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起’

おまけ話ハロウィン編始まりです。


全4話予定只今4話目を書いています。

今日中に間に合えばいいのですが・・・。

 ちんここっちんここちんちん!

 ちんここっちんここちんちん!

 ちんここっちんここちんちん!


 王宮で5人の王子、現在では王子だったらしき何かとその周辺がその野望とともに文字通り玉砕されてから数か月になりました。そのうち学園に在籍していた方々はこっちんのせいで療養も含めて退学になりました。タマタマじゃすまない方もいたみたいですし。


「お姉さま!何をしていらっしゃるのじゃ?」


 話しかけてくる銀髪ミックス盛りの女性は、一つ学年が上の次期女王陛下です。今は一つずつ進級して私たちは2年生、彼女は3年生になっております。玉砕してしまった方々の代わりに生徒会長として学内を取り仕切っているのも彼女です。


「会長ちゃん。お姉さまはおやめになってと、何度も申し上げておりますのに・・・・」


 モブ子さんともども私も公爵令嬢になったことで、彼女のことは『会長ちゃん』。モブ子さんはそのままモブ子さん。そして私は『お姉さま』と呼ばれるようになりました。ええ、あだ名が『お姉さま』。なんでもみんなのお姉さまらしいですわ。解せませぬ。


「あの時のお姉さまの姿があまりにも格好良くての、いまだにあの時の光景が脳裏に焼き付いて離れないのじゃ。」


 あの時は気が付かなかったのですが彼女もあの場にいたらしいですの。それ以来『お姉さま』という名前とともに当時の様子を学園内で吟遊詩人のように広めて現在に至っております。


「左様でございますか。今は三角関数の暗記をしているところですわ。今時三角関数も淑女の嗜みですもの。ちんここっちんここちんちん!」


 もはやあきらめの境地になるこの頃ですわ。


「そうなのか。私は文系じゃからそのような試練は受けてこなかったのじゃ。でもそれ大丈夫なのか?」


「15歳以下は三角関数を勉強してはいけないなんてことはありませんもの。きっと運営さんもわかっていただけますわ。」


 他愛のない雑談をしているとモブ子さんも近くに寄ってきます。


「会長さーん。お久しぶりですぅ。何かお姉さまに相談事ですかぁ?」


 モブ子さんは会長ちゃんをさん付けで呼びます。何かモブ子さんが三姉妹の末っ子ポジションらしいですわ。


「そうじゃ。実は友人や後輩たちから、お姉さまを見習って、護身術を身に着けたいとの相談があったのじゃ。できるならお姉さまに指導役を引き受けてもらえないかとお願いに参ったのじゃよ。」


「確かに乙女の貞操は大切ですからね。引き受けること自体はやぶさかではないのですが、どういった形にしようと思っていらっしゃるのでしょう?」


 聞いた限りでは学園全体のようですから、学年も違いますし授業の一環とするには難しいように思います。カリキュラムは年間を通してすでに決まっていますからね。


「そのことなのじゃが、希望者を募って新たに部活動として立ち上げるのがよいかと思っておるのじゃ。新設する部活名は蹴球部じゃ!」


「ひらがなにすると地星文庫あたりで書籍化していただけそうな名前ですぅ。お嬢様キャラもいますしぃ」


 モブ子さんがまた変なことを言い出しました。


「モブ子さん。書籍化には10万字くらい必要らしいですわよ。玉を潰して10万字!とても無理ですわ。」


 モブ子さんを窘めます。


「名作劇場か?玉を潰して3000人!これならいけそうなのじゃ。入部希望者も我らを含めて50人ほどじゃから一人当たり60人で済む計算じゃ。」


 陛下ちゃんも悪乗りしていますね。困った話です。


「そんなことをしたら、小便器に血尿だぜ!ってことになりますわよ。」


「お姉さまぁ。最初と最後しかあっていませんよぉ。」


 何か微妙な会話が成立しているようですが、私にはわかりません。


「それより関係団体は大丈夫なのでしょうか?」


 業界団体のクレームが心配ですわ。


「それは問題ありませんよぉ。ホッケー部を謳っていながら下ネタしかやらなかった部活もありますからぁ。」


「絶望した!世の中の部活動に絶望したのじゃ!」


 会長ちゃんが何か騒いでいますが、あの調子なら問題ないでしょう。


 部活動自体も放課後2時間程度なら私の鍛錬にもなりますし問題なさそうですわね。


「とりあえず一週間後をめどに希望者を集めて、活動は週3回程度ということでよろしいかしら?」


 会長ちゃんに尋ねます。


「わかったのじゃ。そのように手配しておくのじゃ。必要なものなどはなにかないのか?」


「まずは動きやすい服装と場合によってはドレスでの対応も必要ですからそういった服の両方です。」


 性犯罪者はいつ襲ってくるかもわかりませんから常在戦場の心構えが必要です。


「靴も体力錬成のための運動靴と、社交用の両方ですね。」


 ヒールなんかも投げて寝かした後に潰すにはちょうど良いですからね。


「最後に訓練用の標的ですかね。立っている態勢を想定したものと、固定していないものが良いと思いますわ。股の部分が分かれているものをお願いしますわ。」


 陛下ちゃんに注文を出します。


「わかったのじゃ。事務手続きと部費の申請や備品の準備などの会計も済ませておくのじゃ。」


 次にモブ子さんにお願いをします。


「モブ子さんには、部員たちの栄養管理をお願いしたいと思いますの。」


「確かにご令嬢の筋肉をつけるためには必要ですぅ。」


「それもあるのですけど、続かなければ意味がありませんから、部活の後にスィーツなどを用意してあげれば、モチベーションの維持につながると思いますの。モブ子さんの家には前世の知識で考案された絶品料理の数々がございますでしょう?」


「甘いものは別腹!中年すぎたら2段腹!さすがはお姉さまぁ。略してさすおねですぅ。」


 モブ子さんが世の中の淑女を敵に回しそうな危険な発言をしております。


「2段腹はまずいですから、ダイエットメニューのエクササイズも追加でしょうか?その辺はおいおいかしらね。」


 そんなこんなで打ち合わせをしながら、こうして王立学園蹴球部の創部が決まりましたの。


三角関数超苦手でした。


ちんこしか憶えていないw

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― 新着の感想 ―
[一言] さいんこさいんたんじぇんと、ではないのか…!!
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