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妖狐生活始めました。  作者: 稲荷こん
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初めての仕事

なんや、よう分からん生活始まったな…やけど…これが日経つと当たり前になるんやろな…

「お兄ちゃん、まだ?」

「どうやろ?あっ、もうすぐやな、今、日本橋にっぽんばしを通過したから。」

「まもなく、大阪難波、難波です。地下鉄線、南海線はお乗り換えです。阪神尼崎・神戸三宮は電車と同じホームでお待ちください。左側の扉が開きます、ご注意ください。」

「ほら、もうすぐや。」

「なんで、こんな近いのに電車使うの?」

「なんでやねん。人間の脚やと無理や。お前はいけるか分からんけど」

「お兄ちゃんはいけるよ。」

交通費チャラにしてあげるでも言うんか!?返せよ…特急代…

「いや、しないよ。」

チクショーーーーーーー!!!

「で、次はどこに?」

「あのエスカレーターで登って。」

「うん。」

いや、そこ手すり!!乗るとこちゃう!

「え?違うの?そこ?」

どうみてもそうやろ!!

「へぇ…そうなんだ。」

そうなんだちゃうって!みんなに見られてるって!

「はっ!!」

何、他の人を金縛りしてるんや!

「なんとかなるかなって思って♪」

解決してへんし!早く解除して!

「はーい。」

早くして!電車来る!

「お兄ちゃん、先々行き過ぎだよ。」

「いや…なんか…嫌な予感がする…」

「えっ!?どうしたの、お兄ちゃん!」

「一番線や!早く乗れ!」

「はい!」

「扉が閉まりまーす、ご注意くださーい。」

「間に合った…4号車や」

「何があったの?」

「なんか…事故が起こりそうな変なことをするやつが学校でやろうとしている。」

「なんで分かるの?」

「小さい時から嫌な予感を察知することができて百発百中当たった。一種の才能や。」

「で、なんでわざわざ他人事なのに急がなきゃいけないの?」

「風紀委員だからや。うちの学校に危ないことばっかしするやつがいるから監視が頼まれているんや。知らないって言ったら反省文を書かせられる。やから、しっかり監視して解決とかしなあかんのや。」

「じゃあ、使えばいいじゃん。」

「何を?」

妖力ようりょくを。」

「アカン。なにかあったらさらにややこしくなる。」

「でも、今日から使わないとこの先もとに戻れなくなるよ!」

「別にいいじゃん。交通費うくし。」

「ダメだよ。これを見て!」


今日からはじめないと戻れなくなるよ(笑)


「お前の手書きやないか!!しかも、なんやねん、これ!!(笑)って!!」

「ちぎらないでーーーーーー!!!!」

「これ…お札のもとの紙やないん?…」

「うん、そう。」

「それ、早く言えやーーーーーーーーーーー!!!!!」

「さらにちぎらないでーーーーーー!!!」

「はぁはぁはぁはぁ………………………本物の文書は?」

「あっ、それならこれ。」


指導員が指示した日時から訓練開始しないと、人間として生きていくことが不可能となる。そこは注意するように。


「ほんまや…で、さっきのは?」

「あれ?あれはねそれの写し」

「どこが写しやねん!!(笑)って書いてないがな!!」

「ちぎらないでーーーーーー!!!」

「お前の写しはただ文書をおちょくった写しや……」

「昭和町、昭和町。お出口は左側です。」

「ここで降りるで。」

「で、ここからすぐ?」

「歩いて5分ぐらいやと思うで。」

「浮いていい?」

「アカンって言うとるやろ!」

「でも、気配消せば大丈夫。」

「そういう問題じゃないやろ!急に消えたらビックリされるやろ!」

「でも、今一時的に私のそばにいるから姿けしてることになるよ。」

「じゃあ、なんでさっき、大勢の人が見ることができたん!?」

「たまたま、霊感がある人が集まっていただくだよ。」

「なんなん?それ、千分の一の奇跡みたいなやつ。」

「まぁ、大丈夫、大丈夫!」

「無理矢理、話を終わらせやがったぞ!コイツ!」

「じゃあ、浮遊しよう、お兄ちゃん」

「まぁ、見えてなかったらええ。」

「よいしょっと。ここから瞬間移動するよ。酔わないから大丈夫。」

「ちょっと待て…って、もう下駄箱!?さすがプ

○○スだな!」

「金貸じゃないからね…こっちは利子取るつもりでもないし…」

「姿消しを解除してくれ、ここで。」

「オッケー、はい。」

「ちょうどエレベーターが来てる。はい。」

「5階?」

「うん、だいたい朝に危ないことが起こるんだよな…」

「寝泊まりは?」

「ここの学校はできないんや、全寮制じゃないから。」

「でも、私の学校は全寮制だったよ。」

「それは、技能は強化して実用される人材を育てるために全寮制にされてるんや。ここは色んな分野をまんべんなく学んでいるところや。」

「へーーー…」

「5階です。」

「あっ!なんかやってる!」

「えっ…またアイツか…」

「様子を一旦見てみよう。」

「あぁ。」

「あいーーーーー!」

「おっ!勢いいいな!」

なにしてるんや?あいつ。ステイックノリで空手のお遊び?

「頭は?大本。」

「あいーーーーー!」(グサッ!)

「おい!大丈夫か!?」

「うぅっ……」

「おい!お前、血出てるぞ!」

「おい…保健室に連れていってくれ…」

「時間ストップ!」

「何してんだ!?」

「いいから教室に入って!」

「治療してなかったことにするんか?」

「うん!治してあげて!」

「えっ!無理やって!」

「大丈夫、大丈夫。怪我した額に手を乗せて一なですると…」

「治った!」

「ほら!」

「よかった…これでなんとか、先生に怒られなくてすむ…」(ヒョコッ)

「ふふっ♪」

「何がおかしいんや?」

「頭…♪」

「えっ!またやん!うそやん!」

「そんなことで耳が出たら困るね。でも、慣れてきたら大丈夫!」

「強引にやっても…うーん戻れーーーーーー!」

「お兄ちゃん、強引に戻しちゃダメだよ。気持ちを落ち着かせて。」

(ヒュン)

「あっ、戻った。」

「時間解除!」

「俺達何してたんだ、今まで?」

「そうだな。あっ、平城!いつの間に!?」

さっきからいるわ。姿消さんといてほしい…

「あっ!宿題見せてくれ!」

「はいはい。」

とりあえず一件落着か…

「やったね♪」

うん!

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