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【プロットタイプ】素の人格

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

少しづつ『素』というものを理解して居そうな。

でも大人になるに連れて、『素』なんてものは消えて当たり前な気がします。

同居人は数多の人格を表に出す事で世間を渡り歩く人間であるが、最近は一個体『鏡花』という人格が全面に出てくる事が多い気がする。

鏡花、鏡花、鏡花。明るく、無邪気で、暇さえあれば甘えてくる。自分が納得出来ない理不尽な事をされると怒る。ウザ絡みは面倒臭いが、正解のない面倒臭さはないので上手くやれる。

そんな人格だった。

そんな鏡花は添い寝をしたい気分であったらしく、寝室に帰る俺の後を着いて来た。自分の部屋に戻れと言っても戻る気はしなさそうなので、一人分のギリギリの隙間を開けやる。

「最近、随分と落ち着いて来たな。……人格が目まぐるしく変わらないって言いたいんだ」

同棲してから約一年は、人格が頻繁に変わっていた。女帝から狂人、乙女に至るまで、表情も人格も一日のうちに何度も変化した。

けれども今では俺が頼むまでは、『鏡花』という人格が一番前に出て来ているきがする。

「生活が落ち着いて来たからね。家の中では相手に合わせた人格を表に出す必要も少ないし。一番生きやすい人格が前に出るのは当たり前じゃない?」

鏡花が人格をトレースするのは、相手の心情をより良く理解して執筆に当てる為。けれどもそうなった最初の理由というのは、孤独にならない為。相手に気に入られる為であるらしい。

つまり執筆以外で活用する必要が無ければ、素に近い『鏡花』という人格なのだろう。

「男の人は分からないと思うけど、女の人がする化粧って武装って意味だから。自分の顔に色を乗せるのもそう。可愛い顔するのもそう。丸腰になって自分が傷つかない為なんだよ」

そう言うと、俺の体に腕を回し。ぐりぐりと胸元に顔を埋め始めた。前髪がぐしゃぐしゃになるのも構わず、後髪がバラバラになるのも構わず、子供の様に散らす。

「だから喜んで良いんだよ。他の誰よりも、何よりも喜んで良いんだよ」

……此奴は自分を捨てた後、演技をして生きて来た。演技をして、演技をして、死んで、死んで。其れはきっと友人の前でも、肉親の前でも。

「今日は疲れたなぁ。誰かさんのご機嫌取りも、嫌味や皮肉を笑顔で受け流すのも、楽じゃない。鎧貫通して来るんだもん……。お陰で今、演技頼まれても出来ないよ」

其れだけ言うと大人しくなった。体に絡んだ腕の力が弱まる。どうやら眠ってしまった様だった。

『正解のない面倒臭さ』って言うのは。

例えば相手が質問してきて、相手がああだこうだ文句言わないということ。


ねぇ〜? どっちが良い? どうしたら良い?

こっちが良いんじゃない?

え〜? でも〜こっちも捨てがたいな〜って。勇気なくて〜。

こんな面倒臭さの極みの様な会話が全くねぇ。

『じゃあ聞くなよ。そう言う時間の無駄になる会話、必要なぇだろ』

と帰ってくるのが分かってるから。


素の人格を捨て去ってから、友人の前でも、家族の前でも、同じように演技を続けて来たのだと思います。


本心でも面倒なら言わない。

お世辞でも言った方が良いなら言う。

例え傷付いても、笑って、受け流して、何が自分の中で良いのか悪いのか分からなくて。

表面上の居場所を得る為に、本心の居場所無くなって。

演技続けて、死に続けて。

親しい人でも気を張るのが当たり前で。


其れが鏡花。人格入れ替える度に自分を殺す様なもの。

本心を殺して、分からなくさせるから。


でも最近は少しづつ、『素』というものが出て来てそうな。

扱いはぞんざいだけど、嘘言わないしね。自分から離れないしね。

その安心感が鏡花にとって、多分何よりも大事。

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