プロローグ
何処までも続く果てしない空。
そんな空の中を駆ける様に飛ぶ、何かがあった。
「わぁ…今日も飛んでる、飛んでる!」
何かが飛び回る空を見上げながら、目を輝かせている少女が居た。
「この丘からだとよく見えるな〜」
花が咲き乱れる丘で空を眺めている少女は、見た目からして13、4歳程度だろうか。
高い位置で2つにまとめた薄茶の長い髪と青いワンピースを風に靡かせ、空を連想させる透き通ったブルーの瞳で先程から空を眺めてばかりいる。
「私も飛びたいけど…今日は母さんに買い物頼まれてるし…そろそろ行かなきゃ」
上から目線を外し、青い瞳の少女は丘を降りて街へ向かっていった。
―空を駆ける存在の名前は『ウィル』。
大昔、大地に異変が起きた時に出来た、空の中に浮かぶ世界『アルディエ』で必要とされる航空機の一種で、不思議な事に、操縦者の心に共感してその身を動かす。
心が強い人ほどウィルの操縦に優れ、自由に空を駆けることが出来る。
ウィルは空の下の世界『地上』との干渉などにも使われ、いつしかこの世界で生きていくのに欠かせないものとなり、最近ではレースも行われている。
これは、不思議な航空機ウィルと、少女エマの、空を巡るひとつの物語。
やっと書き終わりました〜!!
あ、どうも! 桜伽らいむです。
SKY WORLD略してスカワは、前から考えてた話達を混ぜ合わせて出来た話です。作者としては結構自信作です。
よければこれからも応援宜しくです!
…テスト前に何やってんだろ……。