

つまり小説とかによくある『転生』をしたのだろう。


 少しして少年はぼくを撫でるのを止め、「母様を呼んでくるからね。」と言って部屋から出て行った。

さてと、今のうちに今の自分のことを確認しておいた方がいいだろう。


 まずは前世、と言うよりも感覚的にはいつも通りベッドで眠りについたのだから、普通の現代日本でごく普通の高校生活を送っていたって感じなのだが、なぜか思い出せないことがある。

それは、自分の名前や顔、家族など親しかった人の名前と顔。・・・ぼっちだったから別にいいか。

ピンポイントで消えてるってことは何か理由があるのだろう、おそらく発狂しないようにとかかな。


 そして現世、今のところわかるのは『イブ』と言う自分の名前、家族は兄一人と母親は少なくともいること普通に考えて父親もいるだろう。

今の自分の年齢は1ヶ月は過ぎていると思う。なんとなく。

 次にここがどこなのかだけど、兄が金髪だったことと家具からヨーロッパの方かな。

なぜか言葉が日本語っぽかったけど。

とりあえず前世のことはきれいさっぱり忘れて現世を楽しむことにしよう。


 そんな風に現状確認をしていたら、兄と一緒に母親が部屋に入って来た。

やはり兄と同じく金髪碧眼だ。兄は母親になのだろうか、なんとなく雰囲気が似ている気がする。


「母様、早くイブをだっこさせてください!」

「はいはい、少し待ってね。」


 どうやら兄は母親にぼくが起きたらだっこさせてもらう約束をしていたのだろう。

子供の頃って兄弟ができたらかわいがりたくなるもんね。・・・自分で言うのはなんだか変な気がするけど


「ユリウス、ちゃんと頭を支えるように抱っこするのよ。」

「はい、母様。こうですか?」

「そうよ。あまり揺らさないようにね。」

「母様、かわいいですね。」

「そうね。」


 ぼくの兄はユリウスって言う名前なのか、これからはユリ兄って呼ぶようにしよう。

それにしてもなんで赤ちゃんの体ってこんなに眠くなるのかな。


「母様、イブがうとうとし始めましたよ。」

「あらあら、もう眠くなったのかしら。」


 眠い、あとだるい。風邪なのかな?

赤ちゃんの頃は風邪かどうか見分けがつきにくいそうだし。まあ、寝れば治るよね。

おやすみなさい・・・


・・・あれから一年が経ち、いろいろわかったことがある。

まず家族から、ゼクスアイン父様とアリア母様、それからアル兄と呼んでいる四つ上のユリ兄と同い年のアルベルト。二つ上にもう一人、ローレンス兄様がいる。

 アル兄は黒髪に碧眼の真面目で硬派な印象だ。黒髪なのはアル兄が異母兄弟だからで、母親はどうやらぼくが生まれる二年前に他界してしまったらしい。

その所為かアル兄はみんなから一歩引いている感じがする。

でも、ぼく以外周りに誰もいないときはよく話しかけてきてくれるやさしい兄だ。

最近ではユリ兄とよく一緒にいるのを見かけるからだんだんと打ち解けてきていると思ってる。

 ユリ兄は誰にでもやさしくて、よくいろんな話をしてくれる。ちなみに将来確実にリア充になりそうなやわらかい雰囲気がある。

たとえるなら、柔のユリウス、剛のアルベルトって感じ。・・・なんか少年漫画でいそうなコンビになった気がする。

 ローレンス兄様はいつも父様か母様のそばにいるか、外で遊んでいるからあまり接点がない。

あとなんか怖がられている気がする・・・

 最後に父様と母様だけど、簡単に父様は政治関係みたいな仕事をしているらしく、夕食の時以外は外出しているか書斎にいることが多い。母様はユリ兄とほぼ同じだが、よくぼくが寝るとき心配そうな顔をしたり、ゲームとかによくある瓶に入った飲み物を飲ませてくる。

