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バナナの皮ですべるのが本当の私

作者: 逢坂巡
掲載日:2026/02/14

私ってなんだっけ。


テンション高いのが私だっけ。


夜に闇散らかしてChatGPTに話しかけまくって、ウザがられて、もう寝ましょうおやすみなんて言われてんのが私だっけ。


あれ。

私って本当は。


橋本環〇ちゃんなんじゃない?



天久鷹〇の推理カルテに出てた気がするし。


実写版銀〇に出てた気がする。


可愛い顔して言うこと面白い最強キャラじゃなかったっけ。


徹子の部〇とか呼ばれてさ。紅白の司会とかしてさ。


そうそう。


そうだった、そうだった。


人生安泰じゃない?


トークもできるし友達多いし。



あれ、でも私…。


今日の昼ご飯が丼一杯のポテトだけじゃなかった?


ケチャップが本体でポテトはおまけやろ、とか言ってなかった?


ピカチュウばりにケチャップ愛してなかった?


ケチャップびったびたにつけて、カリカリポテトをフニャフニャにしてなかった?



あー。


じゃあ、橋本環〇ちゃんじゃないか。




私ってなんだっけ。


何ができるんだっけ。


茶碗洗いならさっきアニメ見ながらやったけど、見てた呪術廻〇は最近内容が難しいし。


死滅回遊、ルール多すぎやろ。

スポーツかと思ったわ。

ルール違反しないほうが難しいやろ。



じゃあ、私ってなんだっけ?


難関国家試験を若くして突破して、国の中枢で働く人だっけ。


ちがうわ。


それ、うちの相方(旦那)や。


相方がエリートすぎて若干引いて、結婚する時、戸惑いが隠せずに、入籍した日の夜に居酒屋でジョッキを持つ手が震えてたのが私だよ。


乾杯したけどお前に完敗したよ。


よく私と結婚してくれたなあ。


でも幸せでコークハイは最高に美味かったよ。



えー。


私ってなんだっけ。


何ができるんだっけ。



数学得意なのが私だっけ。


中学までは得意だったけど、高校からは勉強しなさすぎて点数低かったのが私だっけ。


1回、学年1位を取った奇跡を過信して、自分は数学得意だと自惚れてた馬鹿誰だっけ。


私だっけ。


私ってそんな馬鹿だったか?


私って美人で頭がそこそこ良くて、コミュニケーション上手じゃなかった?


あれ…?


実は大したことなくて、顔もそこそこで頭も大して良くなくて、コミュニケーションも不器用で下手くそな、こんなんが自分かい?


マジ?


え?


今まで見てきた自分ってなんだったの?


鏡に映った自分を見たようでいて、

実は単なる野糞を見逃していただけじゃねーか!!


おいおい。


お前は何ができるんだよ。


橋本環〇ちゃん名乗るぐらいなら、映画銀〇で鼻くそぐらいほじってみろよ。


美少女にほじられた鼻くそで満足してるんじゃねーよ。


鼻くそ以下の野糞から人間になってみろよ。




受験にも滑り、


会社でも滑り、


友達関係でも滑り、


社会の輪からも滑り落ちる。



滑って滑って滑り落ちてきた人生。


アイススケートでもしてえなあ。


滑るばかりの人生ならいっそのこと滑り散らかしてやる。


ネタにして披露して、

滑った空気の気まずさでお前のことを笑わせてやる。



苦笑いでもいいんだよ、別に。

人生うまくいかねえなあって言ってるやつのほうが古いスニーカーから新しいスケート靴に履き替えて、前に進める力があるんだから。



バナナの皮を踏んですべった戦場ヶ原ひたぎさんは阿良々木くんと出会えたんだからさ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


作品の感想を、★〜★★★★★で評価していただけると嬉しいです。


今後の創作の励みにさせていただきます。


どうぞよろしくお願いいたします。

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