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龍ゐ寅ゑ!いけいけ奇才シンサくんD@YNA  作者: 仲居雅人


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16/43

@16

 夏休みが近付き、(うわ)ついた気持ちが蔓延している教室。

 信参と明は夏休みの課題で何が出たのかを再確認していた。


「もう全部の教科発表されたよな…?いやぁ多いなぁ」

「高校に入って難易度が上がっただけよ。教科自体は大して変わらないんだし、課題もその分しか増えてないわ」

「…弓星ってもしかして優等生?」

「そうよ。入学の筆記試験だって2位だったからね」

「マジか…分からないことあったら聞いていい?」

「いいわよ。ただし丸写しは無し。ヒントだけだからね」

「あざますっ!いやスゲーッす!流石学年2位!」

「微妙に嬉しくないわね…1位は誰なのかしら」


 夏休みが近付いている。そんな中で夏休みの宿題は苦行かもしれないが、これも青春の1ページに刻まれることは間違いない。


 明が入試のことについていたので、軽く触れておこう。

 花天高校は一学年にABCの3クラスが存在する。生徒達は知る由もないが、教員が面接試験で受けた印象や履歴書の内容を元に、将来性を考えて分けているのだ。


 信参達のAクラスはAglitterClassという正式名称があり、数値化できない可能性を秘めた生徒達が集められている。まだ見ぬ友のいるCクラスはCleverClassの略で、社会に大きく貢献するであろう成績優秀者が集まっている。


 そして魔法道具研究部の部員、古土喜美子のいるBクラスは…


「おい前原ァ!俺は無糖のコーヒーって言ったよな?こりゃあ微糖じゃねえか!砂糖が入ってたら健康に(わり)ぃじゃねえかよ~!」

「見てろよみんなぁ!俺は今日でいじめられっこを卒業する!お前みてえに人を顎で使うようなガキが無糖!?笑わせんじゃねえよ!砂糖の入ったオレンジジューチュの方がお似合いでちゅよ~?」

「んだとコラ!?ぶっ殺してやる!」

「習い事の格闘技なんかじゃ我流に勝てない事を教えてやる!」


 いじめの加害者と被害者が決闘を始めていた。


「ねえねえ、昨日のロロ様のコラボ配信観たプヨ?」

「いやー咳が喘いでるみたいでエロかったでゴザルな」

「ドゥフ、地雷系は最高でドゥフよ」

「配信リアタイマジ神」


 教室の角ではオタク達が井戸端会議をしていた。


「ハンッ日本の高校に留学したかと思ったら動物園に就職しちまったみたいだぜ」

「トール君、もうそれ何回も聞いたよ。そんなに嫌なら国に帰ればいいじゃないって思ったけど、亡命したんだっけ?帰ったら撃ち殺されちゃうね」

「いや~亡命する国間違えたわ。敗戦国なんかで生活したら負け犬根性が根付いちまう。そんなんだからNTRってアダルトコンテンツが流行るんだよ」

「何を言われようがここは戦争しない平和な国日本なんだよね」


 そして留学生は黙り込んだ。


 BとはBakaの略。Bクラスには将来性が薄い、そもそも将来という物が存在しているのか怪しい生徒達が集まっていた。


「はいそれじゃあ…山田!この英文を訳してみろ」

「うるせーデブ!死ね!」

「お前が死ね。それじゃあ頭の悪い山田の前に座ってるお前、えっと…」

「古土です」

「そうそう古土、お前が訳せ」

「あぁ、はい。隣の客が柿を食べています。しかし、電車の中で食べるのは迷惑なので注意してください」

「よぉく答えられたな。偉いぞ~」


 狂人の集まる教室の中。魔法道具研究部の面々と一緒の時には好き放題やっている喜美子は、この中ではまともだった。

 いや、自分以上の狂人を見たことで、もっと真面目にならなければと一時的に頑張ってるのかもしれない。

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