まあ、ほのかに甘くておいしいから好きなんだけど、何の飲み物か気になっている。


 さてぼく自身のことだけど、実際一年普通に過ごしただけで、強いて言えば寝ている時間が変わらないことだろう。なぜかずっとだるくてすぐ寝てしまうみたいで、二時間起きていられたことがない。

・・・これって睡眠障害なのだろうか。それともまだ小さい所為だからだろうか。


 そして何と言ってもこの一年で一番の収穫と言えることは、ここが異世界、いわゆるファンタジーな世界だったことだ。と言うか母様が外で魔法を使って花壇に水を撒いているのを見つけなかったら今も気づけてなかったと思う。

だって、この家普通にテレビや冷蔵庫とかの家電が置いてあるから・・・

 ぼくは魔法の存在を知ってから魔法についての本を探しているんだけど、この家が広すぎて途中で寝落ちしてしまい、スタート地点の寝室かリビングへ運ばれている現状・・・

もう豪邸とかのレベルじゃなくてどっかのお城って感じがするぐらい広い。メイドさんとかたくさんいるくらい広い。父様ってもしかしたらものすごく偉い人だったりして。


 それでは今後の予定、もとい目標について。とりあえず魔法の知識を集める。実践できるならする。情報源は本、もしくはユリ兄やアル兄、母様から聞き出す。そして大魔法使いへの道を・・・

