一般市民の学校へ➀
翌日、機嫌の悪い静火から昨日は静火んちで父が騒い
でいたと聞き、一応謝る
「あーでもわかった。それであんなに酔っ払って帰って
来たんだな」
昨夜は入り口で寝ていたので、母から蹴飛ばされて
使用人達も手を出せないまま寝室まで運ばれていた
逸は
「僕も聞いてみたけど、臭い息をわざと吐きかけてき
て 悩まず待てぇい!とか言ってたよ」
ってむくれてる
絶対高地位は無いと思う…
「おはよう」
市民なら上の下、貴族なら中じゃないかなってくらいの
女子が近づいてきて逸の隣でほほえむ
逸も嬉しそうに
「おはよう!希穂ちゃん!」
なんて返してる。
ラブラブっすねーえええー!!!あっちいけ!
「なぁ。二人はあれでしょ?恋人同士なんだよね?
貴族の決まり通りなら、婚約までは腕の肘より先しか
触れちゃいけない間柄でお付き合いとか大変じゃな
い?」
藤…いつから居たんだよ
「いいんだよ。心が繋がってるんだから!」
はい。臭い〜。逸臭い〜。
ほらぁ。藤も臭そうにしてる。
「岬希穂。お前も同意見なの?」
希穂ちゃんがムッとして答える
「そうだけど何か悪い!?」
藤は答えずに通り過ぎる。
嫌そうに眉間に皺を寄せながら、ずーっと横目で
希穂ちゃんを見ながら…
やなやつぅ