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詩集 心箱  作者: TiLA
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こころを映し出せたなら

 もし、こころを映し出せたなら

 どんなこころが見えるでしょう


 嫉妬に狂った禍々しい沼のように

 劣等感に苦しむ蟻の群れのように

 醜いでしょうか


 それとも


 何もない空虚な青空のように

 どこまでも果てしなく

 ただブルーなだけでしょうか


 それとも


 悲しみは雨雲のようにどす黒く渦巻き

 怒りは雷光とともに激しく音を鳴らし

 そして全てを涙が洗い流せば


 そこには


 そこには虹が映るのでしょうか

 すぐに消えてしまうけど

 その虹の橋の向こうにあるのが


 幸せでしょうか


 やがて日が沈み

 こころが茜色に染まったら

 何もかもが

 紅く紅く

 染められたなら


 きっと美しいのでしょうね


 でも


 もし、こころが映し出せたなら

 きっと今

 澄んだ夜空の闇の中

 目を凝らさないと見えないような

 星ひとつ


 灯っては消えて


「あゝ月よ

 どうか妖しい光で

 夢を隠さないでください」


 やがて

 朝になれば 

 また空虚で青い

 さみしい空のようであっても


 星はずっと

 輝いている


 こころを映し出せたなら

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