表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 心箱  作者: TiLA
61/100

Tiny Rainy

きみに会えなくなって

どれくらい経っただろう


ついこないだ会ったばかりなのに

もうこんなに寂しくて


会いたい気持ちが

心を曇らせて

やがてその雲が大きくなって

心に雨を降らすよ


しとしとと


時には、スコールのように

時には、霧雨のように


しとしとと


心の雨に

傘はさせないから


こんなことなら

こんなずぶ濡れになるなら


初めから出会わなければ良かった


こんな惨めな気持ちになるのなら


でも雨がどんなに降り続いても

水たまりに水紋が浮かんでも

街が霞んで見えたとしても


やまない雨はなくて


そして家に帰る頃には

もうすっかり雨はあがって


路面も

街も

まるで何事もなかったかのように

夕陽に輝いているのだろう


傘も忘れてしまうくらいに


でもぼくは知ってるよ

道端の花壇に

昨日まではなかった

新しい希望の芽が生まれたことを


ちっぽけな雨でも

きっと必要なんだね




きみに会えて良かった



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 雨好き L ibra大好きです。この作品。 冬の寒い冷たい雨が、春の優しい雨に変わっていく様子がぼくの心の変化を感じました。 とっても素敵な作品を読ませていただきました。 ありがとうご…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