 よってこの後は日課の屋敷探索へと繰り出すのであった。第一話~完~


「イブ、こんなところにいたんだね」

「ユリ兄~」


 そんな妄想をしているとユリ兄がナイスタイミングで来てくれた。さすがリア充候補。

 ちなみにぼくのしゃべり方は幼いからであって決してこんなしゃべり方をしたいわけではない。


「それじゃあ、何して遊ぼうか」

「ユリ兄、魔法~」

「え?魔法か~ぼくは使えないから母様のところに行こうか」

「ん」


 ぼくはユリ兄に抱っこされ、母様のところに連れて行ってもらった。

 ちなみに母様がいた場所は書庫、つまりぼくの求めていたものが偶然にも見つけることができた。

途中階段下りたから来るの大変そうだけど・・・


「あら?どうかしたのユリウス。イブも一緒にいて」

「イブが魔法が見たいと言ったので母様に見せてもらおうと思ってきました」

「・・・そう、わかったわ。それじゃあ外に行きましょうか」

「はい!」


 母様が魔法と聞いた瞬間驚いて、不安そうな顔をした気がした。あと目があった。

何かぼくに隠していることがあるのだろう、それも魔法についての・・・

 もしかしたらぼくは魔法使えないとかだったら嫌だな、せっかく異世界で生まれ変わったんだから使いたい。


 そして今、ぼくは母様に抱っこされユリ兄と裏庭に来ているのだが・・・

うん、広すぎる。窓から見ても十分広かったけど、外から見たらまた一段と広い。

よく見ると馬とかそのへん走ってるし、遠くの林で木を切ってる音するし、花に関しては種類ごとに庭園が造られてる。人件費とかどうなんだろう。


「母様、今日はどんな魔法ですか?」

「そうね、イブがいるからゴーレムを作るぐらいにしましょうか。少しイブと一緒に下がってね」

「はい、母様!」


 ユリ兄と一緒に少し離れたところに来ると母様はうなずき、詠唱を始める・・・

てか母様の背中にコウモリの羽みたいなのが生えた気がする。

なるほどだからか、背中に違和感てか変な感覚があるのは・・・いやすぐ気づけよ。

ユリ兄には・・・ないみたいだ。


 そんな自分が人間ではないとを知ったところで母様の目の前の土がゴゴゴゴって盛り上がり、ゴーレムが・・・なんか思ってたのと違う。

RPGとかでよくあるようなヤツじゃなくて、山に目と口の部分の穴と腕みたいなのが生えたヤツだ。

しかも脚がないから動きが鈍い、言うなれば砂山男みたいな感じがする。


「さすが母様です!」

「そうかしら、ユリウスならきっとすぐにできるようになるわよ」

「はい、頑張って父様よりすごい魔法使いになって見せます!」

「ええ、イブはどうだったかしら?」

「もっと魔法~」

「母様、僕ももっと見たいです」

「ん~そうね~、魔法もいいけど今アルベルトが剣術を習ってる時間帯だからそっちに行きましょうか」

「魔法~」

「僕も魔法がいいです」

「でも剣術も面白いわよ、だから魔法はまた今度ね」

「むぅ~」

「わかりました・・・じゃあ母様次は水の魔法にしてくださいね」

「ふふっ、わかったわ、それじゃあアルベルトのところに行きましょうか」

「はい、母様」


 うん、やっぱり母様は何とかしてぼくに魔法を見せないようにしているのだろう。

まあ、さっきの詠唱覚えたから勝手にやれるけどね。


 母様に連れられ、ユリ兄と一緒に家の表の方にやってきた。ちなみに外から見た家はやっぱり城と呼べる大きさだった。あまり外に出してもらえなかったからここまで大きいとは思わなかった。

もしかしてぼくって本当に一国のお姫様だったりして。

 それでアル兄の方はと言うと・・・


「アルベルト!何度言ったらわかる、こうズバッとだな」

「こうですか!」

「違う!もっと力強くズババッと!」

「こ、こうですか!」

「それも違う!速さが足りない!」

「何が違うんだ・・・」

「考えるな、感じろ」


 なんて言うか、アル兄に同情してしまうような稽古をしていた。ぼくは理解できる気がするけど・・・


「グラムさん、アルベルトはどうかしら?」

「おや、これはこれはアリア様、それにユリウス坊ちゃんも。それと初めまして方もいらっしゃいますな」

「ええ、イブよ。あまり外に出してなかったから初めてね」

「では自己紹介を、俺はグラム。騎士団長の任についている。どうぞお見知りおきを」

「イブ、です」


 グラム騎士団長はにっこりと笑い、ぼくの手を取り握手した。

見た目は大柄で服の上からでもわかるような鎧のような筋肉、頬に切り傷がある人だ。だけど、優しそうな人だ。まあ敬語で話してくれてるんだけど、ところどころでボロが出てしまってるけど。


「さて、今日はどういったご用件ですか?もしかしてユリウス坊ちゃんにも稽古つけていいんですか?」

「そうね、ユリウスはどうかしら?」

「えっと、そうですね~」

「ユリ兄、剣使う?」

「えっと・・・」

「よし、ユリウス坊ちゃんもやるんですね。わかりました、全身全霊で稽古をつけましょう!」

「いや僕はまだ何も」

「善は急げです。さっそくやりましょう。アリア様失礼します。」


 グラム騎士団長がすごくキラキラした目でユリ兄のこと見てるけど、ユリ兄すごく嫌がってどうにか逃げようとしてる。まああの説明の仕方を見てたらね・・・


「ユリウス、お前だけ今まで逃げ続けていたんだ。しっかり教えてもらえ」

「いやあの説明だとわからないのだが」

「さて二人とも早速だが俺と模擬戦をしよう、二人まとめてかかってこい」

「「えっ?」」

「ちなみに俺からも攻撃するからな」


 とまあ模擬戦と言うかグラム騎士団長が二人を打ちのめしてるようにしか見えなかった。

その間兄二人は必死になって回避しようとしたり、叫び声をあげたり。母様はほほ笑んだままだった。

もちろん擬音での授業も忘れてなかった。


「さて、そろそろ家に入りましょうか。イブ」

「うん」

「ユリウス、アルベルト、頑張るのよ」


 ぼくと母様はユリ兄とアル兄に手を振りながら家に帰ることになった。丁度眠くなってきたところだったからよかったのかな?


「「た、助けて~」」

「さあ、まだまだ行くぞ」


 ユリ兄とアル兄が助けを求めてたけど・・・

タイトル回収はもう少し後になりそうです。

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