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9話【覚悟の先へ】

お父様とお母様、そしてわたくしの侍女になったメアリーと話し合って毒の訓練を始めることにした。

お兄様を殺した毒をわたくしは克服してみせる。

絶対に……許さない。


「メアリー、まだ訓練は始められないの?」


「お嬢様は前回の毒から寝込んでいたのでまずは体力を増やしてください。」


「体力か…。まだ足りないと思う?」


「まだまだかと…。」


「そう……。

筋トレと剣術の訓練を増やそうかな。」


「お嬢様…あまり筋肉量を増やしませんように。」


「わかっているわ。」


「お嬢様私は不甲斐ないですね…。」


「そんな事ないわよ。

メアリーが居たからわたくしはまだ生きているのだから。」


「ですが……!」


「メアリー……。

悔しいのはわかるわ。

それにお兄様はきっとわたくしにこんな役目をおわせることを後悔しているかもしれないことも。

お兄様達が鍛え上げたものを自分のものにしたいの。

敵に同情なんかしないわ。」


「メアリーはどこまでもお嬢様のそばにおります。」


「ふふ。

メアリーはわたくしにとって最強の味方ね。」


コンコン


「リア、入ってもいいかな?」


「お父様?

いいですよ。」


「失礼するよ。

メアリーも居たのか。」


「おりますよ。

何があるか分かりませんからね。」


「すまないな。」


「私にまたお子様を守る立場に立たせて頂けるだけ感謝しております。」


「メアリーらしいな。」


「2人でわたくしが知らない事を。」


「拗ねないでおくれ。」


わたくしの頭を撫でるお父様の手。

わたくしは大好きですわ。


「拗ねてなんていませんわ。

それよりどうしたんですの?」


「ネズミを捕まえたよ。」


「そうですか。

どの家からでしたの?」


「……まさかの同じ公爵家だ。」


「もしかして屑な公爵家ではないの?」


「リアも言うようになったな。」


苦笑いしてますけどわたくしが酷い言い回しをするのはお母様の影響だと思うのですけど…。


「お母様の娘ですから。」


「……否定は出来ないな。」


「旦那様と奥様のお子様と分かる感じはありますよね。」


「メアリーまでそんな事言うの?」


「お嬢様は無自覚ではありますがそっくりですよ。」


「自覚がないなら諦めるわ。

それでお父様いつ滅ぼすんですの?」


「2年は必要かもしれない…。

証拠隠滅がうますぎてな。」


「2年ですか……。

そこを滅ぼせたら弟か妹は出来るようになるんですの?」


「一応な。

あの家だけはどうも同じ公爵家でも立場が違いすぎるのが癪に障るらしい。」


「そうですか……。

愚かですわね。」


「……リアが男性として生きるようになる時が来るまでになんとか集めるよ。」


「お父様……。

一応わたくし女としても潜入出来ますのよ。

リアとロゼは瓜二つの別人って事にすれば良いのです。」


「それだと2人を同時に見せろと言われたら困るだろう。」


「ふふふ。

そこはいくらでも誤魔化せますわ。

メアリーが居るんですもの。」


「誤魔化すくらいならいくらでもお手伝い致しますよ。」


「この女性達は強かすぎて敵わんな。」


「お母様が聞いたら怒られますわよ?」


「勘弁してくれ。」


「期限があるのであれば…メアリー頑張りましょうね。」


「とことん付き合いますよ!」


「程々にな。」


「もちろんですわ。」


「2人には迷惑をかけるな……。」


「いいえお父様。

お父様が悪いわけではありませんわ。

自分の利益しか考えず何も出来ないのに出来ると思っている愚かな屑がいけないのですわ。」


「……そ、そうか。

しかし奴らに数年で2人の息子を奪われるとはな。」


「王子達のせいでもありませんわよ。

まだどちらが王になるかも決まってないのに争い始めた愚か者達です。

そのせいでお兄様は……。」


「王子達も被害者だな。

リアよ……荒れるぞ。」


「そうなるでしょうね。

自分よがりもいい所。

自分達で利益すら生み出せず民を苦しめてる事すら気づかず、それでいて美味い汁だけ吸おうだなんておこがましいですわ。」


「……8歳の考える事では無いんだが。」


「わたくしが色々学ぶようになんって4年ですわよ。

こんな事も分からないようなら貴族なんかやめてしまえばよろしいんですわ。」


「さすがお嬢様です!」


「メアリーは……。

ごほん。

まぁとにかくだ。

上手くやろうじゃないか。」


「えぇ目にもの見せて差し上げますわ。

絶対に!」


コンコン


「お母様かしら?」


「リアいいかしら?」


「お母様!

いいですよ。」


「あらあら全員集合ね。」


なぜこうも集まるのかしら。


「お母様も用事があるのですか?」


「もちろんよ。

あなた達楽しそうね。」


「今後の計画ですわ。」


「そう。」


お母様は何か思い詰めてるのかしら。

顔色が悪いわ。


「お母様、顔色が悪いですわ。」


「……ここに旦那様も居るってことは分かったんでしょ?」


「あぁそれで顔色が悪いのか。

分かったぞ。

ただ証拠が無い。」


「そう……。

リア……あなたに負担がかかる事ばかりでわたくしは何もできませんわね。」


「いいえお母様。

わたくしはお兄様達がとても大切でした。

だから一人っ子は嫌なの。」


「リア……。」


「潰したら…お母様とお父様には頑張っていただきますからね!」


「そうね。

そうよね。

任せてちょうだい。」


「俺の意見は?」


「「無いですわ!」」


「2人して……。

賑やかになるなら頑張るか。」


「旦那様は奥様とお嬢様に弱いですね。」



こんな時間がいつまでも続いて欲しいとすら思った。

やっと前に進める。

きっと2年なんてあっという間に過ぎてしまうのだわ。

それまでになんとしてもわたくしはわたくしがやるべきことをしなくてはダメよね。

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