26/100
その優しさを信じたい
多くの人に
支えられてきた
たくさんのことを
教えられてきた
ときには頼られ
ときには尽くして
もらったことも
けして一人で
ここまできたわけじゃない
相手の自己満足かもしれない
その優しさは
もしかしたら
自分がそうなのかも
しれないから
それでも
あゝそれでも
その優しさを信じたい
その期待に応えたい
その恩を返したい
あゝそれでも
なぜずっと
一人ぼっちで生きてるなんて
思うのだろう
ずっと一人だったと
それは疑うばかりの
人生だったから
こんなにたくさん
人に、風に、水に、花に、雲に、星に
もらっていながら
あゝ信じたい
今、たった一つ
その優しさを信じたい




