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 さて予定通り諸侯に対する大義名分は立ちましたしあとは蹴散らすとしましょうか。


「剣聖!剣姫!」


「「ここに!」」


 屋敷から護衛としてついてきた二人を呼びます。待合室で待機していましたが王宮内の様子が騒がしかったようで予定通りこちらに来ていたようです。


「好きに蹴散らして良いわ。」


 伯爵領でも屈指の腕を持つ二人ですからこれくらいの相手なら怪我もしないでしょう。


「潰されたい方はかかってらっしゃい!お相手して差し上げますわ。」


 そういうと乱戦が始まりました。


 部下二人は囲まれないように一人ずつ倒していき私は躱しては潰し、投げては潰しを繰り返します。


 諸侯は武器もないので基本は壁際に退避。私の後ろには山と転がるノーボーラー。玉がないのに転がるとは不思議ですわ。


 20人ほど潰したところで玉座の右後ろの王族の居住スペースである後宮に続く通路へ金玉はじめ売女、1・4・5号と青宰相が逃げようとします。ここから逃げてしまえば応援呼べますからね。


 “ドカッ!”


 謁見の間から逃げ出した金玉が吹っ飛んで戻ってまいりました。


「ひと~つ、人の世、イケメン騙りぃ」


 “ドカッ!ゴカッ!“


 売女と青いのも戻ってきました。


「ふた~つ、不埒な淫行三昧ぃ」


 ”グシャ!ベシャ!ゴシャ!”


 1・4・5が潰れましたね。


「みっつ!醜い浮気男を潰してくれよう、あ、モブ太郎!」


 えぐりこむようなアッパーカットで現れたのは、ハチマキにセーラー服姿のモブ子さんでした。


「モブ子さんにおいしいところを持っていかれてしまいましたわ。ところでなぜその格好ですの?パンツが見えますわよ?」


「いえいえ、ブルマを履いているので大丈夫ですよぉ。パンツじゃないから恥ずかしくないんですぅ。会議に出るわけでもないし動きやすい格好にしましたぁ。」


 そういってほほ笑むモブ子さんがいました。


「こっ侯爵令嬢!?何故ここに?」


 青いのが聞いてきます。


「だって今回のことが前例になると領主貴族はみんなこまりますものぉ。大丈夫ですよぉ。お父様も同意の上ですからぁ。」


 そういって壁際に顔を向けると、うれしそうな顔で親指を立てるモブ子パパがいましたわ。


「さて観念してくださいませね。」


「くっ糞。お前さえいなければ!」


 そういってこちらに向かってくる青いの。


 “グシャッ!”


 懲りない方ですわね。


「もうよろしいでしょう。」


 近衛騎士も大半がノーボーラーか惨殺体になっていますし、残りも戦意喪失状態ですからね。


「味方!」


「玉無し!」


 モブ子さんと合言葉のように言い合います。なんでも前世で有名な騎馬軍団の合言葉に似たようなものがあったらしいです。


「なんじゃそれは?」


「王家に味方すると玉がなくなりますよということです。」


 そう金玉に説明したあと、諸侯にも声をかけることにいたします。


「では皆さんご一緒にご唱和ください。味方!」


「「「「「「玉無し!」」」」」」


「味方!」


「「「「「「玉無し!」」」」」」


「味方!」


「「「「「「玉無し!」」」」」」


「ひぃぃぃぃぃ!」


 金玉が蒼くなっていますわ。自身の代名詞がなくなったら何も残りませんものね。


「味方!」


「「「「「「玉無し!」」」」」」

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


 こうして気力をなくした金玉と、元気いっぱいのその他大勢で大盛況のうちに諸侯会議は終了したのでした。




 *



 その後数日かけて新体制が決まりました。ちなみに金玉のを潰したら何も残らない気がしたので、勘弁してあげましたわ。学園長と祭司長はきっちり潰しましたけれども。後々聞きましたところ金玉は玉のほうは無事でしたが竿のほうは立ち上がらなくなったそうですわ。


 話を戻して一つは、金玉の1年後の退位と青色一号の婚約者であった公爵令嬢が女王としての戴冠です。


 また、それをもって婚約者の相続権を認める法律の破棄が決まりました。公爵令嬢様は王領と公爵領を相続されます。現国王及び子孫は軒並み王位継承権返上ですわ。俗にいう王朝交代というものですわね。子孫もこれ以上増えなそうですし、禅譲という形で落ち着きました。


 二つ目は、大憲章なる法律が定められ、徴税権や相続にかんする国王の権利の制限や貴族や教会の立ち位置の確認、婚姻や議会制度などにまで踏み込んだ内容になりました。


 三つめは、当家とモブ子さんのところへの領地割譲。当家は旧領の3倍ほどになりましたので旗を赤く染めたところ、血尿で染まった公爵領と陰口をたたかれているそうです。解せませぬ・・・。


 モブ子さんのところは2倍ですけど元々が当家よりも大きな領地でしたからね。今は同じくらいです。結果的に新女王の領地は旧王家直轄領と同じくらいになります。


 また両家とも公爵に昇爵しました。事実上の戦勝側ですから割譲された領地も広大です。


 交渉時に金玉が渋っていたので潰してもよいのですがといったところ旧領と同じくらいの領地を勢いよく差し出してきました。玉は二つあるはずなのですがと言ったところさらに増えた結果が3倍ですわ。


 今回の事件は81球完全勝利として長らく伝えられることになりそうです。謁見の間で潰れた数だそうなのですが近衛騎士の中に一人だけ片玉で済んでいた方がいらしたようです。なかなか幸運な方がいらっしゃるものですわね。


 さて私もそろそろ婿取りの相手を探さなければなりませんし忙しくなりそうです。


 新女王にはモブ子さん同様お姉さまと慕われておりますがあなた学年上ですわよね。

 

 何かがおかしいと思うこの頃ですわ。


 さてその話はまたにして、今宵はここまでに致しとうござりますわ。


連載のシステムが知りたくて一気に書いたのですが連載にしました。


前作が評価すらついていないのでもう少しゆっくりやろうかと思っています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 着色料っぽい名前に笑ったけど、最終的に金と玉を繋げたかっただけだな?と推測致しました。 めっちゃ笑ったので細かいことはいいんですけど!! 王家を文字通り潰してやりましたね! 『やだーお下品…
[良い点] ぷくくくくっ!!爆笑したわ(//∇//) 男性には、恐怖でしかありませんな。 グワシャァwwwと痛そうな音と共に 潰される男の股間(≧Д≦)ギャアァァ 壁ドンとか、イケメン無罪が 通用す…
[良い点] 昼に呼んだ自分を褒めてあげたい!15金・・・間違えた、15禁どころかいっそ18禁では?と思えるほどなのに、なんだろう、この爽やかな読後感。なろうで一番笑えました。これ長編にしたら逆にくどく…
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