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詩集 心箱  作者: TiLA
97/100

虚数

羊がいる

羊は柵の中にいる

羊は2次元の生き物だと

その教師は言った


柵の上からでも

穴を掘って下からでも

柵を越えていけるのに

彼らは上下の世界を知らないと


人間は自然数を使い

分数、円周率、無理数

さらにゼロ、マイナスと

様々な数字を見つけていく


それらは数直線と呼ばれる

ものだけに存在した


しかしここで虚数という

実に神秘的なものが考案される


虚数は数直線上にはなく

幻のような数字だった


しかし数直線の上下

ガウス平面にそれがあり

抽象化されたことによって

数学・物理の世界は

飛躍的な進歩を遂げていく


しかし先生、どうだろう

柵を越えても人類は未だ

とかく実数ばかりを追って

虚数には

目を向けていないのではないか?


虚数の記号はiアイ


数直線上で幻を探す

迷える子羊は今日も彷徨う



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― 新着の感想 ―
[良い点] こういうのもいいですね。 みなさまがお得意な作風で、素敵な世界を築かれているというのは、読んでいて気持ちがいいです。 [一言] iだと、二つあるとi^2で、−1になっちゃいませんか?(笑…
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