お目覚めは牢屋の中で
誤字脱字は気をつけているのですが、色々抜けている部分があるので、見つけたら教えて下さい。
それと、題名は仮なので、もっと良い案があれば、是非教えて下さいm(_ _)m
いつも通りの日だった。何度も通った道を通り、毎日引っかかる信号に引っ掛かり、何度も通った学校に入る。そう、幸せな『日常』だった。昼までは、だが。
「これで授業を終わる。予習と復習は忘れるなよ。それと、宿題を出しているから確認するように。」
聞きたくも無い言葉を残して、数学の先生は教室を出て行った。同時に活気に包まれるクラスルーム。その時だった。クラスが光に包まれたのは。僕はその光の中、気を失った…。
(城内side)
「勇者の召喚が終わりました。」
執事のような男がでっぷりと太った偉そうな男に言う。
「分かった。勇者の様子はどうだ?」
「今は召喚による負荷で気絶しております。」
「ふむ…なら明日勇者を謁見の間に連れてこい。能力の方は調べたか?」
「それが…勇者は39人いるのですが…残りの一名が…」
「なんだ?」
「『魔獣使い』との事です。」
そう、ここは異世界。王も魔王も存在し、魔獣が各地で暴れ回っている世界である。
そして『魔獣使い』は文字通り魔獣を従え操る『ジョブ』である。過去に1名しかついてない『ジョブ』であり、その一名が千年も前の魔王であるため人族からは極度に恐れられている。
「そいつの名前は何というのだ?」
「リン、と言うそうです。この者も勇者様方と同じ扱いでよろしいですか?」
「ふざけているのか?『魔獣使い』などを勇者と同じ扱いだと?地下牢に今すぐ入れろ!」
「かしこまりました。」
(主人公side)
まず目にはいるのは鉄格子。しかも触ったら感電という鬼畜仕様だ。
•トイレはある。ただ、むっちゃ臭い。
•石のように堅いベッド。何故か白から茶色になっている。正直触れたくもない。寝るなんか論外だ。
•そして窓。ちゃんと鉄格子は嵌まっている。
これらが例のベッドで目覚めた僕が調べた事の全てだ。…何で僕は牢屋にいるんだ…?
確か教室が光に包まれて……牢屋に転移した?流石にそれは無い…筈だ。ぼくいいこ。
とりあえずそれは置いといて、だ。正直ここはもとの世界じゃ無い可能性が高い。だって看守さん手から火出してたもん。んで、煙草に火つけてた。禁煙の筈なのに…( ̄∇ ̄)
はっきり言うと異世界。とは言ってもあんまり嬉しくないしテンションも上がらない。…だって牢屋だし。
脱獄出来ないかなぁってウロチョロしてたらいつの間にか牢の前に人が立ってた。
「おい、魔獣使い。お前の刑は明後日の昼だ。また呼びに来る。」
えと、僕は魔獣使いなのでしょうか?クエスチョンマークが僕の頭の上で飛んでいるのが見えたのだろうか、その人は溜め息をつきながらこう言った。
「ステータスの見方は頭の中で『ステータス』と念じるだけで良い。俺は王を止めたんだが…すまんな。」
こう言って彼は去ってしまった。最後にむっちゃ気になる台詞を残して…。刑といい、さっきの言葉といい、嫌な予感がビンビンしてるんだけど…。
とりあえず、男なら誰でも憧れたことのある、『ステータス』だ。
…あ、反応した。
ステータス
name:リン オグラ(human)
age:15
job:魔獣使い
level:1
str:25
vit:18
agi:38
int:67
dex:59
恐れられる者 new!
性別不明 new!
…ステータスの方は一般的なものが分からないため、どう反応して良いのか分からない。因みに、ステータスは補正値らしい。要するに謎の力が働いて元々の身体を強化する、と。謎の力ってちょっと怖いな…。
strが筋力で、vitが防御力。agiが素早さでintは魔法攻撃力。で、dexは器用さらしい。魔獣使いに必要なのはintとdexらしいです。その2つは高いしちょうど良いや。
で、levelは1。ま、当然だよね。魔獣とか魔物を倒さないとlevelは上がらないらしいし。『ステータス』さん超便利。なんかlevelが上がる仕組みについて53行ほどで書かれてるけど、読む気になれぬ。魔獣と魔物を倒せば上がる、そう覚えとこう。
で、問題はjobと称号。
魔獣使い…うん、大問題だと思う。『ステータス』さんによると魔獣は嫌われていて、人類の敵らしい。で、その魔獣と共に戦うのが『魔獣使い』。考えれば考えるほど問題だらけだ。
称号の方は、恐がられる者は100%job絡みだ。それと、性別不明だけど…これは気にしない(´▽`)ノ
てか気にしたら負けだと思う。
ステータスはこの位かな?あ、スキルは後々発現するらしい。同じ行動を繰り返したり、剣術を特定の流派で習ったりすれば発現する、とか。もちろんlevelが上がったら魔獣使い関連のスキルも手に入るよ。
とりあえず夜がきたし、寝ることにする。もちろんベッドじゃなくて床で。魔法を使っているのか、寒さを感じないから床で寝ても問題無いのだ。便利だね、魔法。
でわ、おやすみ。